日本最大のミリタリーシミュレーションイベント「MFE01」取材レポート!


 MFE01は、日本のミリシム普及活動を行なうMilsimFarEast主催で開催されたミリシムイベントだ。国内で体感できる本格的なミリシムイベントとして全国からミリシムユーザーが集結した。日本最大のミリシムイベントをご紹介しよう。

 

用語解説

 

Milsim(ミリシム)
Military simulation(軍事模擬戦闘)の略称。サバイバルゲームとは異なる被弾判定やメディカルルールの下、指揮系統からの指示で昼夜を問わず長時間にわたって戦闘を行なうリアルシチュエーションイベントだ。


Close Air Support(CAS)
地上軍の火力支援を目的とした航空作戦。地上部隊が目標を設定し、上空にいる航空支援機に座標を指示して攻撃を行なう。現代戦における不可欠な支援体制で、ミリシムでも運用される。地上部隊は誤射や誤爆を防止するために、正確な座標を指示できるよう事前偵察で地形などを把握しておくことが必須となる。


被弾判定
リアルな作戦状況が行なわれるミリシムの場合、被弾箇所によって軽傷、重傷、死亡判定が変わってくる。軽傷や重傷の場合には、負傷者自身での止血処置や、メディックおよび医療資格保持者であるPJによる医療活動が行なわれる。救急処置後は重症度合にもよるが、作戦行動を再開できる。サバゲーとは大きく異なるルールだ。


MFE01の世界観

 

MFE01 ミリタリー

 

 ウトロムスク連邦とレヴォニア共和国という欧州の架空国家を設定。その訓練部隊とOPFOR(対抗部隊)がそれぞれの任務を遂行し、その結果で勝敗を決する。ドレスコードとして、2000年代以後のNATO加盟国もしくは旧ワルシャワ条約機構加盟国(米英豪独他+ロシア)の軍属組織であることが条件となり、交戦規定やバイタルルールなどがルール化されている。世界観をより深めるために、2国の国土や政治などの詳細な資料が公式から発表された。

 

参加者は、部隊ごとに整列をしてニーリング姿勢で待機。緊張感の漂う中で開会式と説明が行なわれた。サバイバルゲームとは違い、ミリシムは状況開始の準備段階からイベントが始まっているのだ

 

野外での作戦行動のため、迷彩効果の高いハーフギリーの着用が目立つ。バックパックやチェストリグに長時間の活動に必要のものを収納する。過不足ない状態でないと、この不整地での活動に対応できない


ATAKの機能

 

 

 

 ATAK(Android Team Awareness Kit)はGPSと連動し、自分の位置と味方の位置をリアルタイムにスマートフォンの地図上に表示するソフトだ。 人間の位置だけではなく、任意でポイントを設定できるため、 あらかじめ作戦に必要な位置情報や座標を共有することができる。これらを活用することにより、敵の位置や人数、どういった武器を携行しているのかの特徴を瞬時に味方に連携し、的確に作戦を遂行できる。 また、チャット機能や味方がマークした敵に対して自分がどのくらい離れているか計測することも可能で、 作戦行動に利用できる多種多様な機能を有している。


SIONYX Aurora

 

 

 サイオニクスオーロラは、民間向けフルカラーデイナイトビジョンカメラだ。月刊アームズマガジン2020年12月号でも紹介したが、サバゲーのインドアフィールドや夜戦でも充分活用できるアイテムだ。今回のようなミリシムイベントでもその性能を存分に発揮した。


Night and Early Morning Operations

 

 

 MFE01では初日は夜まで、2日目は朝日が昇る前の午前4時から作戦行動が行なわれた。そのため、参加者は作戦行動に支障がないようにフラッシュライトやIRライトなどを携帯していた。サイオニクスによる撮影画像を見ると、IRライトやIRフラッグの存在がはっきりとわかる。

 



 MFE01では、友軍への航空支援依頼、地雷の設置や除去など本格的なシミュレーション設定が行なわれていた。Arms MAGAZINE WEBにさらに詳細なMFE01記事が掲載される予定なので、MFE01についてさらに知りたい読者にはそちらも併せてご覧いただきたい。

 

【MFE01主催者インタビュー】はこちら

 

今回ご協力いただいたMAXは、アメリカ空軍特殊部隊好きでPencott Freaksという装備系イベントも主催する装備系サバゲーマー。MFE01では、空軍特殊部隊CCTとして部隊に随行した

 

主催:MilsimFarEast
開催日:2021年5月3日/ 4日
開催場所:NMVA朝霧高原野営場

 

TEXT:Ghost(Ghost in the Dark)

PHOTO:MAX

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年7月号 P.150~151より抜粋・再編集したものです。

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