【実射】20連ドラムマガジンを装着したショットガン「FOSTECH ORIGIN 12」を連射!!

 

 アメリカナイズされたAKスタイルショットガン「FOSTECH ORIGIN 12」の基本設計は、着脱式マガジンを採用したショットガン「サイガ12」を参考にした、大きくゴツい印象。そして工具不要のガスレギュレーターや操作性の追求など、しっかりモダナイズされているのが特徴だ。今回はこのORIGIN 12を実射したので、そのレポートをご覧いただこう。

 

「FOSTECH ORIGIN 12」についてのレポートはこちら

 


 

実射

 

 

 まずはどんなものか試してみるため、標準の5連マガジンに5発のショットシェルを込める。サイガの癖でついつい前側にマガジンを引っ掛けようとしてうまくいかず、構造を思い出してまっすぐにマガジンを挿し込む。重量のあるORIGIN 12を保持しつつ、マガジンを装填してマガジンキャッチをしっかりと掛けるにはかなりの力が必要で、なかなかつらい。なんとか装填してチャージングハンドルを引いてみると、これまた重い。数センチは簡単に動くが、そこから先は銃をうまく保持しながら一気に引かないと力が入らない。やっとの思いで射撃準備完了となる。

 反動が強いことを覚悟してトリガーを絞ると、ショットガンらしい図太い発射音が響き、少し遅れて空ケースが吐き出される。だが、歯を食いしばってリコイルを受け止める準備をしていたら、肩透かしを食らったかのようにキックは弱かった。そこで、残りの4発も一気に撃ってしまう。スラッグにしてはあまりにもリコイルが弱いのでこれも見かけ倒しの銃か、と思ってしまったほどだ。これはORIGIN 12がセミオートであることも影響しており、リコイルスプリングとバッファーがリコイルをしっかり吸収しているためだ。もちろん、スラッグの威力は変わらない。

 

こいつの難関はマガジンの装填。それをクリアするとコッキングだ。銃は重いしチャージングハンドルは遠くて固く、コッキングにはかなりの力を要する。しかし、射撃準備が整ってしまえばガンガン撃てる。作動は小気味よく、ガスレギュレーターもアジャスタブルなのでトラブルは皆無だった

 

 20連マガジンを装備したORIGIN 12は、重量が倍以上になったように思えた。装填で力を使い果たしてからこれを構えるのは、拷問に近い。実は30連ドラムマガジンも用意されていたのだが、もちろん使う気にはならなかった(果たしてどんな重量になっていたのか…)。
 射撃を始めると、重量が増えたせいかリコイルはさらに弱くなった。そこで、20発のスラッグを一気に撃ってみた。これは今までの苦労が吹っ飛ぶほどの楽しさだ! ポンプアクションのショットガンでスラッグを連射したいとは思わないが、このORIGIN 12ではまさに快感だった。作動面でもノートラブルで、派手な外見に似合わずしっかり仕事をしていたという印象だった。

 

ORIGIN 12でスラッグを撃つと、拍子抜けなくらいリコイルはマイルドだった。本体の重量があるのと、リコイルスプリングやバッファーがリコイルを吸収していることに由来するようだ

 

20発を一気に連射する。周りじゅう破壊しまくっているようなイメージだ。スラッグのショットシェルは重量があるため、撃つたびに銃が軽くなるのがわかる

 

一般的な屋内射撃場では、強力なスラッグの使用は禁止されているが、ここのバックストップは.50口径も受け止められるほど堅固なので、スラッグも使用できるのだ。連射で硝煙が充満し咳き込むほどで、換気をしながら撮影を続けた

 


 

まとめ

 

 サイガの入手が困難となった今、着脱式マガジンを持つORIGIN 12の存在は貴重だ。サイガの欠点であったガス圧の調整が可能となり、作動面の信頼性を高めた点も優れているといえるだろう。先に紹介したフランスの特殊部隊RAIDもまた、サイガ12の消耗に加えパーツ供給の問題が生じたことから、後継としてこの銃を採用することになった。「フランス特殊部隊御用達」の称号を得たORIGIN 12は、性能面でも認められたセミオートショットガンといえるのだ。

 この実銃のレポートは月刊アームズマガジン2021年4月号に詳しく掲載されている。内部構造の写真なども掲載されているので、詳しく知りたい方はぜひお手に取ってご覧いただきたい。

 

TEXT & Photos:櫻井朋成(Tomonari SAKURAI)

Special Thanks to

Armurerie FMR Unique :https://armurerie-fmr.fr

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年4月号 P.126~133より抜粋・再編集したものです。

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