第2回アームズマガジン ガンスミス・コンテスト結果発表!【受賞作品】

 

第2回アームズマガジン ガンスミス・コンテスト

 

 トイガンをドレスアップしてその出来映えを競い合う「アームズマガジン ガンスミス・コンテスト」。第2回のWeb作品募集では、10月26日(月)までに85もの力作が当編集部に集結した。そして本誌編集部およびライター陣による厳正なる審査を経て、今月いよいよ結果発表となる。写真審査では第1回と比べて作品のレベルアップが見られ、本誌読者のカスタム熱がますます高まっていることを感じ取れたのは注目すべき点だろう。
 まずは栄えある5挺の受賞作をご紹介していく。ぜひそこからカスタムのアイデアやテクニック、そして作品にかけた情熱を感じ取っていただき、あなたのカスタム欲をも高めることができたら幸いである。

 

 


 

大賞受賞作品

SAIGA-12 Unit2

受賞者:ITISIKI(三重県・29歳)

 

SAIGA-12 Unit2

 

 大賞を獲得した「SAIGA-12 Unit2」は、激戦区のライフル・長物部門からの選出となった。CYMA のAK Zhukov S-Stock をベースに、レースガン仕様のSAIGA12を再現したというこの作品は、3Dプリンタによる自作パーツや金属パイプを使用し、仕上げも部分的に黒染めを用いるなど実銃のようなリアルさを追求。加工技術やアイデア力、架空設定ながら実銃が存在するかのように仕上げられるセンスのよさが、審査員の高評価へとつながった。
 また、このページの写真は作者本人によるものだが、比較的ハイレベルな写真で応募されたのもポイントだ。写真審査である以上、作品自体が見やすく、雰囲気のある背景を選んで撮っていることも、審査員には好印象となるからである。

 

SAIGA-12 Unit2
ショットガンということでヒートガードを装着。サイト周りは近中距離を想定しレースリボルバースタイルの集光・高彩度複合のフロントサイトポスト、リアはGLOCK向け集光サイトをセット

 

SAIGA-12 Unit2
バレルは亜鉛メッキ鉄パイプを黒染めしたものを使用。マズルは実在のものを12ゲージ風にアレンジして製作した

 

SAIGA-12 Unit2
ストックは取り付け金具を自作し、樹脂パーツにてカバー。ストック自体はフルアジャスタブルタイプで、光学機器搭載にも対応できるようにしている

 

SAIGA-12 Unit2
マガジンは実在するガンメーカーのものをモチーフに、AK のマガジン取り付け口に合うよう設計出力。レースガンということでマグバンパーも自作し装着した

 

受賞者コメント

 

 この度は第2回アームズマガジン ガンスミス・コンテスト大賞という大変栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。
 評価していただいたアームズマガジン編集部審査員の皆様、製作にあたり知恵を貸していただいた方々、SNSを通じて経過を応援していただいた方々、当作品を作る契機を作っていただいた方にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
 製作に関しては3DCAD/3Dプリンターを用い、自家出力したパーツ研磨塗装したものを使用。ラインアップされないAK系ショットガン型を作るにあたり、製作者自身がすでに設計していたSaigaパーツ群を、AK用カスタムパーツを組み込む想定で、レースガンスタイルに設計し直したモノです。
 当作品の肝はいかにシルエットを「AKだけど違うモノ」に見せるか、レシーバーとの篏合をいかにうまくやるか、これに精魂つぎ込みました。
 装飾、パーツ組み込み、仕上げ、塗装に関しましては、自分が今まで習得した技術と知識を織り交ぜつつ、また新たな技法の発見などがあり、今後の製作の参考となりました。
 今後とも受賞に恥じることなく、製作に励んで行こうと思いますので何卒よろしくお願いいたします。

 


 

ライフル・長物部門受賞作品

Saiga-12

受賞者:くろびー(新潟県・32歳)

 

Saiga-12

 

 激戦区となるライフル・長物部門の部門賞は、奇しくも大賞受賞作と同じテーマであるくろびー氏の「Saiga-12」が受賞した。ベースガンはLCTエアソフトのAK74を使用しており、こちらはノーマル仕様を再現。装弾にはショットシェルマガジンを用いて、電動AK がベースとはいえあくまでもショットガンらしさにこだわっているのが興味深い。仕上げが丁寧な点も、高評価を得たポイントだ。

 

Saiga-12
ショットシェルマガジンによる給弾方式と、電子制御による5バースト射撃で、ショットガンらしい雰囲気を出している

 

受賞者コメント

 

 LCTエアソフトの電動ガンAK74をベースに、ハンドガード、アウターバレル、マガジンを自作し、ロシアのオートマチックショットガン、SAIGA12を再現しました。電動ガンベースのため、他のエアショットガンのような性能はありませんが、雰囲気を味わえるようショットシェルをマガジンにセットして給弾する方式にしました。リロードの際にシェルを入れ換えて遊べます。また、電子制御で5バーストにすることで、疑似ショットガンとして運用し、1シェル(1マガジン)5トリガーでリアカン(リアルカウント)仕様にしています。

 


 

ハンドガン部門受賞作品

エアコキ ゴールドカップ

受賞者:白水大介(東京都・44歳)

 

エアコキ ゴールドカップ

 

 ハンドガン部門の部門賞は、かつてMGCがモデルガン化してその名を知られたカスタムガバメント、ホーグ ナショナルマッチ ロングスライドを再現した、白水大介氏の作品が受賞した。こちらはなんと東京マルイのエアコッキングガン、M1911A1ガバメントをベースにスクラッチしており、アナログな手法でレバー類など各部パーツを自作。その技術力もさることながら、郷愁をそそるようなテーマ選定と心意気が受賞のポイントとなった。

 

エアコキ ゴールドカップ
スウェンソンのアンビセーフティやエクステンデッドスライドストップはプラ板やパテで自作。ナショナルマッチトリガーやスクエアトリガーガードも再現されている。スライド前方下部(リーフカット部)の切り欠きは、エアコッキングをベースとした構造上、テイクダウンの際に必要なために設けているようだ

 

受賞者コメント

 

 現在、エアガンでゴールドカップを製品化しているのはウエスタンアームズくらいで、再販を待ってはいるものの再販されたとてお値段が…。それなら最安で作ってみよう! と製作したのがこちらの作品です。マルイのエアコッキングガンM1911A1ガバメントを2挺購入し、一方のスライドとアウターバレルを切断、接着。リアサイトはハイキャパの余剰パーツを埋め込み、トリガーやセーフティ等は純正パーツをもとにプラ板やパテで製作しています。グリップは純正のものにメダリオンを埋め込み、木目塗装しました。刻印は断念しましたが、雰囲気は出たのではないかと思っております。

 


 

SFガン部門受賞作品

武者の魂

受賞者:サバ武者(大阪府・36歳)

 

武者の魂

 

 「SF アクション映画に登場するような架空オリジナルガンの創造」をテーマとするSFガン部門では、日本刀をモチーフにしたサバ武者氏の作品が部門賞を受賞した。SMG(電動ガン・東京マルイ スコーピオン Vz.61)+ランチャー(エアショットガン・東京マルイ M3ショーティ)のハイブリッドでSFガンらしさを出しつつ、ストックとマガジンに日本刀のアイコンである柄のデザインを採り入れ、アーマー系サバゲで見られる甲冑武者が持って似合うSFガンを作り上げた。

 

武者の魂
アッパー側にはM3ショーティのレシーバーとスコーピオンのレシーバー&メカを組み込み、ロア側にはショットシェルマガジンを使用するランチャーを配したSF風ハイブリッドガン。ストックとマガジンは日本刀の柄拵え風に仕上げ、和テイストを盛り込んでいる

 

受賞者コメント

 

 刀を持ってサバゲしたい! と思いSF武者装備に合うようなデザインをイメージして製作しました。本体は東京マルイの電動スコーピオンをベースにM3ショーティ等のパーツを組み合わせ、ストックには車用のシフトノブを使用しています。アーマー系装備をイメージしつつ、ストックを刀の柄のデザインにしたことで、銃を提げている時には刀を持っている感じに見えるようにしました。メインの銃口は上のガスブロック風の所で、ロアハンドガード部分はショットシェルマガジンランチャーになっています。そのほか、エジェクションポートの位置の変更やマガジンリリースレバーの増設等、使いやすさと見た目の両立を目指して製作しました。

 


 

U18部門受賞作品

LEVO-電子制御 十禁エアガン

受賞者:HAKKE(ハッケ)(神奈川県・17歳)

 

LEVO-電子制御 十禁エアガン

 

 10歳以上18歳未満の方が応募できるU18部門の部門賞は、東京マルイ製電動ガンLIGHT PROシリーズ M4 CQBをベースに、オリジナルデザインのブルパップSMGをスクラッチしたHAKKE(ハッケ)氏の作品が受賞した。SFガン的なフォルムのフレームを自作し、そこにLIGHT PROのメカと電子制御を組み合わせてフィッティングさせた技術力と発想力は、まさに大人顔負けのレベル。審査員の高評価を特に集めた作品となった。

 

LEVO-電子制御 十禁エアガン
電動ガンLIGHT PROのメカを流用し、ステアーAUGやクリスベクターを思わせるブルパップSMGに。白基調のカラーリングと丸みを帯びたデザインがSFガンの雰囲気を漂わせる。手がマズルの前に出ないようガードを付けたり、ドットサイトを極力低い位置にセッティングしたりと、実用面もしっかり意識されているようだ

 

受賞者コメント

 

 電動ガンLIGHT PROシリーズ M4 CQBの内部パーツを取り出し、メカボックスやフレーム等はすべて新規設計となっています。電子制御を搭載しており、プリコック、バースト射撃が可能です。スマートフォンとのアプリ連携も可能で、アプリからプリコック時のピストンの後退位置や射撃パターン切り替え、発射回数のカウントができます。

 


 

 第2回アームズマガジン ガンスミス・コンテストについては月刊アームズマガジン2021年2月号でより詳細に紹介している。これら受賞作品やノミネート作品のほか、全応募作品も掲載しているので、ぜひあわせてお読みいただきたい。

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年2月号 P.70~83より抜粋・再編集したものです。

Twitter

RELATED NEWS 関連記事