GLOCK 進化の歴史 イラストで見る世代ごとの変化【2018年10月号掲載】


 多くの成功を収めているグロックシリーズ。オーストリアのエンジニア、ガストン・グロック氏によってデザインされ、1982年にオーストリア軍および警察制式ピストル(採用名P80)に選ばれたのがスタートである。
 

 グロックの特徴といえば、ポリマー製フレームと箱型のスライドの組み合わせにより、シンプル(発売当時は“醜い”と評された)なスタイルを持っている点だが、単純で信頼性の高いブローニングタイプのロックドブリーチ閉鎖とショートリコイル作動方式を組み合わせる事で、もっとも重要である高い作動の信頼性を確立していることを見逃してはならない。
 

 さらに、射手が意識的に操作する必要のある手動式のマニュアルセーフティを持たず、独特な“セーフアクション”と呼ばれる、射撃するための一連の動きによってすべての安全装置が自動的に解除されるオートマチックセーフティを複数内蔵することで「引き金を引いた時以外には絶対に撃発しない」非常に高い安全性を確保していることも、グロックの先進的な特徴の1つだろう。
 

 今年で36年の歴史を持つグロックだが、この短い間に5世代にわたる進化を遂げている。このページでは人気機種であるグロック19を例として、5世代の進化の歴史をイラストでご紹介しよう。
(より詳細な解説は本誌P.62~63をぜひご参照いただきたい)

 

GLOCK 進化の歴史 イラストで見る世代ごとの変化

オリジナルグロックの完成は1982年。わずか34個の部品から構成され生産性も高く、17連発のポリマー製マガジンは開発当時としては特筆して多い装弾数であった。

 

GLOCK 進化の歴史 イラストで見る世代ごとの変化

1988年に完成した第2世代は、滑りにくいように四角型のチェッカリングが追加されたグリップが特徴。また、マガジンのふくらみを押さえるためマガジン内部に強化スチールプレートが追加された。

 

GLOCK 進化の歴史 イラストで見る世代ごとの変化

第3世代は1998年に完成。さらに、第3世代後期には、エキストラクターをチャンバー内の装填状態を確認するためのローデット・インジゲーターとしての役割も追加されたデザインに変更。

 

GLOCK 進化の歴史 イラストで見る世代ごとの変化

2010年に完成した第4世代。グリップは第3世代に比べると小型化され、バックストラップにサイズの異なるインサートを選択できるようになった。マガジンキャッチは左右に入れ替えることができるようになったが、これにより第3世代までのマガジンは、マガジンキャッチを右側に入れ替えた時には使用できなくなった。

 

GLOCK 進化の歴史 イラストで見る世代ごとの変化

第5世代が完成した2017年より、FBIはG17M及びG19Mを全面採用。Gen5では多くのパーツが前世代との互換性を失ったものの、主に操作性向上と作動の安定化を図る大幅な改良が行われた。

 

 

解説:SHIN/Arms Magazine WEB(編)
イラスト:ヒライユキオ

 


この記事は2018年10月号 P.62~63より抜粋・再編集したものです。