【実射】「H&K MR223」をオーストリア陸軍兵士と共に実射!

 

HK416の市販バージョンとして生み出されたH&K MR223。レポート前編ではその概要について触れたが、今回はオーストリアのタクティカルトレーニング施設「エーデルワイス・アドベンチャー(EDELWEISS ADVENTURE)」を舞台に、HK416A5をベースにした最新モデルMR223A3を、オーストリア陸軍兵士と共に実射を行なった。その様子をご紹介しよう。

 

レポート前編はこちら


11インチバレルはMR223シリーズでは最小サイズで、予想通り大きめのマズルフラッシュが出る。ハンドガードも上下にしかレールがないのでフォアグリップがなくとも保持しやすい。もちろん必要ならば両サイドにレールは追加可能

 

 MR223はH&Kのモットー“No Compromise”(妥協しない)を体現した質実剛健な作りで、一切の妥協をせずに信頼性重視の設計がなされている。ただし、重い。使用している10連マガジンはアメリカ軍の要請を反映した頑丈な設計で、踏んづけようが落とそうがびくともしない丈夫さだが、これまた重い。さらにガスピストンがバレルの上にあるので、フロントヘビーなのは否めない。

 

エジェクションポートから見えるボルトにはセミオート専用を示すMRのロゴが。ボルト後方(写真では左)のギザギザはボルトフォアードアシストが当たる部分

 

 重い分MR223のリコイルは少し抑えられると思っていたら、実際撃ってみると尖ったリコイルが肩に刺さってくるし、マズルフラッシュも大きい。MP5のように「これだよ!」としっくりくる印象にならなかったのは少し残念だが、あのHK416の流れを汲む銃なだけあって作動不良は一切なく、スムーズな射撃を楽しむことができた。

 

オーストリアの銃刀法に適合する10連マガジン。このマガジンを使用することで銃の信頼性は格段に上がる

 

 ちなみにエーデルワイス・アドベンチャーでは、日本人観光客向けの射撃体験も企画しているという。このコロナ禍が収束し、世の中が落ち着いてからの話であることは当然だが、オーストリアのウィーンを訪れる際にはぜひここで射撃体験を楽しんでみてはいかがだろうか。なお、メール(office@edelweiss.world)での問い合わせは、日本語でもOKとのことだ。

 

急遽モデル役を務めてくれたオーストリア陸軍の若き兵士たち。AR15を扱うのは初めてで、ライフル射撃にも慣れていない様子だ。そこで、トレーナーのアンディが簡単なレクチャーを行なった。ピストルには慣れているので基本的な部分は省略し、まずは構え方から。ストックを肩に当てて安定の取れるところを見つける。そこから始まった

 

AR15に慣れているという男性兵士も、H&K製はこれが初めてとのことで興味津々。やはりフロントヘビーが気になるも、射撃してみるとバランスがよく気に入ったそうだ。トリガーはマッチトリガーのような軽さはないがキレはよく、節度のある重さがある

 

【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】

 HK416の最新バリアントであるA5の民間バージョンであるMR223。その違いの多くは恐らくセレクティブのファイアリングシステムやマガジンに集約されているであろう。つまり、それ程大きく軍用バージョンとは変わりはないのではないだろうか。特に国内では触れる機会が全くないモデルだけに、非常に興味深いレポートである。

 

Text & Photos:櫻井朋成(Tomonari SAKURAI)

編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年6月号 P.136-143よりウェブ用に再編集したものです。

 

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