タナカ「スミス&ウェッソンM19 PC 3インチ“Kコンプ”ヘビーウエイトガスガン」【毛野ブースカの今月の1挺!】

 

「月刊アームズマガジン」編集部の毛野ブースカがおくる『毛野ブースカの今月の1挺!』 。今月はタナカのペガサス式ガスリボルバー『スミス&ウェッソンM19 PC 3インチ“Kコンプ”ヘビーウエイトガスガン』をご紹介!

 

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Kコンプは私がいちばん欲しかったリボルバー。リリースしてくれたタナカに感謝したい

 

 リボルバーマニアにとって待望のバージョンアップとなったタナカのペガサス式ガスリボルバーのスミス&ウェッソンKフレームシリーズ。コルトパイソンやスミス&ウェッソンのJフレーム、Nフレームが続々とバージョンアップされる中、Kフレームはちょっと取り残されたような感じだった。実際にバージョンアップしたモデル(Ver.3)を手にしてみるとリアルさがアップしたことはもちろん、ペガサス式ガスリボルバーの中でもトップクラスの実射性能を実現している。

 

3インチバレルはコンシールドキャリーするには絶妙なバレル長。サムブレイクタイプのレザーホルスターに入れてキャリーするとカッコいい

 

 定番のM19の4インチにはじまり6インチ、2.5インチ、M13 FBIスペシャル、M10ミリタリー&ポリス、M66、M65などに続いてリリースされたのが、2019年末に発売されたスミス&ウェッソンM19 PC 3インチ“Kコンプ”ヘビーウエイトガスガン(以下Kコンプ)だ。Kフレームをベースにしたパフォーマンスセンター(PC)カスタムはガスガン、モデルガンを通してKコンプが初となった。

 

KフレームベースのPCカスタムはタナカではこれが初めて。現在、細部はやや異なるものの実銃でもリバイバルされて発売されている

 

 このKコンプ、実は私がいちばん欲しかったリボルバーなのだ。私はどちらかといえばオートマチックピストル派でリボルバーにはあまり興味がないだが、20年以上前にアームズマガジンの実銃レポートでKコンプに似たパフォーマンスセンターのカスタムリボルバー(名称はキャリーコンプ)を見て以来、ずっと気になっていた。いつかキャリーコンプ仕様のリボルバーがタナカから発売されるのを待ち望んでいた。

 

派手さはないシンプルなデザインはいかにもコンシールドキャリー向け。ノーマルのM19とは違った魅力がある

 

 実銃のKコンプは“A true carry gun”というコンセプトのもとにパフォーマンスセンターが1994年に発売したモデルだ。Kフレームをベースに3インチフルラグ・シングルポーテッドバレルが付いているのが特徴だ。さりげなくポートが開けられている2.5インチよりも長くて4インチよりも短い3インチバレルがカッコよく、FBIスペシャルのバレル長も3インチなので、携帯性と撃ちやすさを両立させた結果、この長さになったのだろうか。
 

Kコンプ最大の特徴である3インチポーテッドバレル。一見するとただの3インチのフルラグバレルに見えるところがシブい

 

 タナカのKコンプはバレルはもちろんトリチウムサイトをイメージしたフロントサイト、ブラックブレード仕様のリアサイト、カットダウンサムピース、ストッパー付きスムーストリガー、アンクルマイクスタイプ・ラバーグリップが標準装備されている。バレルやフレームにはヘビーウエイト樹脂を使用。表面はマットブラック仕上げとなっており、ブルーイングモデルとは違ったプロ好みな雰囲気を醸し出している。

 

セミワイドトリガーの裏側にはオーバートラベル防止のストッパーが追加されている。トリガープルは軽くてスムーズ

 

 トリガーフィーリングはダブル、シングルアクションともにスムーズで軽く、シリンダーも確実にストップする。まるでチューンドリボルバーのようなフィーリングだ。実射性能はそのままでもシューティングマッチに参加できそうなくらい旧型に比べて大幅に向上している。実用性という点ではガスリボルバーの中でトップクラスだろう。リボルバーを使うのはロマンだが、Kコンプは撃っても楽しめる。リアルサイズなので実物ホルスターに収納できる。

 

ラウンドバットフレームにアンクルマイクスタイプ・ラバーグリップのコンビネーション。個人的にはフィンガーチャンネルがなく、側面にチェッカリングが入った木製グリップが欲しい

 

 フレームの形状は2.5インチモデルと同じラウンドバット。標準装備のブーツスタイルのアンクルマイクスタイプ・ラバーグリップは握りやすいが、実物グリップに換装できるので自分好みのカスタムグリップに換装するのもよい。グリップが交換できるのはリボルバーのメリットであり、簡単にカスタムできるところだ。
 

 NフレームやXフレームが醸し出す派手さやインパクトはなく、かと言ってJフレームのようなコンパクトさはないが、プロのツールのようなスタイルはリボルバーマニアならずともグッとくるだろう。このKコンプに続いてM66をベースにしたFコンプもリリースされたので、そちらもあわせてチェックしてもらいたい。

 

 

TEXT:毛野ブースカ

 


[プロフィール]

アームズマガジンの編集ライター。エアガンシューティング歴35年。数多くの国内シューティングマッチ入賞経験に加えて、1999年、2000年に開催されたIDPAナショナルズ参戦、シグアームズアカデミーや元デルタフォース隊員のラリー・ヴィッカーズのタクティカルトレーニングを受講するなど実弾射撃経験も豊富。今まで23年、280冊以上のアームズマガジンと関連MOOKの制作に携わる。

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