PTS「Legacy CAR-15 N-23 PDW 電動ガン 」【毛野ブースカの今月の1挺!】

「月刊アームズマガジン」編集部の毛野ブースカがおくる『毛野ブースカの今月の1挺!』 。今月はPTSの電動ガン『Legacy CAR-15 N-23 PDW 電動ガン』をご紹介!

 

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イラク・アフガニスタン戦争以降、日進月歩で進化を続いているM4カービンとそのクローンモデル。銃本体にとどまらずレールシステムやドットサイトなどの光学機器といった周辺アクセサリーにも多大な影響を及ぼしている。そんな銃器業界のトレンドセッターを担うM4カービンではあるが、近年は原点回帰の動きが一部のメーカーで起きている。原点回帰といっても円筒形ハンドガード+キャリングハンドル付きの素の状態のM4カービンに戻るのではなく、一気に先祖返りしてベトナム戦争時代に活躍したXM177やCAR-15、はたまたM16A1やAR10などがリバイバルされているのだ。もちろん当時のままではなく、現在の素材や製法によって再現されており、歴史は一巡するではないが、行きつくところまで行った先はこのようになるのかもしれない。レールシステムや光学機器のないスタイルは、私のようなオールドスクールには懐かしく、最近サバゲを初めた方なら新鮮に映るだろう。

 

一瞬目を疑ってしまうデフォルメされたような外観はXM177などに比べるとコンパクトでカワイイ。キャリングハンドルはもちろん固定式。まさにオールドスクール向けのPDWだ。

 

そんな時流の中で登場したのが、PTSの「Legacy CAR-15 N-23 PDW 電動ガン」だ。PTSと聞いて多くの読者が電動ガン用カスタムパーツを思い浮かべるだろう。PTSとは「プロフェッショナル・トレーニング&シミュレーション」の略称で、マグプルPTS時代から日本でもよく知られている「MASADA ACR」や「PDR」、「FPG」などをリリースしてきた。今回紹介するこのモデルは、最新のM4カービンにマッチしたカスタムパーツをリリースしているPTSの製品としては異色の存在だ。

 

レシーバーはフォワードアシストノブやケースディフレクターのない607スタイル。もちろんグリップはA1タイプ。これをベースにM16やCAR-15などを作りたい方もいるのでは。

 

まず外観は一見するとCAR-15やXM177のようだが、前後が短くデフォルメされたような外観をしている。これはPTSのオリジナルデザインではなく、コルト純正のM16のバリエーションのひとつとして存在したCAR-15 N-23というモデルを再現している。実際のところは現代のパーツで蘇らせたカスタムモデルがモチーフになっており、PTSはモデル607スタイルのレシーバーを採用。ショートタイプのナローハンドガードとショートカットされたXM177スタイルのバットストックが組み合わされている。

 

現行のM4カービンのコルトエンハンスドストックのベースになったXM177スタイルのストックとバッファーチューブ。どちらも短くされているのが特徴。


そうしたオールドテイストな外観とは裏腹に、内部メカは電子トリガーとMOSFETが標準装備されたG&P製の最新のV2 i5ギアボックスを採用。セミ、フルに加えてバーストモードが設定できる。分解してみると、ドラム式のホップチャンバーの形状はチャンバー本体とマガジン側の給弾口がセパレートになったオリジナルとなっている。ホップパッキンやインナーバレルはスタンダード電動ガンM4系と共用できるが、ホップチャンバーは共用できない。マガジンは装弾数110発の20連ショートマガジンが付属。マガジンはスタンダード電動ガンM4系と共用できる。

 

バッファーチューブ内に収まるバッテリーはT型コネクターに対応。できれば日本仕様は一般的なタミヤ型にしてほしかった。

 

バッテリーは短くなったバッファーチューブ内に収納するのだが、スペースが狭いのと日本ではあまり一般的ではないT型コネクター仕様に対応しているので、写真のようなG&P製7.4V1,000mAhリポバッテリー以外の選択肢があまりない。購入時は注意が必要だ。見た目はレトロだが、エアガンとしての実用性も兼ね備えている。
 

マガジンはベトナム戦争時代にふさわしい20連型。いわゆるスプリング給弾式で装弾数は110発。全長が短いので30連型よりも20連型のほうが見た目のバランスがいい。

 

M-LOKハンドガードやウェポンライト、フォアグリップ、ショートスコープなどをバリバリ載せたM4カービンに飽きた方にぜひ手に取ってもらいたい1挺だ。

 

 

TEXT:毛野ブースカ

撮影協力:ビレッジ2

 


[プロフィール]

アームズマガジンの編集ライター。エアガンシューティング歴35年。数多くの国内シューティングマッチ入賞経験に加えて、1999年、2000年に開催されたIDPAナショナルズ参戦、シグアームズアカデミーや元デルタフォース隊員のラリー・ヴィッカーズのタクティカルトレーニングを受講するなど実弾射撃経験も豊富。今まで23年、280冊以上のアームズマガジンと関連MOOKの制作に携わる。

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