【中編】REALGUN REPORT HECKLER&KOCH VP9/SHIN

令和元年年末、自衛隊の新拳銃として「ヘッケラー&コックVP9(SFP9)」が突如発表された。VP9はグロック17やM&Pといったポリマーフレームオートに比べて日本での知名度は低いが世界での評価は高い。今回は自衛隊制式採用記念ということでVP9の特徴をレポートする。

 

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SFP9は最新のショートリコイル作動方式とブローニングタイプの閉鎖方式を持つ、ポリマーフレームの多弾倉ハンドガンである。本来の商品名はVP9であったが、他社製品に類似する商品名があったことからヨーロッパおよびカナダではSFP9となっており、自衛隊に納品される製品はドイツからの輸入であることからSFP9の名称が使われている。ヘッケラー&コックはVP9をドイツ連邦警察に向けて2014年に開発し配備が進められている。VP9(Volkspistole9) を訳せば「人民の拳銃9mm」となり、シンプルで飾り気のない実用性に特化したハンドガンを目指して開発されており、VP9は高い耐久性と精度と信頼性を持つ最新のミリタリー&ポリス用ハンドガンである。

 

ポリマーフレームによる軽量化とともに15 + 1発の装弾数を持ち、米軍がM17 / M18として採用したSIG SAUER P320 と比較しても勝るとも劣らない最新の性能を誇るのがVP9 / SFP9であり自衛隊の新拳銃としての選択は歓迎すべきものだと言えるだろう。

 

スライドストップとマガジンキャッチはアンビタイプとなっている。マニュアルセーフティを持たないVP9はトリガーセーフティが備わっており、トリガーに指をかければ自動的に解除される。トリガーセーフティがトリガーの動きを固定していると同時に、内部のトリガーバーの位置も規制しておりインターナルセーフティと同調することで高い安全性を確保している

 

スチール製15連マガジン。非常に作りのいいマガジンで砂などの異物の混入にも対応したデザインとなっている

 

スライドを引いた状態でテイクダウンレバーを回転させればスライドアッセンブリーが取り外せる。メンテナンスを行なうための通常分解では4つの部品に分かれるシンプルさ

 

【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】

ポリマーフレームとストライカー方式の撃発システム、またアンビ化されたインターフェイスと最新オートの法則に則ったVP9。近い将来、国内でも目にする機会が増えるのではないだろうか。次回ではサプレッサーの装着や実射シーンをお送りする。

 

 

TEXT&PHOTO:SHIN
編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年2月号 P.110-117より抜粋・再編集したものです。

 

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