【前編】REALGUN REPORT HECKLER&KOCH VP9/SHIN

令和元年年末、自衛隊の新拳銃として「ヘッケラー&コックVP9(SFP9)」が突如発表された。VP9はグロック17やM&Pといったポリマーフレームオートに比べて日本での知名度は低いが世界での評価は高い。今回は自衛隊制式採用記念ということでVP9の特徴をレポートする。

 


 

ヘッケラー&コックVP9はヨーロッパおよびカナダマーケットではSFP9として呼ばれており、自衛隊が新拳銃として採用したものと同じものである。スタンダードサイズのVP9の他にコンパクトモデルのVP9SK、VP9ロングスライド等サイズバリエーションとともに.40S&W口径のモデルも販売されている。

 

令和元年12月6日、防衛省は新拳銃としてヘッケラー&コックのSFP9の採用を発表した。新拳銃の選択は2017年から行なわれており、SFP9の他にベレッタAPX、グロック17がそれぞれ複数挺購入され、整備性を確かめるためのアーモラ―コースの受講も含めた性能の評価が行なわれてきた。

 

今回採用となったヘッケラー&コックSFP9は「ストライカー・ファイア・ピストル9」の略であり、その名のとおりストライカーファイア方式を持つ9 mm口径の拳銃である。SFP9は最新のショートリコイル作動方式とブローニングタイプの閉鎖方式を持つ、ポリマーフレームの多弾倉ハンドガンである。

 

筆者の私物のためフロントサイトとリアサイトはウィルソンコンバット製ビッカーズタクティカルサイトに交換されている。それ以外はノーマルだ。フロントサイトは視認性の高いファイバーオプティクスサイトとなっている。

 

ダストカバー部分はピカティニーレールとなっており、中央にシリアルナンバーが刻まれたプレートがモールドされている。H&Kでは最初の3桁は各ウェポンシステムに割り当てられたコードとなっている。VP9は224。それに続く6桁がシリアルナンバーだ。

 

VP9はポリマーフレーム/ミリタリー&ポリスオートの中でも優れたグリップ形状とトリガープルを持ち、高精度を誇るヘッケラー&コック製バレルとの組み合わせで、高い命中精度を誇る。

 

【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】

見事に自衛隊の制式拳銃の座を射止めたVP9。国内でのモデルアップが待たれるこのモデルだが、その秘めたる魅力とは一体どんなものなのだろうか。次回公開の中編では、このVP9のディテールに迫り、更に魅力を掘り下げていこう。

 

 

TEXT&PHOTO:SHIN
編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年2月号 P.110-117より抜粋・再編集したものです。

 

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