【後編】Anson “Hollywood” Beck Law Enforcement Class

厳しいガンコントロールにも関わらず、かなりの射撃人口をかかえる米・南カリフォルニア。タクティカルトレーニングとして定期的にクラスを開催しているスクールは、なんと40以上もある。受講者がローエンフォースメント(LE :ポリスなど法執行機関)関係者のみというカービンクラスを取材させてもらった。

 

【前編】Anson “Hollywood” Beck Law Enforcement Classはコチラ!

【中編】Anson “Hollywood” Beck Law Enforcement Classはコチラ!

 


 

50ヤード地点から30ヤードまで、全速力でダッシュする。

 

最後は、生徒たちの威信をかけた対抗勝ち抜き戦で締めくくりとなる。

●2人の生徒は、60ヤード地点で待機する。

●ブザーとともに、50ヤード地点まで走り、プローンから2スティールターゲットに2発ずつ、確実にヒットさせなければならない。

●40ヤード地点まで疾走し、バリケードの左右から両脇のスティールシルエット2枚に2発ずつ、お見舞いする。

●そして30ヤードまで移動、両脇のスティールシルエット2枚に2発ずつヒットしたら、中央にあるターニングターゲット(6枚の8インチプレートが縦に並んでおり、弾頭があたると、反対側に回転する。この場合は、それぞれ3枚ずつターゲットが自分側に並んでいる)を、6枚全部相手側に回転させた者が勝者となる。

 

40ヤード地点に走り込み、バリケードの左右から各ターゲットに2発ヒットさせる。外したら、当たるまで撃つ。

 

ピンと伸びた指、確実なセーフティ操作、銃口の向き、この人はうまい。

 

これにはみんな熱くなった。30~50ヤードといえば、カービンにとっては簡単ともいえる距離ではある。ちゃんと狙い、落ち着いてトリガーを引けば、外す気がしないディスタンスなのだ。ところが、みな盛大に外すこと、外すこと。30ヤード地点で撃ち尽くし、マガジンチェンジをする生徒が続出したのである。

 優勝はDEAオフィサーのひとりだった。ほとんど外さない。身体の捌きが鋭く、すべてのスピードが段違いに速いのだ。

 

このシルエットターゲットに2発当てたら、中央の黄色いターゲットを撃つ。この黄色いターゲットはヒットすると反対側にクルリと回転する。相手側にすべて回転させた方が勝ちだ。

 

急いでいると、この8インチターゲットを外してしまう。土煙=ミスショットだ。

 

これで、楽しくも中身の濃いトレーニングは終わりを告げた。生徒たちは全員が笑顔で終了証を受け取り、仕事に戻っていった。

 

【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】

全力ダッシュ後の射撃とは、想像するだけでも苦しそうだ。確かに30〜50ヤードはカービンにとって短い距離かもしれないが、それも使用者の万全たるフィジカルがあってこそ。敢えて追い込んだ状態で、しかも隣にライバルがいるというプレッシャーはかなりなものなのであろう。

 

 

Text&Photo:Hiro Soga

編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年2月号 P.118-125より抜粋・再編集したものです。

 

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