第一回:ホビージャパンとアストレイ

更新日(2013/04/25)

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY R』の原点は、『機動戦士ガンダムSEED』放映と同時期に展開された『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』にあります。このときにはホビージャパンでは『SEED』本編に登場する「モビルスーツバリエーション」を大河原邦男先生がデザインする『ガンダムSEED MSV』を展開していました。『ASTRAY』シリーズは月刊電撃ホビーマガジンと月刊ガンダムエース、月刊少年エース、ザ・スニーカーを中心に展開していたのですが、MSV機体が『ASTRAY』にゲスト出演、もしくはMSV機体の活躍を描く『SEED MSV戦記』においてアストレイが登場するなど、綿密な連動がなされていました。その後も続編となる『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』放映の際も『MSV』はホビージャパン、『ASTRAY』は電撃ホビーマガジンが中心という基本スタンスはそのままに展開。結果、『機動戦士ガンダムSEED』の世界観が大きく広がりを見せ、歴代ガンダム作品屈指の厚みを持ったのは、すでに皆さんがご存じの通りです。
 ではホビージャパンが『ASTRAY』を展開していなかったのかといえば、さにあらず。むしろ作例展開は本編とMSV並みに厚く展開されていたのです。なのにしろフレームがむき出しというこれまでにないハイディテールなシルエットに、日本刀「ガーベラ・ストレート」を携えるという展開は、まさに当時のガンダムデザインシーンに大きな衝撃を与えました。実際頼まれてもいないのにやたら『ASTRAY』(というかレッドフレーム)押しになったのは担当の趣味もあるのですが、なにより大ノリでのってくれた本誌ガンダム作例班の熱意と、アンケートで熱い思いを伝えてくれた読者の皆様の賜物といえましょう。結果、その熱さを背景に1:100キットは表紙を飾り、HJ MOOK「ガンダムSEEDモデルVol.4」ではフリーダムガンダムを抑えてメインを飾るなど、その人気に裏打ちされて露出も大きく拡大していったのです。
 そして2013年4月。数奇な縁を経て、いよいよホビージャパン初となる『ASTRAY』の連載がスタート。ロウらしい奇想天外な発明、懐かしの“あの装備”などもリマスター版作例として登場予定です。ご期待ください!!!!

▲月刊ホビージャパン初の掲載となったアストレイは、コレクションシリーズのアストレイレッドフレーム(製作:一文字突破、2002年9月号掲載)。初のガンダム作品担当ということもあり、担当の若さあふれる意気込みと大胆過ぎるレイアウト(当時)に現在の視点では戦慄を覚えますが、並々ならぬ意気込みは感じます(当時)

▲連載「もっと楽しくSDガンダム」(現在の「SDガンダム烈伝」の前身)でも当然のようにアストレイが登場(2003年10月号掲載)。当たり前のようにガーベラ・ストレートが追加されている点、もはや“阿吽の呼吸の領域”です(当時)

▲HGガンダムアストレイ レッドフレーム発売においては大々的に特集が組まれています(製作:大角基夫、2004年1月号掲載)。大角氏はすでに引退されていますが、当時は1:72のスクラッチからHGキット&1:100キットレビューを手掛け、まさに名実ともに“初代アストレイマスター”といえる大活躍でした

▲中級者向けHow to記事「1週間で作れ!! HGガンダムアストレイ講座」(現在は「HJガンプラ徹底製作講座」に改題)でも当たり前のようにアストレイが取り上げられています(2004年1月号掲載)。隠しきれない意気込みがテキストの行間に垣間見えます

▲ついにアストレイ レッドフレームが表紙を飾った2004年6月号(製作:大角基夫)。当時編集長の意向を受けて和テイスト全開の表紙は担当としてはオッカナビックリではありましたが、アンケートでは思いのほか好評で胸をなで下ろした記憶があります

▲遂にガンダムウェポンズでもアストレイが表紙を飾る日が。折込ピンナップは戸田泰成先生描き下ろし、作り起こし作例も木村直貴氏のリジェネレイトガンダムをはじめいずれも力作揃い…を通り越して「何がこの人たちを突き動かしているんだ?」と今見ると大変疑問。若さ…かなぁ…

▲2009年5月号の表紙モデルはPGガンダムアストレイ レッドフレーム(製作:渡辺圭介)。渡辺氏はこのキット発売以前にPGストライクガンダムをベースにして作例を製作したことがあるのですが、あまりの複雑さにタイムアップとなった過去が。今作にて堂々のリベンジを果たされました。担当にとってはひとつの節目となった号でもあり、非常に記憶に深い特集です

(文:担当【征】)

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