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HJ文庫6月の新刊、本日発売!

ブログメイン更新担当・緑茶です。 本日より、HJ文庫6月の新刊(全5作品)が発売となりました! そんなわけで、恒例の帯付きカバーを公開いたします。 こちらを目印に書店などで是非チェックしてみてくださいね! NEW 『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇』 著者/空埜一樹・イラスト/村上ゆいち 『黒き英雄の一撃無双 3.堕ちゆく義妹』 著者/望 公太・イラスト/夕薙 『高1ですが異世界で城主はじめました3』 著者/鏡 裕之・イラスト/ごばん 『外道王子の魔神隷従4』 著者/藤谷ある・イラスト/井上 巧 『火界王剣の神滅者5』 著者/ツガワトモタカ・イラスト/Riv (緑茶)

HJ文庫6月の電子版情報その1!

ブログメイン更新担当・緑茶です。 本日はHJ文庫6月の電子版情報をお届けいたします! まずはこちら! ……はい! というわけで、本日5月30日(金)より7月からTVアニメも放送開始予定の人気シリーズ 『六畳間の侵略者!?』が電子版にて全巻配信となりましたー! アニメの予習にももってこいですので、是非ともチェックしてくださいね。 そして明日5月31日(土)はHJ文庫6月の新刊の発売日ですが、 『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇』 『黒き英雄の一撃無双 3.堕ちゆく義妹』 上記2タイトルの電子版も発売日と同時に配信いたします! お好みの形式で、作品を楽しんでいただければ幸いです! また、そのほかのHJ文庫の人気タイトルが電子版にて多数配信開始となります。 詳細は本ブログやHJ文庫公式ホームページなどでお知らせいたしますので、 こちらもどうぞお楽しみに! (緑茶)

アニメ『六畳間の侵略者!?』 ニコニコ生放送で声優さんによる特別番組第5回!

ブログメイン更新担当・緑茶です。 アニメ『六畳間の侵略者!?』 ニコ生 超密着型番組!?ぎゅぎゅぎゅ放送! の第5回が今週の水曜に放送されます! ■2014年05月28日(水) 開場:21:20 開演:21:30 開場 21:27/開演 21:30 の予定ですので、お見逃しなく! 詳細はこちらからどうぞ! 上のリンクページが生放送の入口となります。 また、生放送のタイミングでお時間が取れない場合も、 タイムシフト放送の予約ができますので是非、チェックしてみてくださいね! そして原作について「今まで知らなかったけど、この機会に調べてみよう」という方は 是非、こちらの 『六畳間の侵略者!?』作品紹介ページをご覧になってみてください! また、コミック・ダンガンにて好評連載中のコミック版はこちらからどうぞ (緑茶)

HJ文庫6月の新シリーズ特設ページ公開中!

ブログメイン更新担当・緑茶です。 本日よりHJ文庫6月の新シリーズ、 『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇』 の特設ページを公開いたしました! 恒例のバナーリンクはこちら。 ちょこっと立ち読みやブログ紹介記事などとあわせて、 是非チェックしてみてくださいね! (緑茶)

【6月の新シリーズ】書き下ろし短編付きキャラ紹介/5.楓の場合【『邪神攻略者の戦技教導』】

5月31日(土)発売となるHJ文庫新シリーズにして、 落ちこぼれ部隊を最強へと導く次世代育成型バトルエンタテイメント 『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇』 ※ストーリーについての紹介記事はこちらから。 5日連続更新の最後となる本日は、主人公・司の幼馴染にしてエリート騎士でもある 久瀬楓(くぜかえで)をご紹介いたします! 司とはそれこそ家族同然で育った楓(ちなみに誕生日が少し早いため、お姉ちゃんぶる一面も)。 本当の家族以上に司のことを大切に想っているがゆえに、 素直な態度が取れないこともしばしば……そんな微妙な乙女心も彼女の魅力の一部です! ちなみに騎士としての能力も非常に高く、名実共にトップクラスの実力を誇る楓。 彼女の卓越した能力は――是非とも本編でお確かめいただければと思います!

手にしている武器はどうやら剣のようですが…?

それでは最後に、司が騎士団に所属する直前、 まだ司と再会できるとは知らない楓の様子を以下の短編でお楽しみください。 ※こちらの【ちょこっと立ち読み】を先に読むと、よりいっそう短編が楽しめます! ———————————— 「かえでちゃん、どうしたの?」  泣いている自分に、声をかけてくる人がいる。 「大切なもの、壊しちゃったの?」  足元に転がっている、割れた壺を見て、その人は言った。 「だいじょうぶだよ。ぼくが一緒にあやまってあげるから」  そして太陽みたいな温かい笑顔のまま、こちらに手を伸ばすと、頭を撫でてくる。 「ぼくが、かえでちゃんのそばにずっといるから――」  ただそれだけで、自分の中にあった悲しみは、消え去って行った。  普段は泣き虫なのに。臆病なのに。自分がいないと何も出来ないのに。  こんな時は、誰よりも、頼りになるように思えた。  だから、彼の前でだけ、自分はいつもの自分でいられたのだ。  ……それが、永遠ではないと、分かるまでは。 「……また見ちゃった」  ベッドから起き上がった後で、楓は大きくため息をついた。  ずっと昔。まだ父親も、兄も、そして――司も居た時の夢。  もうこれで、何度目だろう。  我ながら未練がましい、と思った。  もう失ってしまったものに、いつまでも縋っていても仕方ない。 「分かってるんだけどね……」  そう簡単に全てが切り替えられたら、こんなに楽なことはない。  楓はそっと手を伸ばし、傍にあった物を引き寄せた。  人気のキャラクターを象った枕で、抱き締めたまま就寝できるよう、大きく長く出来ている。いわゆる抱き枕というやつだ。  あの時以来――。  突然に大切な人と別れることになってからずっと、楓は何か大きなものを抱きしめていないと眠ることが出来なくなっていた。  そうしないと、言いようのない不安が襲ってきて、じっとしていることすら叶わなくなってしまうのだ。  我ながら子どもっぽいと思いながら、どうしても癖が治らず、今まで来てしまった。  多分、数年前に味わった大きな喪失感が未だに影響し、無意識にそれを補おうとしているのだろう。  それほど、楓にとってあれは、あまりに耐え難いことだった。 「……司」  静寂の中で、名を呼ぶ。  自分にとって家族同然の幼馴染。どんな時でも一緒に居た少年。  当たり前のように隣に居て、当たり前のように話して、当たり前のように遊んでいたのに。 「どこにいるのよ、あなた……」  枕に顔を埋め、嘆息した。  ふと視線を上げると、そこにはベッドサイドに置かれた一枚の写真がある。  数年前に、家族で撮ったものだ。  自分と、父親と、兄と、司が映っている。  皆が、幸せそうに笑っていた。 「……兄さんがいなくなって」  それだけでも、身を引き裂かれるような悲しみに襲われたのに。 「何も、あなたまでいなくならなくてもいいじゃない」  それも、自分には何も告げることなく。 「……帰って来たって、許さないんだから」  たとえどれだけ謝ってきたとしても。  あなたも事情があったのよね、などという大人の対応をとるつもりはなかった。 「絶対に、絶対に、怒ってやる」  それはもう、彼が腰を抜かすほどの迫力で怒鳴ってやるつもりだ。 「……だから」  写真を手に取り、見つめながら。 「だから、早く帰ってきなさいよ――司」  楓は、そう言った。 「ずっと一緒にいるって……言ったじゃない」 声が震えてくるのに気付き、楓は唇を噛んだ。 「……嘘つき」  小さく言って、額を写真に押し当てる。 「……あなたがいないと、泣いちゃうわよ」  応える者などいないと知りながら。  それでも、楓は希った。  この想いが、自分の知らない、何処か遠くへ行ってしまった少年。  ――六道司へと、届きますように、と。 ———————————— 5日間にわたる紹介記事はいかがでしたでしょうか? 彼らは司と出会うことにより、心身ともに大きく成長していきますので、 その勇姿にもどうぞご期待くださいませ! さらに本作は店舗特典が盛りだくさん! 空埜一樹先生書き下ろしSSペーパーをはじめ、 様々な書店さまにご協力いただき、店舗特典をご用意いたしました! こちらの記事でご確認のうえ 発売日は是非、書店さまへお立ち寄りくださいませ! それでは最後に恒例の店頭用POPを公開! こちらを目印に、ぜひ書店でお手に取ってみてくださいね!

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(緑茶)

【6月の新シリーズ】書き下ろし短編付きキャラ紹介/4.ユリアスの場合【『邪神攻略者の戦技教導』】

5月31日(土)発売となるHJ文庫新シリーズにして、 落ちこぼれ部隊を最強へと導く次世代育成型バトルエンタテイメント 『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇』 ※ストーリーについての紹介記事はこちらから。 本日はその中から、主人公・司が隊長に就任した部隊の問題児のひとりこと ユリアス=ロットフィルトをご紹介いたします! 明るく協調性もあり、職務への忠誠心も高く、努力家なユリアス。 一見すると何の問題なさそうな少年なのですが……彼の抱える問題は、ずばり固有能力。 自らが生み出す大型回転式拳銃【バーンレイグ】の性能が、 他の騎士に比べて圧倒的に火力不足なのです。

しょぼい火力ですが、使い方によっては……?

そんなユリアスですが、ハンデを乗り越えるべく努力を続け、ほぼ必中の精密射撃を獲得! また、視野の広さと冷静な状況分析能力など、自分でも気づいてなかった才能が、 司との出会いによって開花していくのです。 では、ユリアスが司に出会う前に胸に秘めていた思いとは? それは以下の短編でお楽しみください! ※こちらの【ちょこっと立ち読み】を先に読むと、よりいっそう短編が楽しめます! ————————————  撃鉄を起こし、照準を合わせ、引き金を絞る。  ――着弾。  撃鉄を起こし、照準を合わせ、引き金を絞る。  ――着弾。  繰り返し、繰り返し、何度でも、何度でも。  指先の感覚がなくなるほど、目が霞むほど、頭が朦朧とするほど、立ち尽くした足が震える程。  訓練場で、的を狙い、中央を撃ち、また狙う。  譬え、撃ち放つ弾丸の力が、ひどく弱々しくとも。  狙った獲物を破壊することすら出来ない、無意味な代物だとしても。  そうすれば、嫌なことは忘れられた。  ――君の場合、天世騎士として決定的なものが欠落している  少なくともその時だけは、今目の前にあるものに没頭することが出来た。  ――意気込みは買うが、結果が伴わなければ意味がないんだよ  努力すれば。鍛えれば。弱点を補うことが出来れば。  ――悪いが、君を迎え入れる部隊は存在しない  いつかきっと、報われる。 「……そのはずであります」  故にユリアスは、諦めない。  たとえ己の中に居るもう一人の自分が、無駄なことであると忠告しても。  片時も休むことはなく、ただ銃を撃ち続ける。  自分にはそれしか出来ない。それ以外にとるべき選択がなかった。  手を止めれば――そこで全てが終わってしまう。  無力なユリアス=ロットフィルトという一人の男の真実が、露呈してしまう。 「絶対に……諦めない」  自分に今出来る全力を、全て注ぎ込む。  ――お前には失望したぞ、ユリアス  たとえそれが、ほんの小さなものだとしても。  ――もう二度と会うこともないだろう  手放さなければ、いつか報われることを、信じていた。 「そうであります。……姉上」  始まってもいない内から何もかもを捨ててしまうことなど、出来ない。 「全てを放り投げるのは、最後の手段」  それまでどんなに遠くても、足掻き続けたい。 「――だから、居場所が欲しい」  どんなに惨めなところでもいい。下の下の下でもいい。  ただ、自分の宿命を果たすべき場所が欲しかった。 「駄目なのでありますか……」  自分には、そんなものすら、与えられないというのか。  だからこんなところで、いつまでも留まり続けているのか。 「自分は……っ!」  撃鉄を起こし、照準を合わせ、引き金を絞る。  うんざりするほどの繰り返し。永遠にも思える同じ動作。  変化の兆しすら見られぬ、日々の輪廻。  いつか、そこから抜け出すことが出来れば。  その時こそ――。 『ユリアス=ロットフィルト隊員。総隊長からの呼び出しです。至急、隊長室までお越し下さい。繰り返します。ユリアス=ロットフィルト隊員――』  ユリアスは顔を上げた。呆然と放送を聞く。 「……総隊長が?」  その後、ゆっくりと視線を動かした先にあるもの。  的にわずかに傷をつけただけの、弾痕。  己にとって変わりの無さを証明するようなそれを、いつか真っ向から撃ち砕きたいという願いを込めて。  ――ユリアスは、再び引き金を引いた。 ———————————— 明日は司の幼馴染にしてエリート騎士【久瀬楓】をピックアップしてお贈りいたします。 どうぞお楽しみに! (緑茶)

【6月の新シリーズ】書き下ろし短編付きキャラ紹介/3.フィナの場合【『邪神攻略者の戦技教導』】

5月31日(土)発売となるHJ文庫新シリーズにして、 落ちこぼれ部隊を最強へと導く次世代育成型バトルエンタテイメント 『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇』 ※ストーリーについての紹介記事はこちらから。 本日はその中から、主人公・司が隊長に就任した部隊の問題児のひとりこと フィナ=クルストルをご紹介いたします! 一応メンバー内では最年長でありながら、一番頼りなさ気なフィナ。 とある事件をきっかけに能力が上手く使えなくなってしまった彼女ですが、 何もかもがイレギュラーな司との出会いによって、 変わっていくきっかけを得ることになります!

かなり特殊な能力ですが、使いこなせば超強力!

そんなフィナの能力は、広範囲に展開させた領域内でフェアリーを操り、 防御や拘束に使用できる檻を生み出すことが出来るという【ティングリー・ガーデン】。 かなり特殊な能力ですが、敵をかく乱させたり、味方の盾になったりと応用力の高さが魅力です! さて、では司に出会う前のフィナの様子はどうだったのでしょうか? それは以下の短編でお楽しみくださいませ。 ※こちらの【ちょこっと立ち読み】を先に読むと、よりいっそう短編が楽しめます! ————————————  今日もまた転んだ。  バナナの皮を踏んで滑るなんて、今時、コント番組だって見ない。  おまけにひっくり返りかけた場所が雨でぬかるんだ地面で、危ないと思って無理矢理に体を方向転換させたら、そこは水たまりだった。  全身が泥まみれだ。 「今日もいいことなさそう……」  円卓の騎士団東京支部。  今日もフィナは基地内の隅で膝を抱えて世を儚んでいた。 「いや、今までいいことなんてあったことないけど……」  この前はこの前で非番だったし観たい映画があったので映画館に行ったら、ちょうど自分の前で満席になった。  おまけに二時間ばかり待ってやっと楽しむことが出来ると思ったら、機材トラブルで更に一時間かかった上に結局修復不可能で帰らされる。  散々だ。 「まあ、そもそも非番とかなんとか言って、あたし、ここに居てもやれることないけど」  だからその気になればいつでも映画くらい観ることが出来るのだ。くじけることなどない。前向きに行けばいい。 「そう。あたしは何でも出来る。自由なの!」  拳を握って立ち上がる。全身から振り絞るように叫んだ。 「つまりは、誰にも頼られていないってことっ!」  直後に叫ぶのではなかったと後悔する。余計に落ち込んだ。 「……どうしてこうなるかなあ」  思えば以前に起こった事件。あれ以来、ずっとこんな調子だ。  何かの歯車が合わなくなってしまったとしか思えなかった。  だがそれは、誰のせいでもない。全て自分の責任だ。  だからこそ、どこにも逃げ場などなく、ただこうしていじけるしかない。 「仕方ないんだよね……あたしは駄目な子なんだし……」  どうしようもなくドジでバカで役立たずだから、こんな立場がお似合いなのだ。  広い基地内の、狭くてじめじめしたここで、うじうじとしているしかないのだ。 「はあ……」  ため息をついてはいけない。その数だけ幸せが逃げる。  昔、誰かがそう言っていた。  だとすればもう、自分の中にある幸せは、欠片も残ってはいないだろう。  こうして日に何度も嫌な想いに捉われ、ため息をつき続けているのだから。  後ろ向きな考えをやめたいと思うことは何度もあった。  だが、自分のやってきたことを思うと、どうしてもそこから逃れることが出来ない。  まるで四方を壁に囲まれた『檻』に閉じ込められてしまっているかのようだった。 「……うう。暗い気持ちに押し潰されそう」  フィナはなんとか少しでも気分転換しようと、携帯電話を取り出した。  スリープ状態になっていた画面を起動し、現在の時刻を確認する。 「あ……いけない」  そこで慌てたように立ち上がった。 「そろそろ新しい部隊の隊長さんと会う時間だ。その前に、本番で上手くいくように待ち合わせ場所で練習しておかないと」  だが、歩き出しながら、肩を落とす。 「……まあ、多分、無駄だと思うけど」  どうせ、醜態をさらした上で終わってしまうだけだ。  自分の人生なんて、そんな程度のものである。  いいことなど、何一つ起こるわけがなかった。 「ん……?」  と――そこでフィナは、足元に生えていたあるものに目を止める。  クローバーだった。  それも、珍しいことに四葉がついたものだ。 「……嘘」  こんなこと、初めだ。感動して、しゃがみこむと、まずは頭を下げる。 「ごめんね。ちょっとだけ、力を貸してね」  地面から抜くと、それを愛おしく手で包み込み、息を吸い込んだ。 「――よし。頑張ってみよう」  気合を入れるように、そう口にしてから、再び足を進める。  こんなことくらいで、と笑われるかもしれない。  だが、それでも、フィナは思った。 「……いいこと、あるといいなあ」  微笑みを浮かべて仰いだ空は、何処までも澄んだ蒼を宿していた。 ———————————— 明日は問題児な部下のひとり【ユリアス=ロットフィルト】をピックアップしてお贈りいたします。 どうぞお楽しみに! (緑茶)

【6月の新シリーズ】書き下ろし短編付きキャラ紹介/2.ニアの場合【『邪神攻略者の戦技教導』】

5月31日(土)発売となるHJ文庫新シリーズにして、 落ちこぼれ部隊を最強へと導く次世代育成型バトルエンタテイメント 『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇』 ※ストーリーについての紹介記事はこちらから。 本日はその中から、主人公・司が隊長に就任した部隊の問題児のひとりこと ニア=ツィーヒトをご紹介いたします! メンバー最年少・14歳にして、身体能力や固有能力においても天賦の才を持つニア。 しかしその能力の高さゆえに、他の騎士たちに対して反抗的な態度を取り、孤立していました。 そんなニアは司に出会ったことで、【自分よりも強い存在】を意識していくことに!

実は人付き合いが苦手なだけで、打ち解けるほどに可愛い表情を見せてくれる娘なのです

見た目はちっちゃくて可愛いニアの能力は、【ルナ・ソウル】という大型のナイフ。 突き刺した部分から力を注ぎ込むことで内部から爆裂を起こし、敵に大ダメージを与えます! また小柄な体躯と高い格闘センスで敵を翻弄するなど、アタッカーとして非常に優秀です。 そんなニアには、司に出会う前からひそかに尊敬している人物がいるようですが―― それは以下の短編でお楽しみくださいませ! ※こちらの【ちょこっと立ち読み】を先に読むと、よりいっそう短編が楽しめます! ————————————  多くの場合、動物が群れを作るのは、個々の弱さを覆い隠すためだ。  自らを害する者から身を守るため、彼らは徒党を組み、少しでも長く生き延びようとする。  ……その行為自体は、愚かなことではない。  子孫を残すという、命あるものの遺伝子に刻み込まれた使命を鑑みれば当然のことだった。  だが何も、全ての生物が同じようにして集団に帰属する必要はない。  望む者だけが互いに寄り添い、助け合っていけばいいだけの話である。  独りで生きる力を持っている者というのも、確かに存在しているのだから。  しかし――残念なことに。  ほとんどの場合において誰もが、生まれ落ちた後は、群れの中で生きていくことを強いられる。  特に、人という種はそうだ。  物心がつく頃には学校へ行かされ、卒業をすれば今度は会社に就職。歳を経てようやくそこから抜け出せたとしても、社会という大きな枠組みの中に捉われていることは変わらない。  集団の中で暮らし、能力もないのに立場だけが上の者にこき使われ、死ぬまで誰かの指示に従って日々を過ごす。  その形を、良しとする者もいるだろう。  あるいは仕方ないと諦めている者もいるだろう。  しかしそれは、摂理ではなく、あくまでもただの選択の結果に過ぎなかった。  ――なぜ才能のある者が若くして上に行くことが出来ないのか。  ――なぜ能力の優れた者が、無駄に長く生きているだけの輩に従わなければならないのか。  誰もがそのことに疑問を覚えつつも、ただなんとなく、深く考えないことを選んで生きている。  考えたところでどうしようもないことだからだ。  多少の理不尽はあろうとも、耐えられる程度の世界だからだ。  従う必要がなければ、従わなくてもいいのではないだろうか。  集団に属せずも生きていけるのであれば、無理に合わせることはないのではないだろうか。  そんなことを思ったとしても、実行した際に生じるリスクを思えば、避けた方が無難なことである。  故に誰だってそうしているし、そうするのが当たり前だと思っている。  だが、自分は。  ニア=ツィーヒトという人間は、皆と同じようにすることが出来ない。  今まで生きてきた中で、自分以上に優れた者を見たことがなかった。  この人になら命令されても構わないという者に、出会ったことがなかったのだ。  だから、全てを拒絶した。  それが損なことであると理解しながらも、受け入れることが出来なかった。  すると案の定、様々なところから爪弾きにされた結果、不名誉な処分を受けることとなる。  誰よりも強いというのに。何よりも有能だというのに。  自らの実力を発揮する場所さえ、強制的に奪われてしまった。  納得がいかない。  意味もなく、理由もなく、誰かに頭を下げることなど出来なかった。  誰かに使われるのなら、せめて、そうされる価値のある者の下で働きたい。  常識という束縛に捉われたままで、機械のように命じられたまま動きたくなかった。  それなのに――誰も理解してくれない。 「……ワタシは間違ってない」  自分に言い聞かせるよう、呟いた。  そうだ。譬え何を言われようとも、そのことは確かだ。  自分より実力が上でなければ、たとえ決まりであったとしても、唯々諾々と従いたくはない。  だが、このまま何も出来ないまま燻っているのは嫌だった。  ――戦いたい。  戦って、自分の力を示したい。  そのためには、一体、どうすればいいのだろうか。 「……漆黒の守護者」  ふと、口にした。  自分にとって、特別な意味を持つその名を。 「彼のように、ワタシも……」  想いを胸に、ニアは自室で佇む中、ふと視線を傾けた。  壁に貼り付けられていたカレンダー。  そこに載っていた日付を目にし、呟く。 「……ああ、そうか」  今日は約束があった。  先日、東京支部に新設された部隊に所属するよう指示があり、その隊長と対面しなければならなかったのだ。 「どうせ、同じなのに」  また失望し、されるだけだ。  こんなことを、何度繰り返せばいいのだろう。 「……そろそろ、かな」  潮時かもしれない。そう思った。 「うん。……そうしよう」  今日が終わった時、全てを決断しよう。  自分の生き様は、誰でもなく、自分自身が作るのだ。  だからもう、ここに留まっているのはやめよう。 「独りだって……大丈夫」  きっと、自分なら、生きていけるはずだから。 「――行こう」  今日とは違う明日を、歩むことを誓いながら。  ニアは、足早に部屋を出て行った。 ———————————— 明日は問題児な部下のひとり【フィナ=クルストル】をピックアップしてお贈りいたします。 どうぞお楽しみに! (緑茶)

HJ文庫6月の新刊 店舗特典情報をお届け!

ブログメイン更新担当・緑茶です。 本日は、HJ文庫6月の新刊を購入すると一緒に貰える 店舗特典の情報をまとめてお届けします! 各アイテムとも、著者様とイラストレーター様にご協力頂き、 限定品としてふさわしい仕上がりになっておりますので、 是非、店舗に足を運んでGETしてくださいね! ということで、ご協力くださる店舗様ごとに特典をご紹介。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ○アニメイト様限定特典 ■『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇』  空埜一樹先生書き下ろしショートストーリーペーパー ■『黒き英雄の一撃無双 3.堕ちゆく義妹』  望 公太先生書き下ろしショートストーリーペーパー ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ○アニブロゲーマーズ様限定特典 ■『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇』  特製ブロマイド ■『黒き英雄の一撃無双 3.堕ちゆく義妹』  特製ブロマイド ■『火界王剣の神滅者5』  特製ブロマイド ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ○とらのあな様限定特典 ■『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇』 特製イラストカード ■『黒き英雄の一撃無双 3.堕ちゆく義妹』 特製イラストカード ■『高1ですが異世界で城主はじめました3』 特製イラストカード ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ○メロンブックス様限定特典 ■『高1ですが異世界で城主はじめました3』 特製イラストカード ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ○WonderGOO様限定特典 ■HJ文庫6月の新刊 各作品ポストカード ※特典はなくなり次第配布終了となりますので、ご了承ください。 ※特典の取扱いの無い店舗もございます。 以上、6月の店舗特典情報でした。 HJ文庫6月の新刊は5月31日(土)発売! 当日は書店様へダッシュ!! (緑茶)

【6月の新シリーズ】書き下ろし短編付きキャラ紹介/1.リュミエルの場合【『邪神攻略者の戦技教導』】

5月31日(土)発売となるHJ文庫新シリーズにして、 落ちこぼれ部隊を最強へと導く次世代育成型バトルエンタテイメント 『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇』 ※ストーリーについての紹介記事はこちらから 本日はその中から、主人公・司を支える才色兼備なヒロイン リュミエル=ディ=シュヴァリエをご紹介いたします! ゴージャスな見た目に反して、まじめで一途な性格のリュミエル。 邪神という厄介な事情を抱えた司の役に立つべく、 常に傍に寄り添ってサポートしてくれます。

献身的に司を支えようとした結果、こんな姿も披露することに…!?

また騎士としても相当な実力者として知られており、 速さに特化した細剣【バルハード】から繰り出される剣戟はまさに神速! そんな凛とした美しさを持つリュミエルが、 司に出会う前に何を思っていたのか――以下の短編でお楽しみください。 ※こちらの【ちょこっと立ち読み】を先に読むと、よりいっそう短編が楽しめます! ————————————  リュミエルの父は、天世騎士ではない。  だが警察官であり、常に民衆を守るための盾として、この激動の時代を生き抜いてきた。  それは、法の番人としての役目を務めるだけに留まらない。侵獣襲来の際には誰よりも早く一般市民の避難誘導に動き、その後も逃げ遅れた者がいないか確かめるため、危険を顧みずに最後まで該当区域を見て回っていた。  もしも何かあったら、と母はいつも心配していたが、そんな時、父は決まってこう返すのだ。 「それが大きくても小さくても、人には自分にしか出来ないことというものが必ず存在する。オレはそれをまっとうしているだけだ。簡単に死ぬつもりはないが、そのことに怯えて縮こまるわけにはいかない」  虚勢を張っているわけではなく、また、使命感に陶酔しているわけでもなかった。  父は、真摯に己で決めた生き様を、ただ純粋に貫こうとしていたのだ。  だからリュミエルはその背に憧れた。  いつか父のような人間になれたら。  力ではなく、心で強く、気高く生きることが出来たら。  そう思い、騎士となった後も、ただひたすらに己の使命に従い戦い続けた。  だが、自らのサダメに生きるということは容易ではない。  騎士として任務は厳しく、辛く、膝を折りそうなことが何度もあった。  能力を評価され、新人としては異例の【白】の称号を与えられはしたが、自分がそれに見合う活躍が出来ているのかと疑問に思う日々が続く。  侵獣との命を賭けた遣り取りを終えた後、ベッドに就く度、これから先のことを想って幾らか不安にもなった。  だがそんな時、リュミエルはいつも、ある人物のことを思い出すことにしている。  彼のことを考えると、些細なことで悩んでいる自分がひどくちっぽけな存在に思えて、負けてなるものか、と闘争心が湧いてくるのだ。  初めてその人のことを知ったのは、寮に置かれていた新聞の記事だった。  それは、巷を騒がせる【漆黒の守護者】について書かれたもの。  各地に現れ、人々を守りながら、侵獣を一瞬にして殲滅する存在。  黒衣を身に纏い、大剣を振るうその人物は、外見が十代程度の少年であるということ以外、素性の一切が謎に包まれていた。  【円卓の騎士団】は彼を天世騎士ではないとしており、メディアは正体を追い求めて様々な憶測を並べ立てている。  一体彼は何者なのか。リュミエルもまた、大いに興味を惹かれた。  だがそれは、他の人間のように漆黒の守護者の持つ圧倒的な力に対してのものではない。  自分と近い年齢でありながら、たった一人で侵獣に立ち向かうという過酷な道を選んだ、彼の心の内が知りたかったのだ。  何を想い、何を考え、何を抱き、何の為に戦っているのか。  もしそのことを知ることが出来れば、己の求める理想に一歩でも近づけるかもしれない。  自分の中にある弱さを克服するための何かを、掴むことが出来るかもしれなかった。  リュミエルはその日から、漆黒の守護者に関する記事を、どんな小さなものでも見逃さずに集め始める。  そして、その度に彼の偉業に驚き、感動する中で、少しずつ、少しずつではあるが自分の中に変化が起こり始めた。  漆黒の守護者に会いたい。会って話がしたい。  焦がれる気持ちはいつしか、彼自身に惹かれる感情へと昇華していった。  どんな生き方をし、何を信念として今まで歩んできたのか。  それを、どうか、教えてほしい。  そして、出来れば――自分のことを、導いて欲しい。  だが依然として漆黒の守護者に関しての情報は少なく、リュミエルもまた、彼の足取りをかろうじて追うので精一杯だった。  そんなある日。  リュミエルは所属していた隊の隊長から呼び出しを受けた。  彼は同時に、リュミエルの居る天世騎士達の基地、円卓の騎士団東京支部を統括する立場――即ち総隊長と呼ばれる人間でもある。  総隊長は言った。今度、新しく分隊を創設する。ついてはリュミエルにその副隊長を担って欲しいと。  突然過ぎる申し出に当惑するこちらに、彼は告げてくる。 「隊長の名は、六道司」  それは、リュミエルにとって生涯忘れることが出来ないであろう瞬間。 「――漆黒の守護者と呼ばれている男だ」  自らの運命(サダメ)が、動き出そうとしているのを感じた。 ———————————— 明日は問題児な部下のひとり【ニア=ツィーヒト】をピックアップしてお贈りいたします。 どうぞお楽しみに! (緑茶)