【A】『究極の選択 -いい質問だ!-』【B】


作者は『コードネーム』や『ピクトマニア』、『タシュ=カラール』などなど、ゲーマーズゲームからパーティーゲームまで幅広い作風のチェコの鬼才デザイナーというパーティゲーム、

究極の選択 -いい質問だ!-

が次に紹介するゲーム。
プレイヤーは究極の選択を作って出題し、選ばれた人はその選択をし、そのほかの人はその選択はいずれなのか――を当てていくパーティーゲームです。

ゲームのルールはシンプルで、手番プレイヤーが出題者となります。

手札は5枚あって、それぞれ3種類の「お題」があり、これだという組み合わせを考えて……

・どちらを選びますか?

・なくなったら困るものは?

・最悪なのはどっち?

ドングリを持っているプレイヤーを回答者に選んで、ドングリを奪う(同じ人にばかりが回答者にならない仕組みなのだ)。

多分、このステップが一番のキモ。
楽しくなる質問を、この人だ! という人にする……
もしくは、だれでも悩む二択を考えて、得点状況を考えたりしながら誰にするかを選ぶ。

回答者はA、Bいずれかの回答を選んで伏せておき……

そのほかのプレイヤーは予想者となって、どっちを回答しているのか予想します。

回答。

「公園と動物園、公園のほうがなくなったら困るでしょ!!」
Aは正解、Bはハズレ。

点数は
回答者:必ず1点
予想者:正解で1点

予想者:ハズレは0点

出題者:ハズレ人数につき1点

という風に得点します。
つまり、出題者は、予想者は回答者の回答を予想しつつ、予想者が外してくれるような質問を練らなければならないわけですが……

A) 知っている人同士ならそれはそれでフィフティ・フィフティな究極の選択を。
B) 知らない人同士なら差しさわりがない内容でフィフティ・フィフティな究極の選択を

……したほうが得点が高くなる可能性が高いので、自然と究極な選択をひねり出す仕組みとなっており、そのため知らない人同士でも意外と楽しいし、知ってる人同士ではこれまたそれ相応な質問となり、また思わぬ一面が見えて楽しい感じになるパーティーゲームとなっております。

また、得点システムとドングリのおかげで、意外と回答者に指名される人はばらけますし、予想時に一緒にプレイして点数が3倍になる3倍トークンや、ほかの人が外した場合にその人数だけ進む難問トークンもかなり盛り上がるポイント。出題者1人、回答者1人、予想者残り任、という役割配分となるので、お勧めは4人以上でのプレイ。
知ってる同士でも、知らない同士でも、人数が集まったときの軽いパーティーゲームとしておススメいたします。

究極の選択 -いい質問だ!-
プレイ人数:3-6人
対象年齢:15歳以上
プレイ時間:30分
製作:Czech Games Edition
デザイン:ヴラーダ・フヴァチル
価格:3,000円+税