コラム

D&D第5版へのお誘い 『エベロン冒険者ガイド:最終戦争を越えて』

更新日: 2020.10.01

1 どんな世界か & フォーゴトン・レルムとどう違うか


『エベロン冒険者ガイド:最終戦争を越えて』はD&Dの新たな背景世界エベロンを扱うサプリメントであり、DMにもプレイヤーにも役立ちます。その魅力をかんたんにご紹介します。

 エベロンは「最終戦争」と呼ばれる長い戦争が終って、陰謀と探検の時代に入った世界です。フォーゴトン・レルム(以下FR)が中世~近世っぽいのに対し、エベロンは近代的要素が濃くなっています。技術としての魔法が一般的になった世界であり、さまざまな魔法装置を見る事ができます。飛行船や鉄道が発達し、比較的低レベルから大陸を股にかけた冒険ができるのも特徴です。
 つまりスチームパンク的なものとかインディ・ジョーンズ的なものとかがやりやすくなっています。
 「宗教や種族よりも国籍が重視され、国民国家意識や愛国心が強い」「ドラゴンマーク氏族(血統主義の大企業集団で、国家以上の影響力を持っている)の存在感が強い」のもFRと違うところです。
 もう一つの違いとして「FRは版上げごとに時代が進むがエベロンは常に戦後すぐ」というのもあります。これは(1)スタッフが「エベロン世界はこの瞬間がいちばんおもしろいのです」と言っているのでしょう。一つの見識だと思います。(2)エベロン世界は産業が大発展中なので10年後を舞台にしづらい、というのもあるのかもしれません。

文:桂令夫

第2回へ