コラム

D&D第5版へのお誘い 『地獄の戦場アヴェルヌス』

更新日: 2020.07.03

4 他のD&D製品とあわせて使う

『バルダーズ・ゲート:地獄の戦場アヴェルヌス』はD&D用第5版用アドベンチャーです。PCたちは前半は都市を、後半は地獄を舞台に恐るべき陰謀に立ち向うことになります。このアドベンチャーの魅力と用法をご紹介します。なお多量の「ねたばれ」を含みますのでプレイヤー予定の方はお気をつけください。

 『地獄の戦場アヴェルヌス』は基本ルールブックさえあれば遊べますが、他のサプリメントやアドベンチャーとあわせて使うことでいっそう面白くなります。

 (1)サプリメント:特に有益なサプリメントはデヴィルそのほか多元宇宙の諸種族の生態やデータを満載した『モルデンカイネンの敵対者大全』と、バルダーズ・ゲートやエルタレルを含むソード・コースト地方の解説が充実した『ソード・コースト冒険者ガイド』(以下SCAG)です。ただし『地獄の戦場アヴェルヌス』とSCAGでは一部、記述の食い違いがあります。SCAGだとエルタレルでは市民全員に誓いを立てさせてなかったり新騎士団があったりするのです。ここはどっちにあわせてもいいですが、「SCAGの記述が不正確だったのだ」としてしまうのがDMが楽です。

 (2)アドベンチャー:以前のアドベンチャーをプレイしているとより面白くなります。『魂を喰らう墓』でチャルトでリアーラに会ったとかです。
 『殺戮のバルダーズ・ゲート』から続けて遊ぶのも面白いです。その場合、当然前作結末にあわせて今回の市内状況を変える必要があります。レイヴンガードが死んでいる場合、「いいもん」だったシルヴァーシールドさんが大公位についたあとエルタレルごと地獄に落ちてたりするのです。万一レイヴンガードとシルヴァーシールドが両方死んでいる場合はDMが自力でなんとかせよ。

余談:翻訳変更および翻訳ウラ話
 (1)『殺戮のバルダーズ・ゲート』の話が出たついでに翻訳変更の話をしますが、『殺戮~』のDMスクリーンに名前だけ載っていた「ガームルトの何でも屋」という店がありました。これ今回シティ・ガイドで内実が明らかになったのにあわせて「ガームルトの訓練場」に変更しました。
 (2)『地獄の戦場アヴェルヌス』の3章にアルカーンとかエクサンドリアとかいう名前が出てきます。これちょっと説明しておきますと、エクサンドリアというのは大人気を博したD&Dセッション配信動画『Critical Roll』の背景世界であり、アルカーンはそこに登場したキャラクターです(映画俳優のジョー・マンガニエロがプレイしました)。
 (3)翻訳時には題名を『バルダーズ・ゲート:地獄のヘルロード』にしようとか地獄のウォーマシンの名前をチキチキマシン風にしようとかルールーの語尾を全部「~ルー」にしようとかいう案もありましたが訳者陣はすべての誘惑に耐えました。偉い。

文:桂令夫

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