コラム

D&D第5版へのお誘い『モンスター・マニュアル』プレビュー

更新日: 2018.03.20

シルヴァー・ドラゴン

 シルヴァー・ドラゴン(銀竜)はメタリック・ドラゴンの中で最も社交的で親しみやすく、助けを求める善良なクリーチャーに喜んで手を差し伸べる。
 シルヴァー・ドラゴンは純粋な金属製の像であるかのように輝いて見える。顔立ちは気高く、目には強い光が宿り、下顎からはヒゲのようなトゲが並んでいる。トゲトゲしたとさかは頭頂部で最も高く、首の後ろから尻尾の先まで続いている。シルヴァー・ワームリングの鱗は銀色のハイライトが入った青灰色だが、大人に近づくにつれて明るくなってゆき、やがて一枚一枚の鱗がほとんど見分けられないようになる。歳を経るにつれて白目と黒目の境がぼやけてゆき、両目が水銀の球体のようになる。

 高徳の竜:善い行動を心がけ、己の振る舞いが他の知的生命体を不当に傷つけぬよう気を付けること、これぞ道徳的な生き方であると、シルヴァー・ドラゴンは信じている。ゴールド・ドラゴンやブロンズ・ドラゴンのように悪の根絶に身を捧げることはないが、邪悪の行ないに手を染めたり、罪なき者を害するような輩に対しては、喜んで敵に回る。

 小さき種族の友:シルヴァー・ドラゴンは他のシルヴァー・ドラゴンとの交流を楽しむ。同族以外で彼らが真の友情を築く相手は人型生物のみであり、多くのシルヴァー・ドラゴンは竜の姿でいる期間と同じくらい長く人の姿で時を過ごす。親切な老賢者や放浪の若者といった友好的な人型生物の仮面を被り、命短き人間の仲間たちと強固な友情をつちかうシルヴァー・ドラゴンは多い。
 シルヴァー・ドラゴンは、真の姿に戻って配偶者を見つけたり、子どもを育てたり、自分の財宝を管理したり、個人的な用事を片付けるために、定期的に人間界の生活を離れる必要が生じる。竜の姿でいる間に人間の時間感覚を忘れてしまい、人間界へ戻ってきた時にはかつての仲間たちが年老いるか死んでいたという例も少なくない。その結果、1体のシルヴァー・ドラゴンが人型生物の一族と何世代にもわたって友誼を結ぶことも多い。

 人間性の尊重:シルヴァー・ドラゴンはあらゆる種族の人型生物と友情を結ぶが、エルフやドワーフのように寿命の長い種族よりもヒューマンのように寿命の短い種族の方が、ドラゴンの好奇心に火をつけやすい。ヒューマンの活力と衝動にあふれた短い一生は、シルヴァー・ドラゴンの心をとらえて放さないのである。

 歴史の保存者:シルヴァー・ドラゴンは人型生物の歴史遺産を所有することに喜びを感じる。ここでいう歴史遺産には、人型生物の(現代または滅びた過去の)帝国で鋳造された金貨銀貨の山や、多種多様な種族の手になる芸術品および美麗な宝飾品も含まれる。船が一艘まるごと宝の山に埋もれていることもある。王や女王の棺、玉座、古代帝国の皇位継承の証、発明品やからくり仕掛け、滅びた都市の廃墟から回収した石碑などもある。