【ルールコラム】ちょっと複雑な『FF-TCG』のルールをクイズ形式で解説! Part.2

『FINAL FANTASY Trading Card Game』の公式記事連載。今回は、開発スタッフによるルールコラムその2をお届けします。「名人戦」東京予選大会や、その先の「名人位決定戦」「7周年ファンフェア」などに参加を考えている方はルールのおさらいにぜひクイズに挑戦してみてください。

◆好評につき、第2回をお届けします!

こんにちは、ホビージャパンゲーム開発課の荒井です。

前回の記事にたくさんのリツイートやいいねをいただきありがとうございました! 『FF-TCG』に慣れたプレイヤーの皆さんは全問正解するのも難しくなかったようですね。
『FF-TCG』のカードの挙動はすべて、ちゃんと根底にルールが存在した上で設計されています。このカードだけは例外というようなことはありません。つまり、ひとつの事例を知っておけば似たような別のカードにも応用が利くということですので、前回の記事やこの記事がそういったルール理解の一助になれば幸いです。

というわけで第2弾行きます!
前回に引き続きクイズ形式でやっていきますので、自信のある方もない方もチャレンジしてみてください!

Q1[レドナとEXバースト]

A.【1-023R】《ブリュンヒルデ》のEXバーストが発動し、【4-024R】《レドナ》を選んで7000ダメージを与えた。このとき、≪2≫を支払わなければ【4-024R】《レドナ》をブレイクできない。○か×か?

(正解は下へスクロール!)
























正解:×

『FF-TCG』では相手のさまざまな行動に対して「割り込み」でカードやアビリティを使用できますが、その例外のひとつがEXバーストです。EXバーストには割り込みのタイミングが存在せず、即時に効果を解決するというルールがあります。
では、EXバーストを発動した結果、何らかのオートアビリティの条件を満たした場合はどうなるか? このケースでは、EXバーストで選ぶことで【4-024R】《レドナ》の「選ばれたとき」のオートアビリティが誘発します。そのような場合は“EXバーストを解決し終えたあとに”オートアビリティを解決、という順番になります
すなわちこの場合は

【1-023R】《ブリュンヒルデ》のEXバーストで【4-024R】《レドナ》をブレイク

【4-024R】《レドナ》の「選ばれたとき」のオートアビリティを解決

という順番で処理します。
つまり、【4-024R】《レドナ》がブレイクされたあとに≪2≫を払うかの選択が発生するのです(発生源である【4-024R】《レドナ》はすでにいませんが、オートアビリティそのものは独立しているので解決はします)。まあ、普通に考えたら払う必要はないですね。

 

Q2[オートアビリティの解決順]

対戦相手が【4-035R】《シド・ランデル》をコントロールしている状態で、こちらが【1-082R】《ホープ》を出した。バックアップをアクティブにするのと、≪1≫を支払うのはどちらが先?
























正解:≪1≫を支払うのが先

「フィールドに出たとき」のオートアビリティは『FF-TCG』ではとても多くのカードが持っています。「Opus IV」からは相手のフォワードが出るのに反応する【4-035R】《シド・ランデル》も登場したので、このように同じタイミングでお互いのオートアビリティが誘発することもあるでしょう。
両プレイヤーでオートアビリティの誘発タイミングが重なった場合は、原則として「ターンプレイヤー→非ターンプレイヤー」の順番でスタックに積みます。そしてスタックは積まれたものとは逆の順に解決していきますので、まずは非ターンプレイヤーの【4-035R】《シド・ランデル》のアビリティから先に処理していくことになります。
つまり【1-082R】《ホープ》でアクティブにした1枚で≪1≫を払うということはできません。気を付けましょう。

 

Q3[召喚するということ]

こちらのフィールドに【3-129L】《ガーネット》、相手のフィールドに【4-125C】《クリオネ》がいる。その状態で召喚獣を召喚し、【4-125C】《クリオネ》によって無効化された。【3-129L】《ガーネット》のパワーを+1000するアビリティはどうなる?
























正解:解決され、フォワードのパワーが+1000される

【3-129L】《ガーネット》は、召喚獣を召喚すると自身のフォワードのパワーを1000できます。【4-125C】《クリオネ》によって召喚獣が無効化されてしまいましたので、一見これも立ち消えてしまいそうですが、ちゃんと+1000されます。
理由はとてもシンプルで、【3-129L】《ガーネット》の誘発する条件は「召喚したとき」だからです。効果が無効になったとはいえ、召喚するという行為そのものは行われていますので、+1000が立ち消えることはないのです。

 

Q4[除外にまつわるエトセトラ]

A.【1-176H】《ユウナ》がいる状態で【4-094R】《マジックポット》のアビリティを使用、【4-094R】《マジックポット》とフォワードはコストとしてブレイクゾーンに置かれる代わりに除外された。フォワードをサーチできるか?

B.【1-176H】《ユウナ》がいる状態で【4-132R】《トンベリーズ》のアビリティを使用、【4-132R】《トンベリーズ》はコストとしてブレイクゾーンに置かれる代わりに除外された。【4-137L】《ミラ》のアビリティで【4-132R】《トンベリーズ》をサーチできるか?
























正解:A=できる B=できない

能動的に除外できるカードの定番として使用頻度も高い【1-176H】《ユウナ》。彼女がいる状態で「ブレイクゾーンに置く」系のカードを使った場合にどうなるか、というのがこの問題のポイントです。AとBは一見同じように見えて、実はちょっと違いがあります。
【4-094R】《マジックポット》は“コストとして”自身とフォワードをブレイクゾーンに置いています。このような場合は、【1-176H】《ユウナ》によって除外に置換されたとしても「コストとしてブレイクゾーンに置こうとした」という事実は変わっていませんので、ちゃんとアビリティは効果を発揮します。
一方で【4-132R】《トンベリーズ》のオートアビリティは、「モンスターがフィールドからブレイクゾーンに置かれるたび」という誘発条件になっており、これはコストではありません。除外された結果、ブレイクゾーンに置かれるという誘発イベントそのものが発生しないため、もちろんサーチもできない、ということです。
直感としては少しわかりにくいかもしれませんが「コストとして払う場合は過程を、それ以外の場合は結果を見る」と覚えておくといいでしょう。

 

Q5[モンスターでありフォワードでもある]

【4-147H】《ケフカ》のアビリティを使用し、そのターン中にフィールドに出た【4-058C】《サボテンダー》がフォワードになった。その後【4-058C】《サボテンダー》のアクションアビリティは使用できるか?
























正解:できない

モンスターには、フィールドに出たターンからすぐにダルアイコンを含むアクションアビリティを使えるという特徴があります。モンスター以外の場合は、ヘイストを持っていないと使えませんので、これはモンスター最大の長所といえますね。
さて、【4-147H】《ケフカ》のアビリティを使用するとモンスターは「フォワードであり、かつモンスター」という状態になるのですが、そうなると「使える」「使えない」が重なり矛盾が発生しますそういう場合は否定(できない)が優先される形になりますので、フォワードになるとアビリティは使えない、が正解です。
この「否定の優先」という原則はこれ以外にも色々な場面で使いますので、覚えておいて損はないです。例えば「ブロックしなければならない」【2-129L】《セシル》が【1-003C】《赤魔道師》で「ブロックできない」状態になれば……とかですね。

 

Q6[同名カードの制限]

【3-079H】《ケフカ》がフィールドに、【4-080L】《ケフカ》が手札にある。このとき、【3-079H】《ケフカ》を含むフォワード3体をブレイクゾーンに置くことで【4-080L】《ケフカ》を出すことができるか?
























正解:できない

『FF-TCG』の基本ルールのひとつとして、一般アイコンがなければ「同名のキャラクターを複数フィールドに出せない」がありますので、普通に考えたら出せません。ですがこのケースでは、既に出ている【4-147H】《ケフカ》は代わりのコストとしてブレイクゾーンに置かれますので、【4-080L】《ケフカ》も出せそうな雰囲気がありますが……残念ながらやっぱりNGです。
前回の記事のQ1にあったように、キャラクターをフィールドに出す際は「出すカードの宣言→コストの支払い」という順番になります。つまり「【4-080L】《ケフカ》を出したいよ」と宣言する時点ではまだ【3-079H】《ケフカ》はフィールドにいるのです。ここで「同名のキャラクターを出そうとすることができない」というルールに抵触するため、出せないというわけですね。

 

Q7[置換効果と永続効果]

【1-171H】《ミンウ》がいる状態で、パワー7000の【3-144L】《レナ》に【4-121C】《アダマンタイマイ》のアビリティを使用した。その後、【3-144L】《レナ》に対し【4-058C】《サボテンダー》で1000ダメージを与えた。【4-121C】《アダマンタイマイ》の「次に与えられるダメージをかわりに3000減らす」はどうなる?
























正解:《サボテンダー》による1000ダメージを3000減らす

この問題のポイントは

・【1-171H】《ミンウ》がいるのでそもそも【4-058C】《サボテンダー》のダメージは受けない
・その「受けないダメージ」に対して【4-121C】《アダマンタイマイ》のダメージを3000減らす効果は適用されるのか?

という点です。結論からいうと、3000減らします
これを説明するためには「置換効果」と「永続効果」の違いをお話しする必要があります。

置換効果とは、アダマンタイマイのように「代わりに○○する」と書かれたもので、ゲーム内で発生する様々な事象を、それが発生したときに別の結果に置き換えるものです。【4-121C】《アダマンタイマイ》を使えば7000ダメージ受けるところを代わりに4000ダメージにできますし、【1-176H】《ユウナ》があればブレイクゾーンに置くべきカードを代わりに除外できます。
一方で、ミンウのように「代わりに」と書かれておらず、常に効果を発揮しているタイプは永続効果と呼ばれます。わかりやすいところだと、【1-083H】《マリア》のようにパワーを上げるとか、【2-129L】《セシル》のように特定の効果を受け付けなくなるとか、そういったものは永続効果です。

そして、【1-171H】《ミンウ》のような永続効果のチェックは“置換効果をすべて適用したあと“に行われます
今回のケースでいえば、

【4-058C】《サボテンダー》の1000ダメージを【4-121C】《アダマンタイマイ》で-3000する

「パワー未満のダメージを受けない」かがチェックされる

というわけですね。

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いかがでしたか?
前回から繰り返しになりますが、これらの事例をちゃんと覚えていなければ大会に来てはいけないというわけではありません。少なくとも公式大会であれば必ずジャッジがいますから、安心して遊びに来てくださいね。

最後に、ガラッと話は変わりますが……3月23日(金)発売の『Opus V』の新カードプレビューが公式サイトで始まっています。「カードゲーマーvol.38」でも各属性の新カードを紹介していますので、あわせてチェックしてくださいね!

『Opus V』が発売されたら、またこの手のやつをやろうと思っています。
ではまた!

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