【FF-TCG】「MASTERS2017 FINAL」優勝者インタビュー!

『FINAL FANTASY Trading Card Game』の公式記事連載。今回は、たるほさんによるプレイヤーインタビューの第2回をお届けします。先日開催された「MASTERS2017 FINAL」で見事優勝された閣下さんに、大会直後にお話をうかがいました。

 

◆はじめに

みなさま、お久しぶりです。たるほでございます。
『FF-TCG』楽しまれていますでしょうか?

4月から始まった「MASTERS」も先日ついにFINALとTHE AFTERが開催され「OpusⅢ」環境も残すは「世界選手権」のみとなりました。
ということで今回は、来たる「世界選手権」に出場する日本代表選手の一人であり、Chapter時代から活躍している強豪プレイヤーの閣下さんにお話をうかがってきました。

閣下(かっか)
「Grand Championship」名古屋大会、「MASTERS2017 FINAL」をW優勝を果たした日本代表プレイヤー。
『ファイナルファンタジー』シリーズも小学生のころから遊んでおり、一番お気に入りのタイトルは『FINALFANTASY X』
今回の「MASTERS FINAL」で優勝したことにより『FF-TCG』の大型大会で獲得したトロフィーは通算10個に達した。

 

◆「MASTERS」王者が「雷単」を選んだワケ

――「MASTERS2017 FINAL」優勝おめでとうございます。「雷単」を使っての優勝でしたが、今回「雷単」を選んだ理由をお聞かせいただけますか?
閣下:「世界選手権」が近づいてきていることもあって、普段あまり使わないデッキである「雷単」の感触を確かめてみようと思ったというのが一番の理由です。また、現環境は基本的に攻撃的なデッキが強いので、そういった意味でも「雷単」は悪くない選択肢だったと思います。

――雷属性を使うデッキだと「氷雷」や「火雷」といったデッキもあると思いますが、単属性にしぼったメリットはどういうところにあるのでしょうか。
閣下:雷属性のベストカードである【2-097H】《アルシド》と【2-099L】《イデア》の2枚を強力に運用できることですね。

閣下:他の属性を混ぜると【2-099L】《イデア》は大きくパワーダウンしてしまいますし、【2-097H】《アルシド》の能力で出すフォワードも【1-211S】《リグディ》と【1-125R】《オニオンナイト》くらいに限られてしまって5枚前後しか採用できず、能力を活用しにくくなってしまいます。

――他の属性を加えるよりも、【2-097H】《アルシド》と【2-099L】《イデア》をフルパワーで使えるメリットのほうが大きいと判断したわけですね。今回使った「雷単」で苦手意識があるデッキなどはありましたか?
閣下:「雷単」の宿命なんですが、5コスト以上のフォワードに干渉しにくいので、決勝ラウンドでも苦戦した【2-129L】《セシル》や【2-007L】《始皇帝ザンデ》は苦手です。

――「水単」や「水風」、「火単」などで採用されるカードですね。苦手ということで、それに対して入れるカードを調整したりはされましたか?
閣下苦手ではありますが、プレイングでカバーできる範囲であり、特別な対策はしていません。また【2-129L】《セシル》はそもそも水属性を含むデッキでも採用する人はそこまでいないと考えていたので、それほど意識していませんでした。【2-007L】《始皇帝ザンデ》は厳しい相手ですが、アクティブ状態であれば【2-097H】《アルシド》の能力を絡めた除去で大きく損をせずに対処できますし、こちらの盤面が空の状態で【1-124R】《オーディン》を召喚すれば相手のアビリティを空振りさせることもできます。

――ゲーム中盤以降なら【2-099L】《イデア》でもブレイクできますね。
閣下:はい。「雷単」は除去能力を持ったフォワードを使うことでいわば0:1交換をくり返してアドバンテージを稼いでいきますが、それが【2-007L】《始皇帝ザンデ》に対しては1:1交換になってしまうだけなので、そこまで大きな障害にはならないんです。

――苦手なカードも存在するけれど、それを乗り越えるパワーが「雷単」にはあるということですね。
閣下:それでも【2-007L】《始皇帝ザンデ》はやっかいですけどね(笑)。ただ「火単」とのゲームではお互いにフォワードを除去しあう展開になるんですが、最近の「火単」はヘイスト持ちフォワードがあまり入っていないので、こちらだけ【1-121C】《赤魔道師》などを使ってヘイストで押せるぶん、そんなに不利ではないと考えています。

――今回、調整中に試してみたカードなどはありますか?
閣下:大会当日の朝まで【2-146H】《フースーヤ》と【1-132C】《ケットシー》が入っていたんですが、それらを抜いて光闇属性のカードを【3-154S】《ジタン》にしました。

――【2-146H】《フースーヤ》は結構めずらしいカードですね。

閣下:光属性のバックアップである【2-146H】《フースーヤ》は、手札を入れ替えられない「雷単」では2枚は入れられないんですね。そうすると、序盤に展開できたときは確かに強いんですが、【2-146H】《フースーヤ》を引くかもしれないからバックアップの展開を4枚で止めておかなければいけないなど、プレイングに与える影響が大きいんです。1枚しかないカードのためにプレイングを変えなけれないけないことに違和感がありました。ただ、出せたときは本当に強いので【3-154S】《ジタン》とどちらにしようかずっと悩んでいたんですが【2-097H】《アルシド》のために手札を補充する手段が欲しいということで、最終的に【3-154S】《ジタン》になりました。

――安定性を優先したということですね。

 

◆仲間との「共通認識」からデッキを作る

――ちなみに、今回の「雷単」は普段あまり使わないタイプのデッキだったということですが、参考にされたレシピなどはあるのでしょうか。
閣下:友人のトミーさんの「雷単」をベースにしました。非常に完成度の高い構築になっていたので、最終的に【1-132C】《ケットシー》などを数枚入れ替えるだけでしたね。

――もともとの「雷単」が友人のデッキをベースにしたとのことですが、普段から友人間でデッキを共有しながら調整されるんですか?
閣下:そこまで頻繁にはやらないです。ただ、練習するときはひとりでデッキを回すより対人戦をした方がいいので、最近は「MASTERS」東京大会でチームを組んだ3人で誰かの自宅に集まって調整することが多いです。

――誰かがアイディアを持ってきてそれを試していく感じですか?
閣下:誰かのアイディアをベースにするというよりも、皆、環境に対してある程度の共通認識があるので、それを土台にデッキを作っていく感じですね。今回の「雷単」は「MASTERS」東京大会用にチーム戦のデッキを決めているときに生まれました。そのときは「チーム戦なら『火単』と『水単』と『雷単』がデッキパワーが高いよね」というのが共通認識でしたね。

――「MASTERS」東京大会で私が対戦させてもらったとき(編註:たるほさんは東京大会の決勝ラウンドで閣下さんと対戦しています)は「火単」に土属性をタッチしたデッキでしたが、今回火属性を使おうという選択肢はありませんでしたか。
閣下:あの「火単」デッキは予選ラウンドで3-3で、そこまで手ごたえを感じなかったので今回は見送りました。ただ、世界選手権を考えると小型のフォワードで押してくるデッキも多いと思うので除去の強い火属性を使うデッキも候補になると考えています。

 

◆来たる「世界選手権」に向けて、閣下の視点

――少し先になりますが「Opus III」環境の集大成となる「世界選手権」で使うデッキの目星などはついていますか。
閣下:海外の予選大会の配信を見て、それからですね。正直、海外のプレイヤーさんは日本のプレイヤーとはプレイングやセオリーが違うので、まずは傾向を把握するところからかなと。たとえばアメリカで勝った「風氷」デッキを自分で回したときは何が強いデッキなのか理解できなかったんですが、友人からは「雷単じゃ絶対勝てないくらい『風氷』強いよ」って話も聞けたんで、そもそも回し方がわかってない部分もあるんだと思います。そのあたり、もう少し勉強しないといけないかなと考えています。これ以降は国内で大きな大会もないですから、自分の周囲でモチベーションを高く調整できる人もあまりいないと思うので、基本はやはりいま使っているデッキをアップグレードしていくことになるのかなと思います。

――私個人の印象ですが、閣下さんはどちらかというと盤面をコントロールするデッキを好んで使用し、攻撃的なデッキを使ってる印象はあまりありません。今回の「雷単」にもちょっと驚いたくらいですが、アグレッシブなデッキを選択する可能性もありますか?
閣下コントロール好きって思われているのは何となく感じますが、どんどん攻めていくデッキも好きですよ。基本的にどんなデッキでも回しますし、以前は環境のトップにあるデッキを倒しにいく、いわゆるメタデッキなども組んでいました。最近はそこまでやらなくなっちゃいましたが。それでも、同じタイプのデッキばかり使ってると飽きてしまうので、なるべくいろいろなデッキを使うようにしています。

――それが閣下さんの強さにつながっているのでしょうね……。先ほど、いまの『FF-TCG』では攻撃的なデッキが強いとお話しされていましたが、受けにまわるデッキで勝ち抜くのは厳しいのでしょうか。
閣下:【2-097H】《アルシド》や【1-101R】《ギップル》といった、攻めている側に大きな恩恵をもたらすカードが多いので、攻めを受けきるのが非常に難しいんです。「風水」などは受ける側のデッキとしては強いんですが、そういうデッキで仮にフォワードのアタックは防げても【3-100L】《エクスデス》のような放置できないカードもあるので、コントロールしきるというのは不可能ではないかと思います。

閣下:なので、多少ディフェンシブであってもある程度アタックをしかけていくデッキじゃないと大会で勝ち抜くのは難しいです。一体で全部攻撃を止められるフォワードもいないですし、あと攻める側の全体除去が強いという理由もあります。たとえば【3-078H】《クルル》+【3-020H】《フェニックス》や【3-130R】《カイナッツォ》+【1-157C】《学者》などですね。普通に戦力を展開しているだけで、相手に大きな被害を与えられます。現環境で強いと言われているデッキは、フォワードを出しながら除去ができるのでブロック要員を立たせていても除去されて押し切られてしまう状況が多いです。

――【1-107L】《シャントット》のようなカードでは力不足だと。
閣下:ヘイスト持ちフォワードも強いので【1-107L】《シャントット》だと、返しで攻め込まれてきつくなってしまいますね。自分のフォワードも巻き込まれてしまいますし。「Opus III」までのカードプールには、相手だけに効果がある全体除去手段がいくつかあるんですが、それを最大限活かせるのはコントロールデッキではなくてアグレッシブなデッキというのが今の環境かなと思います。

 

◆目指すは「世界選手権」優勝!

――それでは最後に「世界選手権」に向けて、意気込みを聞かせていただけますか。
閣下:先ほどもお話ししましたが、世界のプレイヤーは自分と違う価値観やプレイングの指針を持っているのでその違いを味わいたいなと。海外の『FF-TCG』プレイヤーと対戦できる機会もなかなかないですからね。もちろん、出場する以上は優勝を目指しますが、単純にいろいろな人と対戦する機会として、とても楽しみにしています

――ちなみに日本の他のプレイヤーに関しては何かありますか?
閣下:そうですね。master君とはどこかで一緒に調整したいねって話はしてますけど。

――もしかしたら日本代表としてチューンした同じデッキを使ったりとかありますか。
閣下:いや、それはマズい気もします(笑)。master君も自分も結構特殊なデッキ使ったりするので、2人で足してパワーが2になるかっていうと、それはすごく怪しいです。「1+1」が1.7くらいにしかならないかもしれません(笑)。

――今日はどうもありがとうございました。世界選手権での活躍を楽しみにしています!

 

◆終わりに

ということで今回は世界選手権日本代表の一人、閣下さんのインタビューをお届けしました。
「世界選手権」でもその実力をいかんなく発揮して活躍してほしいですね。

なお、閣下さんから「各種《モーグリ》と《シェルク》のプレミアムカードを友達が募集しているのでご協力ください!」とのメッセージをお預かりしましたのでこの場を借りてお伝えさせていただきます。

それではまた、次のインタビューでお会いしましょう!

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