「カードゲーマーvol.35」の『FF-TCG』記事をプレイバック! 追加のカードレビューとデッキも公開!

スクウェア・エニックスが展開する『FINAL FANTASY Trading Card Game』の公式記事連載。今回は、7月31日に発売された「カードゲーマーvol.35」『FF-TCG』記事を振り返り、スペースの都合で掲載できなかったカードレビューやデッキ紹介を行ないます!

◆「Opus III」環境がいよいよ始動!

皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。
7月31日に「カードゲーマーVol.35」が発売されました。
今号では『FF-TCG』の最新ブースター「Opus III」を特集し、各属性の注目カードや「Opus III」環境に対応したデッキリストを掲載しています。スターターセット「ファイナルファンタジー零式」と「ファイナルファンタジー IX」をカスタムしたデッキ案などものっているので、ビギナープレイヤーの方にも役立てていただけると思います。

 

◆「Opus III」注目のカードはまだまだアリ!

カードゲーマー本誌や、先週の登別さんの記事でも「Opus III」のカードを紹介しましたが、まだまだ「Opus III」には魅力的なカードがあります。ここでは、まだ紹介できていなかったカードを各属性別にレビューしたいと思います。

火属性

同じ5コストでEXバーストとサーチ能力を持つ【3-137R】《スタイナー》や【3-093H】《ブレンディレス》に比べると、バックアップをサーチできないため展開を安定させる役割をもてないという弱点がありますが、代わりに最初からパワーが高く、実質3コストでパワー8000のフォワードとして運用できます。

相方となる【3-144L】《レナ》は、オートアビリティで水の低コストフォワードを復活させられますが、本人も復活させたフォワードも、【3-139C】《ナイト》のような例外を除いて基本的にパワーは高くありません。そこを【3-019H】《ファリス》が連れてきた【3-135H】《シルドラ》で突破してアタックにいけるようにしつつ【3-019H】《ファリス》自身はパワー9000のブロッカーとして相手の反撃に備えるという使い方は、シンプルながら非常に有効でしょう。
水系デッキのバリエーションとして火水の型を考える際は、ぜひ投入を検討したい1枚です。

氷属性

効果自体は非常にシンプルですが、氷の多くのカードとシナジーする召喚獣です。
軽いコストでフォワードをダルにできるので、自ターンのアタック前に【1-193S】《ジル・ナバート》と組み合わせて使ったり、相手ターンに使って攻撃をしのいだ返しに【3-031R】《クラサメ》で押さえ込んだりと、攻防両面にわたって役立ちます。

また【カード名(シヴァ)】なので【1-043H】《スノウ》のアビリティを強化できる点も見逃せません。この2枚だけで相手のフォワードを3体ダルにして、うち1体は凍結までできるので、ブロッカーをたくさん用意している相手も簡単に突破できます。そこから【3-037H】《死の天使ザルエラ》を撃ってやれば、相手の戦線はだいたい壊滅するでしょう。
コストが軽いため【3-129L】《ガーネット》などから飛び出してくる可能性もある、相手にすると非常に危険な召喚獣です。

風属性

出した直後はアビリティに選ばれないため【2-097H】《アルシド》からの展開&除去コンボや【3-017L】《ビビ》、【2-093H】《ラウバーン》などに倒されず、【3-033L】《ジェネシス》や【1-003C】《赤魔道師》などの擬似的な除去も受けつけないのが頼もしい1枚です。
フォワードをアクティブにする手段を構えておけば、アタックに行ったところを狙ってきた相手の除去をかわしてアドバンテージをもたらしてくれることもあるでしょう。

また、ほかの【クラスゼロ】のカードを参照しないため、単独で運用しやすいのも彼の長所です。風土のようなどっしり構えるデッキの中堅戦力としても活躍が見込めそうです。

土属性

【2-093H】《ラウバーン》のような、自軍フォワードのパワーを参照してダメージを与える召喚獣です。【2-093H】《ラウバーン》との違いは自軍のフォワードを選ばないため、たとえばパワー8000のフォワードを2体コントロールしていれば、召喚に対応してどちらかを除去されてもダメージを与えられる点です。
下準備が必要なカードですが、うまく使えば【1-123R】《オーディン》以上の効果となるので【3-088L】《ディリータ》のような除去されにくいフォワードとセットで運用しましょう。

また、土属性の召喚獣なので【2-094H】《リディア》のスペシャルアビリティの弾になる点も見逃せません。単体除去、全体除去の両方ができる1枚です。

雷属性

カードゲーマー本誌でライターのJさんも注目していた1枚。
オートアビリティで出せる【暁の四戦士】のフォワードは【3-038H】《ゼザ》、【3-063H】《ドルガン》、【3-077H】《ガラフ》の3人ですが、なかでも【3-038H】《ゼザ》とのコンビはパワー8000のヘイストと、パワー9000の先制攻撃とブレイブ持ちという強力なものです。

オートアビリティで大型フォワードを出せるカードは【2-101H】《エクスデス》や【3-153S】《エース》などがいますが、その後の展開しだいではどちらもフィールドに出たあと存在感が薄れてしまうという弱点がありました。
しかし【3-108H】《ケルガー》は出せるフォワードの種類こそ少ないものの、自身がスペシャルアビリティを持ち、またそのコストも軽く効果も強力なため、1人でも戦闘要員として働くことができる点が優秀です。

水属性

オートアビリティで【ジョブ(忍者)】か【カード名(忍者)】のカードを出せます。彼女自身も【3-010R】《ゲッコウ》から出せるので【3-010R】《ゲッコウ》→【3-124R】《イザヨイ》→【3-110R】《ザンゲツ》と、忍者軍団を一気に展開することも可能です。

また、このアビリティで出すカードはフォワードに限定されないので【2-115C】《忍者》や【3-090C】《忍者》のようなバックアップも出せます。そう考えると彼女は攻防に役立つスペシャルアビリティを持った【2-075H】《イングズ》のような働きをすることになり、なかなか強力と言えそうです。

「忍者」のキャラクターは《ユフィ》や《エッジ》など、メインキャラクターたちもいるため、今後の「忍者」の収録が楽しみです。

光&闇属性

「Opus III」発売後、初の全国大会となる「MASTERS 仙台」を制した水単デッキにも1枚投入されていたこのカード、場に残りさえすれば毎ターン大きなアドバンテージを得ることができます。
対処されなければ強力ということは先の大会で証明されたので、あとはいかに維持するかがポイントとなりそうです。
手札破壊で相手の対処手段を奪える氷属性や、召喚獣でフォワードを守れる土属性との組み合わせが有効でしょうか。彼女は【カテゴリ:VII】のキャラクターなので【1-204S】《ジェシー》でサーチできることもおぼえておきたいですね。


◆「Opus III」環境デッキ紹介+!

カードゲーマー本誌では「土雷騎士」デッキと、スターターセット2つをカスタムしたデッキを紹介していますが、ここでは本誌に掲載できなかった氷属性のカードを使ったデッキを紹介します。

氷単 ver.「Opus III」

カードNo. カード名 枚数
フォワード(26枚)
【1-043H】 《スノウ》 3
【1-040H】 《ティナ》 1
【2-047L】 《リノア》 3
【3-030L】 《クジャ》 2
【3-046H】 《白虎のルシ ニンブス》 3
【1-047R】 《ティナ》 3
【2-025L】 《ヴェイン》 2
【3-033L】 《ジェネシス》 2
【1-056L】 《ラグナ》 3
【3-031R】 《クラサメ》 2
【2-047L】 《皇帝》 2
バックアップ(18枚)
【1-040C】 《召喚士》 2
【1-045R】 《セラ》 2
【1-193S】 《ジル・ナバート》 3
【3-025C】 《エミナ》 2
【3-043C】 《時魔道士》 1
【1-057R】 《ラーグ公》 3
【1-196S】 《モーグリ[XIII-2]》 2
【1-048C】 《導師》 3
召喚獣(6枚)
【3-032R】 《シヴァ》 3
【3-037H】 《死の天使ザルエラ》 3

氷属性は手札破壊とフォワードのダル、凍結が得意ですが、どっちもやろうとすると器用貧乏なデッキになってしまいがちです。このデッキは手札破壊要素はほぼ採用せず、フォワードをダル、凍結させて無力化することで勝ちを目指すかたちになっています。

●アタックしながら相手のフォワードを無力化する
【1-043H】《スノウ》は【1-045R】《セラ》がいれば、アビリティによる除去を受けないので生き残りやすく、コストのかからないダル手段として使えます。

彼のアタックを口火に【3-032R】《シヴァ》を絡めたり、ダルにしたフォワードを【1-193S】《ジル・ナバート》などで凍結するなどして相手の戦力を無力化していきます。
ダル、凍結させたフォワードは【1-047R】《ティナ》のアビリティや【3-037H】《死の天使ザルエラ》などでまとめて除去しましょう。

●《クラサメ》で相手のテンポを崩す
フィールドに出たときにフォワード2体を凍結させる【3-031R】《クラサメ》は、ダルにする手段との併用はもちろん、相手とすれ違いでアタックしあっている状態で出すだけでも非常に強力です。

また、彼は【3-025C】《エミナ》がいると4コストでプレイできるようになるため、単純にアタッカーとしても強力です。現段階ではデッキに2枚入っていますが、攻めと守り、両方で存在感を示せるカードなので、スペシャルアビリティはないものの3枚投入してもいいでしょう。

●バックアップは《ラーグ公》を最優先に
このデッキは序盤はダル、凍結で相手を無力化してダメージを稼いでいきますが、リソースが充実してくる中盤以降は相手のブロッカーすべてに対処することは難しくなります。そのため、最終的には力押しになります。その際にはパワーを底上げしてくれる【1-057R】《ラーグ公》は必ず置いておくようにしましょう。

また【1-048C】《導師》は、相手に狙われやすい【3-033L】《ジェネシス》や【2-147L】《皇帝》などを復活させられるので、相手への妨害を続ける際に役立ちます。また序盤にコストにした【1-047R】《ティナ》をフィールドに戻してスペシャルアビリティを使えば、相手のダル状態のフォワードを壊滅させることもできるでしょう。

●召喚獣をコストにしすぎない
【3-032R】《シヴァ》や【3-037H】《死の天使ザルエラ》は、最序盤は使いどころがないためコストにあてますが、どちらも各ゲーム1回は召喚したいので、複数枚引いたときは全部をコストにすることはせず、1枚は手札に残しておくようにしましょう。
フォワードが多めに入っていて、かつ【1-048C】《導師》による復活もあるので、序盤にバックアップを展開するときはフォワードをコストにしていくといいでしょう。

 

◆「カードゲーマー vol.35」では豪華プレゼントのお知らせも!

というわけで、今回はカードゲーマー本誌でフォローできなかったカードレビューとデッキ紹介をお届けしました。
本誌とセットでお楽しみいただければ幸いです。

さらに!
今号のカードゲーマーの読者プレゼントでは、先日の「Grand Champion Ship名古屋」の参加者に配布されたプレイマットが3名様に当たるチャンス

たくさんのご応募お待ちしておりますので、ぜひ本誌をお読みのうえご応募ください。

それでは、次回の更新をお楽しみに!