ゼロから始めるピンボール道 第1回「あなたの知らないピンボール3つのひみつ」

◆編集部員が勝手に趣味を布教するコラム、第2回は「ピンボール」をご紹介!
皆さん、こんにちは。編集(國)です。

突然ですが、皆さんは「ピンボール」をご存知でしょうか?
ボールを左右のフリッパー(動く棒みたいなやつ)で弾いて、いろんな的に当てるアレです。

古くからビデオゲームを遊んでいるかたには『カービィのピンボール』などのスピンオフ作品。ソーシャルゲームに造詣の深いかたなら『ワールドフリッパー』あたりを思い浮かべるかもしれません。パソコンユーザーなら、ゲームアクセサリに入ってた宇宙船のやつですね。

例に挙げたのはすべてビデオゲームですが、アナログな筐体としてのピンボールは1940年ごろから無数のタイトルが発表され、2021年の現在も最新台がリリースされている一大ジャンル。
隆盛を極めた1980年代と比べると下火ではありますが、今でも世界中のファンに愛されています。

・ボールの動きにあわせて多彩なギミックが動くガジェット的なおもしろさ
・有名作品やテーマをモチーフにしたバラエティ豊かなラインナップ
・自己スコアやハイスコアを更新するやりこみ要素

といった要素はゲーマーやホビー愛好家なら刺さる人も多いはず。かくいう編集(國)もその一員として日々ボールと格闘しております。

そこで、今回から実機ピンボール(及びそのデジタル移植作品)の世界を紹介する連載記事をスタート!
ピンボールの魅力やテクニック、攻略法を読者のみなさんと学んでいきます。
「みんなと学ぶ」にしたのは編集(國)もピンボール界隈でいえばまだまだひよっ子が故。ピンボールのイロハをゼロから深め、いっしょに盛り上げていきましょう!

とはいえ、ピンボールを軽く触った人や、プレイ経験のない人は
「ボールの軌道まかせな運ゲー」「敷居が高く上級者しか楽しめない」「何をしていいかわからない」
といったイメージを抱きがちかと思います。

そこで記念すべき第1回は、そんなイメージを払拭できるかもしれない
「あなたの知らないピンボール3つのひみつ」
について紹介していきます!

 

◆ひみつ1:ピンボールは「揺らして遊ぶ」!
ピンボール上級者のプレイでは、腕の力や身体の体重移動で台を左右に揺らしたり、奥へ小突く姿がよく見られます。
一見「台パン」のようなマナー違反なラフプレイにも見えますが、実はピンボールにおいて台を「揺らす」行為はれっきとしたテクニックとして認められているのです。先に挙げたビデオピンボールにも「揺らし」の操作は用意されているタイトルが多いですね。

では、台を揺らすと何が起きるのか。
たとえば、ボールがフリッパーの届かないど真ん中に落ちそうなとき

台を左右へ押し揺らすことでボールの軌道を変化させて、フリッパーへ強引に届かせることができるわけです。
また、フリッパーの外側にあるアウトホールにボールが落ちそうなときも、揺らしによって周囲にバウンドさせて落下を防ぐこともできます。

こういった揺らしは「ナッジ」と呼ばれ、ナッジを極めることで不運なミスを限りなく減らせるようになります。
ただし、台を損傷させるほど強く揺らすと強制ゲームオーバー「ティルト」が発生します。その台がどこまでナッジを許容するのか見極めるのも上達の道といわれていますね。

さらに、多くのピンボールではボールがフリッパーの近くへ来たときに、フリッパーを上げ続けることでボールを留め、根本にキープすることができるようになっています。

激しく動くボールを弾き返すよりも、ほぼ停止したボールを飛ばすほうが狙いを定めやすいですよね。
ほかにも、反対側のフリッパーにボールをパスしたり、ボールのスピードをフリッパーの操作で完全減速させたりと、さまざまな操作テクニックがあります。
これらとナッジを組み合わせることで、ピンボールはボールを自在にコントロールする「脱運ゲー」のゲームになるわけです。

 

◆ピンボールは「ミニゲームの集合体」!
ピンボールは何となく「ハイスコアを狙うゲーム」というイメージがあるかもしれません。
もちろん、最終目標はそこにあるのですが、スコアの稼ぎ方はピンボールの種類によってさまざま。
しかし、多くのタイトルで共通しているのは、多彩な条件で発生する「ミニゲーム」の攻略がスコア獲得につながるということです。
ここで、人気タイトルのひとつ「Monster Bash」(Ballly 1998)を例に挙げてみましょう。

いろんなオブジェクトがところ狭しと並んでいますが、ひときわ目を引くフランケンシュタインにボールを当てると、身体のパーツがどんどんそろっていきます。

そして、すべての部位が集まると足元のレーンが開放! そこへボールを通せば、ボールが3つに増える「マルチボール」がスタートします! さらにマルチボール中は、赤く光っている場所へボールを通すことで、高得点の「ジャックポット」が加算されていきます。

「Monster Bash」ではこういったミニゲームがほかの怪人にも用意されています。
そして、すべてのミニゲームをこなすことで、超高得点が狙える最終ゲームにも挑戦できるのです!

……といったように、ピンボールは攻略をミニゲーム単位で切り分けて考えられます。
これはゲームの「ステージ」を1つずつクリアーしていく感覚にも似ていて、イメージ的にはこんな感じ。

▲全部倒すと最終ステージがあるのもいっしょですね

これがわかると、ハイスコアを狙えるほど上手ではないプレイヤーも「今日はあのミニゲームを攻略するぞ」「最終ステージを拝むぞ」といった小目標をめざしてプレイできるようになります。ずいぶん敷居が低くなった感じがしませんか?


◆ピンボールはタダでコンティニュー可能!?

とはいえ、初心者はミスを連発してすぐにゲームオーバーになってしまうことも多いでしょう。しかし、多くのピンボールにはいくつかの救済措置も用意されています。

まずは「ナンバーマッチ」
ゲームオーバー時にランダムな2ケタの数字が抽選され、その数字が自分のスコアの下2ケタと一致すると、なんとクレジットが1ゲーム追加されます!
確率はそこまで高くないですが、タダでもう1ゲーム遊べるのは普通にお得。また、熟練者向けにはなりますが、一定のスコアを獲得したり、ハイスコアランキングを更新することでも「リプレイ」としてクレジットが追加されます。リプレイ条件のスコアを狙うのもひとつの目標になりそうですね。

▲余談ですが、実際の筐体でリプレイを獲得すると、クラッカーを鳴らしたような破裂音「ノッカー」が鳴り響きます。電子音ではなく、アナログな方法で鳴らしている音ということもあって、かなり気持ちいい!

また、1クレジットまるまるとはいきませんが、ゲーム内で一定の条件を達成すれば、1ミスしてもなかったことにできる「エクストラボール」を獲得できたり、そもそもミスになる穴が塞げたりといったボーナスがもらえることもあります。

これらを組み合わせることで、1ゲームを長く楽しめるようになるわけです。

今回取り上げた3つのひみつがみなさんのピンボール道の目覚めになれば幸いです!
次週は実機ピンボールを遊ぶ方法やプレイスポットを紹介します! お楽しみに!

画像撮影:Williams™ Pinball

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