【FFTCG】新環境の「L3構築」を「土風ネオエクスデス」 が制す ~「第20回自宅名人戦」優勝者インタビュー~

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週は「Opus XII」環境初の「L3構築」フォーマットで開催された「第20回自宅名人戦」で優勝したMGOさんのインタビューをお届けします。

 

◆はじめに
みなさんこんにちは! 『FFTCG』プレイヤーのたるほです。

「Opus XII ~クリスタルの目覚め~」が発売されひと月が経ちましたが、皆さん楽しまれているでしょうか?

12月は「SHOP MASTERS 2020」が各地のショップで開催されています。
今年はコロナ禍の影響でなかなか対面での対戦をすることができなかったこともあり、各地で盛り上がっているようです。
優勝するとここでしか手に入らない『FF7R』のプレイマットがゲットできるということで、ファンにとってはたまらないイベントですね。

僕ももちろん参加してきましたが、最初の大会は優勝を逃してしまいました。
開催中に1度は優勝できるよう、頑張って参加していきたいところです。

そんな「SHOP MASTERS 2020」の開催スケジュールはこちら

まだ予約を受け付けているショップもあるかと思いますので、皆さんもぜひ参加して「Opus XII」環境を楽しんでください。(もちろん新型コロナウイルス感染対策には気を付けてくださいね。)

さて今回は、前回に引き続き「自宅名人戦」優勝者へのインタビューをお届けします。
「Opus XII」発売後初となる「L3構築」での開催となった「第20回自宅名人戦」で優勝を果たしたMGOさんにインタビューを行ない、「Opus XII」環境での「L3構築」がどうなっていくのか、その展望を聞いてきました。

新しいセットが追加されるたびに「スタンダード構築」以上にガラッと環境が変わる「L3構築」はいま一体どんな環境になっているのでしょうか?
「第20回自宅名人戦」に僕は参加できなかったので、このインタビューからいろいろ学んでいきたいところです。

それではさっそく始めていきましょう。

MGO群馬のプレイヤーで、関東近郊で活動している。
好きなシリーズは『FFVII』、『FFVIII』、『FFX』などのナンバリングタイトルに加えて『FFT』にも熱中していたという根っからの『FF』シリーズファン。
『FF』好きが高じてコレクション目的で『FFTCG』を始めたが、今では「自宅名人」になるほどまでにハマってしまったとのこと。

 

◆新環境の王となるか 「土風ネオエクスデス」!

――「第20回自宅名人戦」優勝おめでとうございます。
MGO:ありがとうございます。

――今回は「Opus XII」環境では初の「L3構築」での「自宅名人戦」となりました。使用されたデッキは「土風ネオエクスデス」ということで、さっそくお話を聞いていきたいと思います。今回使われたデッキはどういった経緯から作られたんでしょうか?

MGO:僕が「L3構築」のデッキを作り始めたのが「第19回自宅名人戦」の後、普段いっしょに調整していただいているヒデさん(関東のプレイヤー)と「L3構築でデッキを作るならどんなデッキを作ろうか?」という相談をしたところから始まりました。

多くの方がそう思っていたかもしれませんが、個人的にも「Opus XII」が含まれる「L3構築」でもっとも意識しなければいけないのは【12-110L】《ネオエクスデス》imageだと考えていました。

それなら「【12-110L】《ネオエクスデス》imageに勝てるデッキ」「【12-110L】《ネオエクスデス》imageを使うデッキ」のどちらかにする必要があるな、と。そこで【12-110L】《ネオエクスデス》imageを倒せるカードは何か? ということで、まず各属性ごとに【12-110L】《ネオエクスデス》imageを対処できるカードをピックアップしていきました。

多少抜けているものもあるかと思いますが、

属性:【10-006R】《クラウド》image
属性:【11-024L】《ウーマロ》imageと、条件付きですが【10-032H】《スキュラ》
属性:【11-052C】《ティアマット》image
属性;【12-059C】《クジャタ》imageと【12-068H】《フェンリル》imageに加えて、直接対処できるわけではありませんが【11-065H】《アーデン》imageは相性がよさそう
属性:【11-097H】《ニックス》imageと【12-078L】《ギルガメッシュ》imageに【12-077H】《オーディン》image
属性:特に見当たらず
光・闇属性:【11-127L】《クラウド》imageと【11-130L】《セフィロス》image

といったラインナップでした。

【12-110L】《ネオエクスデス》imageを倒すという視点だと、対応策が見当たらない水属性、対処できるカードのコストが重い風属性と氷属性は使いにくいなと感じたので、火属性、土属性、雷属性のどれかを軸にしたデッキを作る必要があると考えました。

まず火属性は「Opus XII」で【12-017H】《マギサ》imageという新たに軸となるカードが登場したので、このカードの強みを最大限生かせる単属性デッキがいいだろうということで「火単」でデッキを考えました。

そして土属性、雷属性は有効な除去カードがそろっていて、なおかつ多属性カードが登場したことで優秀なフォワードもいて、特に【12-121R】《ノクティス》imageはかなり強そうという印象があったので、併用するのがいいだろうという思いから「土雷」で行こうと考えました。

こうして【12-110L】《ネオエクスデス》imageを倒す側のデッキとして「火単」「土雷」の2つが浮上しました。

次に、では【12-110L】《ネオエクスデス》imageを使うならどんな使い方をするのが強いのかということで考えたのが、「自宅名人戦」で使用することになる「土風ネオエクスデス」です。

●「土風ネオエクスデス」(第20回自宅名人戦:優勝)

カード番号 カード名 枚数
フォワード(23枚)
【12-110L】 《ネオエクスデス》 3
【12-069H】 《ボーゲン》 3
【12-061L】 《クルル》 2
【12-071R】 《闇の王》 3
【11-076C】 《不死王》 3
【11-065H】 《アーデン》 3
【10-052L】 《シド[FFBE]》 3
【12-119L】 《ヤ・シュトラ》 3
バックアップ(14枚)
【10-083R】 《モグ[MOBIUS]》 2
【11-072R】 《デシ》 3
【10-061C】 《モーグリ-8組-》 3
【10-047R】 《エコー》 3
【11-053H】 《ドネット》 3
召喚獣(10枚)
【10-068C】 《クーシー》 3
【12-059C】 《クジャタ》 3
【12-068H】 《フェンリル》 2
【10-055H】 《チョコボ》 2
モンスター(3枚)
【10-045C】 《ウンサーガナシ》 3

【12-110L】《ネオエクスデス》imageが特に活躍してくれるのは、相手のフィールドにキャラクターが少なく対処されにくい早いターンだと考えているので、可能なら2ターン目までにはキャストしたいと考えていて、そのために【12-110L】《ネオエクスデス》imageをサーチできるカードを探しました。そこで見つかったのが【10-047R】《エコー》imageと【11-076C】《不死王》image、【11-07R】《デシ》です。これらが特に【12-110L】《ネオエクスデス》imageをサーチするうえで適していると考えました。

――【10-081R】《プリッシュ》imageは【12-110L】《ネオエクスデス》imageをサーチすることができるカードのなかでは特にコストが軽く優秀な印象がありましたが、このデッキでは採用されていませんね。
MGO:【10-081R】《プリッシュ》imageももちろん考えたんですが、もし相手も【12-110L】《ネオエクスデス》imageを使っていた場合相手への助けになってしまうなと考えました。

それ以外にも【11-140S】《カダージュ》imageや【11-015L】《ブラスカの究極召喚獣》imageのようなデッキのキーカードを与えてしまう可能性があり、同じようなデメリット持ちでも【12-069H】《ボーゲン》imageや【12-071R】《闇の王》image以上に相手へ与えるメリットが大きいカードだと判断し、採用は見送りました。

その枠として採用しているのが【11-076C】《不死王》imageです。こちらは5CPかかるものの素のパワーが9000と高く、サーチ効果もデメリットがありません。相手の強力なフォワードは出されないに越したことはないので、今回の構築ではこちらを優先して採用しました。

ただ振り返ってみると、手札が1枚あればキャストできるメリットは非常に大きそうだと感じたので、相手に与えるデメリットを加味しても【10-081R】《プリッシュ》imageを採用するかたちにしてみてもよかったかもしれません。

【12-110L】《ネオエクスデス》imageをサーチする手段を確保したところで、それにプラスしてなるべく【12-110L】《ネオエクスデス》imageを守ってフィールドに残しやすくする【10-045C】《ウンサーガナシ》imageを採用したいと考えていて、サーチと対【12-110L】《ネオエクスデス》imageの役割を担う土属性、同じくサーチとこちらの【12-110L】《ネオエクスデス》imageを守る役割を担う風属性を組み合わせた「土風」がよさそうと考え形にしたのがこのデッキです。

――除去の土属性、守りの風属性とそれぞれ役割ごとにカードを採用していったということですね。デッキの中にはそれ以外の役割のカードも見受けられるので、それらについてお聞きしてもよろしいでしょうか?

MGO:まずデッキの軸になるのが【12-110L】《ネオエクスデス》imageを早いターンからフィールドに出すというコンセプトがあって、次にそこからデッキの流れを作ろうと考えたときに【12-110L】《ネオエクスデス》imageを出した後、どうすれば相手にダメージを与えやすいのかを考えたんですが、そこで低コストで優秀なフォワードがそろっている土属性に注目しました。【12-069H】《ボーゲン》imageは1CP、【12-071R】《闇の王》imageはパワーが9000ながら2CPとコストが低く、手札1枚をコストにすることでキャストできます。

これらのカードにはデメリットもあるんですが、そのデメリットよりフィールドに残ってプレッシャーを与え続けるメリットのほうが高いなと思ったので、これらは使っていきたいと考えました。

実際プレイしてみると【12-071R】《闇の王》imageはバックアップを出されることがほとんどなく、最初に想定していたデメリットはほとんど受けなかったです。また「土風」という組み合わせでは【12-119L】《ヤ・シュトラ》imageがとても強く、この3枚で低コストのパワー9000フォワードを並べられるのはカードプールが限定される「L3構築」においては大きな魅力だと感じました。

採用したカードから想定する流れとしては、まずサーチ手段を介して早いターンに【12-110L】《ネオエクスデス》imageをキャストして盤面を制圧します。相手がそれに対処している間に先ほどの低コストフォワードを展開して積極的にアタックを行ない、緩急をつけたプレッシャーをかけていく、というものになります。

――ここまで3つのデッキを作ったということでしたが、最終的に「土風ネオエクスデス」を使う決め手になったのはどういった理由からでしょうか?

MGO:「土風ネオエクスデス」と「火単」、「土雷」でテストプレイしたり、ヒデさんとの対戦で調整をしてみました。

自分の「火単」「土雷」と「土風ネオエクスデス」を戦わせた印象としては、「火単」は【10-006R】《クラウド》imageで【12-110L】《ネオエクスデス》imageを倒すことはできますが、そのためにはタイミングよく【10-006R】《クラウド》imageを持っていなければならず、それ以外の【11-001R】《イフリート》image+【12-002H】《アマテラス》imageのような倒し方だと手札が2枚以上必要になり、倒したいときに倒しにくい印象を受けました。

「火単」というデッキ自体のポテンシャルは高いと感じましたが、対【12-110L】《ネオエクスデス》imageとしてはそこまで優れているように思わなかったので「土風」か「土雷」のどちらかにしようと考えるようになりました。

次に「土雷」ですが、こちらはバランスもよく1枚で【12-110L】《ネオエクスデス》imageを対処できるカードをたくさん入れられるので、対【12-110L】《ネオエクスデス》imageという視点では優秀なデッキだと感じました。

しかし、【12-110L】《ネオエクスデス》imageを出して手札をコストに【12-069H】《ボーゲン》imageや【12-071R】《闇の王》imageを展開していくだけでも「土風」側が制圧していけるという印象も受けました。

実際「火単」や「土雷」を使っていくなかで気づいたのが、【12-110L】《ネオエクスデス》imageを出されると相手は必ず対処しなければいけないので【12-110L】《ネオエクスデス》imageを倒すためにリソースを割き、お互いフォワードばかりが並ぶ盤面になって消耗戦になりがちです。

すると、「土風」は【12-110L】《ネオエクスデス》image以外のフォワードのコストが低いので、ドローから即キャストできるカードが多く、消耗戦になったときに相手より多く動ける可能性が高くなっています。フォワードの枚数勝負になったゲームでこうした展開に持ち込めるのは非常に有効で、最終的にこの「土風ネオエクスデス」で戦っていけそうなビジョンが見えたためこのデッキで戦うことに決めました。

――なるほど。では次に【12-110L】《ネオエクスデス》image関連のパーツ以外に目を向けると、【10-052L】《シド[FFBE]》はここまでに登場した【12-110L】《ネオエクスデス》imageをサーチするカード、【12-110L】《ネオエクスデス》imageを守るカード、低コストかつ高パワーで消耗戦に強いカードなどとはベクトルが違うカードですね。

MGO:【10-052L】《シド[FFBE]》はデッキの完成直前に入ってきたカードです。

「土風」自体が大会までに3パターン考えていて、今回の構築の前身になったパターン2のときは、このスロットに【11-052C】《ティアマット》imageを採用していました。

【11-052C】《ティアマット》imageはフィールドに出したとき追加で3CP支払うとコスト5CP以上のフォワードをブレイクできるので、【12-110L】《ネオエクスデス》imageをはじめとした高コストのフォワード対策として採用していたのですが、やはりコストが重く、実際のプレイのなかでキャストするチャンスが少ないカードでした。

また、対策カードとして採用が予想された【11-065H】《アーデン》imageが強力で、カードを出されると【12-110L】《ネオエクスデス》imageが【11-065H】《アーデン》imageをブレイクゾーンに送るだけのカードになってしまい、こちらのプランに狂いが生じます。

そこで【11-052C】《ティアマット》imageよりプレイアブルで【11-065H】《アーデン》imageをどうにかできるカードはないかと探しているうちにたどり着いたのが【10-052L】《シド[FFBE]》でした。ダメージによるブレイクであれば【11-065H】《アーデン》imageはフィールドに戻れませんからね。

そして、これは採用したあとに気づいたんですが【10-052L】《シド[FFBE]》は【11-065H】《アーデン》image以外にも仕事できるカードが多く【11-017H】《マーシュ》image+【11-063L】《リッツ》imageや【12-017H】《マギサ》image、【12-109L】《レナ》imageなどのアビリティでフォワードをフィールドに出すカードを1枚で対策することができます。

もともと【10-052L】《シド[FFBE]》自体は「Opus X」が発売されたときから注目はしていたんですが、どうしても相手より先に出す必要があり、相手は【10-052L】《シド[FFBE]》を見てから対処すればいいので使いづらさのあるカードでした。

ところが今回登場した【12-110L】《ネオエクスデス》imageと併用することで、相手はまず【12-110L】《ネオエクスデス》imageを優先して対処しなければならず、その間に【10-052L】《シド[FFBE]》を出すことで生き残って仕事をしてくれる確率が高くなりました。

もちろん【10-052L】《シド[FFBE]》を倒そうとすれば【12-110L】《ネオエクスデス》imageを放置することになるので、どちらにしても相手にはプレッシャーになると考え【10-052L】《シド[FFBE]》を採用しました。

結局、大会を通して【11-065H】《アーデン》imageを出されることはなかったんですが、仮想敵として出されるともっとも辛いカードだったので3枚採用しました。反対に【12-110L】《ネオエクスデス》imageに対しての【11-065H】《アーデン》imageの有効さを再確認できたので、僕のデッキでは【11-065H】《アーデン》imageは3枚採用しています。

――【12-061L】《クルル》imageはコストこそ低いもののパワーも低いという点で【12-069H】《ボーゲン》imageや1CP【12-071R】《闇の王》imageとは特徴が異なります。採用枚数も2枚ということでキャストすることを前提の投入だと思いますが、【12-061L】《クルル》imageの役割についてもお聞きしたいです。

MGO:【12-061L】《クルル》imageも同じく直前に入れたカードですが、こちらも自分が想定した以上にいい働きをしてくれました。

【10-052L】《シド[FFBE]》と同じく【12-110L】《ネオエクスデス》imageが横にいると対処されにくく、【12-061L】《クルル》imageが生き残ったままターンが帰ってくるということも少なくなかったです。

【12-061L】《クルル》imageは2CPと軽いため、やることがなくてもとりあえず出して相手を揺さぶるという動きができて、また相手がほかのカードを対処するためにこのカードを残せば、ブレイクゾーンの召喚獣をお得にキャストできるようになります。

いまの環境では、対戦相手も【12-110L】《ネオエクスデス》imageを対処するために召喚獣を多めに採用していることが多く、それらを利用することができるので、自分が使える除去の枚数が増えるのもよかった点です。【11-07R】《デシ》が出ていれば、こちらはどの属性の召喚獣でも使えるようになるので、相手を問わず召喚獣を使っていけるのも強みと言えるかと思います。

――バックアップが5種14枚ということでかなり絞って採用しているなという印象です。高コストのフォワード主体のデッキでバックアップが少ないというのは、そもそもあまりバックアップを置かずに戦おうという意図からでしょうか?

MGO:そうですね。ほとんどのゲームでバックアップを1、2枚置くまでに【12-110L】《ネオエクスデス》imageが手札に来ているので、それ以降はドローしたフォワードを出してこちらが押し付けていく展開となります。

基本的にバックアップは【12-110L】《ネオエクスデス》imageと【10-045C】《ウンサーガナシ》imageのサーチ手段と、土属性と風属性のCPを生み出せる【10-061C】《モーグリ-8組-》、出してアドバンテージを失いにくい【10-083R】《モグ[MOBIUS]》という考えで採用しています。

5種類採用していますが5種類すべてを並べようとは思っていなくて、3CPの【12-119L】《ヤ・シュトラ》imageをキャストするためにバックアップが1枚いればいいという計算なので、そもそもバックアップを置くことはあまり想定していません。1、2枚並べばいいかな、くらいの意識でした。

――【12-110L】《ネオエクスデス》imageを使ううえで特に意識したプレイなどはありましたか?
MGO:【12-110L】《ネオエクスデス》imageを早めに出すことがコンセプトですが、相手に【12-110L】《ネオエクスデス》imageを除去されても必ずキャラクターを道連れにしたかったので、まず相手がキャラクターを出してから【12-110L】《ネオエクスデス》imageをキャストするように心がけていました。具体的に後攻なら1ターン目、先攻であれば2ターン目のキャストを想定してデッキを動かしていました。

後攻は1ターン目から【12-110L】《ネオエクスデス》imageを出すプレイができるので、僕としてはこのデッキは後攻向きのデッキだと考えています。

相手が先攻で動いた場合、大体相手のフィールドにバックアップが1、2枚出されているので【12-110L】《ネオエクスデス》imageでブレイクゾーンに置かせるカードがすでにある状態です。

また後攻は手札7枚からスタートできるので、手札をすべて使えば【11-076C】《不死王》imageや【11-07R】《デシ》など5CPのカードで【12-110L】《ネオエクスデス》imageをサーチしていきなりキャストできたり、【12-110L】《ネオエクスデス》image+【10-045C】《ウンサーガナシ》imageをセットで出すという先攻ではできない展開も可能です。

あと、細かいプレイではありますが【12-071R】《闇の王》imageはもし引いても消耗戦に突入するまでは出さないよう心がけていました。

――【10-055H】《チョコボ》imageは【10-045C】《ウンサーガナシ》imageと同じく【12-110L】《ネオエクスデス》imageを守るためのカードとして採用されたんでしょうか?

MGO:そうですね。【10-055H】《チョコボ》imageは相手に何か対応されたときに【12-110L】《ネオエクスデス》imageを手札に戻せるというのが強かったので採用したんですが、これもなかなか使う機会が少なかったので、このあたりはまだまだ調整の余地があるスロットかもしれないです。

――今回僕は「自宅名人戦」に参加できなかったんですが、実際にはどんなデッキが活躍していたんでしょう。
MGO:今回僕が対戦したデッキは

1回戦:vs土雷
2回戦:vs火単
3回戦:vs火水「光の戦士」
決勝戦:vs火風

というものでした。想像していた「火属性、土属性、雷属性が多く、氷属性、風属性、水属性が少なめ」というメタ予想は当たっていたんじゃないかと思います。大会後のTwitterを見ていた感じでも、火属性を使っていた方が多かったようです。

また、僕と対戦した方で火属性を使っていた方は必ず【10-006R】《クラウド》imageを採用されていたので、間違いなく【12-110L】《ネオエクスデス》imageが強く意識されたメタゲームだったんじゃないかなと。

――「L3構築」はカードプールが限られているということもあり、「スタンダード構築」以上に【12-110L】《ネオエクスデス》imageを止める手段が限られますもんね。

MGO:【12-110L】《ネオエクスデス》imageはもちろん強いカードなんですが、自分も含めて【12-110L】《ネオエクスデス》imageから環境を考えないといけないというところがあって、例えば水属性や風属性を使いたくてもちょっと使いにくいかなと感じたので、少し構築の幅を狭めてしまう恐れのあるカードかもしれません。

もちろん全然無視してデッキを作ってもいいんですが、当たったときにはどうしようもなくなってしまうのでそのリスクはあるかなと。

とはいえ、大会を終えてみての感想として【12-110L】《ネオエクスデス》imageを使ったから楽勝だったという試合は少なく、【12-110L】《ネオエクスデス》imageを使う側としても、自分からギリギリの試合を仕掛けなければならないというリスクを抱えているという面も感じました。

今回は相対的にフォワードのコストを軽くすることで勝ち切ることができましたが、2回戦の「火単」との対戦では【12-017H】《マギサ》image+【12-004R】《アルフィノ》imageからフォワードを展開され、特に苦しいゲーム展開となりました。

また、今回使われることはなかったんですが、このデッキには【10-098L】《フォルサノス》imageを倒せるカードを採用していないので、それらを絡めた展開をされるのも厳しいかもしれません。

いずれにせよ、今回使ったデッキが環境の結論ということにはならず、次にまた「L3構築」の大会があれば、ここからメタゲームが動いていくのは間違いないと思います。

 

◆初代名人だけじゃない!群馬が産んだもう1人の名人!
――MGOさんには「Chapter」シリーズのころから僕も時おり対戦などさせてもらっていますが、『FFTCG』を始めたきっかけは何だったんですか?

MGO:もともとゲームシリーズが好きで、特に『FFVII』、『FFVIII』、『FFX』、それと『FFT』は時間をかけてプレイしたこともあって愛着が強いですね。それらの作品のキャラクターが出てくる『FFTCG』を最初はコレクション目的で購入したんです。

ですが、ルールブックを読んでみたところ、ゲーム自体もおもしろそうだなと感じて。ちょうど当時「新しいことを始めたいな」と思っていたタイミングだったこともあって、徐々にハマっていきましたね。

――もとはゲームシリーズのファンだって方も多いゲームですもんね。群馬のプレイヤーといえば「世界選手権」でも活躍しているハリガイさんが有名ですが、MGOさんはまた別のコミュニティでプレイされているのでしょうか?
MGO:地元は伊勢崎なので、ホームはカードキングダム伊勢崎店さんになります。店長さんとも顔見知りなのでよく話もするんですが、大会は予定がつく時に行く感じで、今年は特にコロナの影響もあって毎回参加というわけではなかったです。

そのお店でプレイしているのが僕含め4人いるんですが、僕以外の3人は特にカジュアルに楽しんでいて、競技向けの大会には出ないんです。

それこそ「MASTERS」が伊勢崎で開催されても出ないくらいなので、競技として『FFTCG』を楽しむというよりは、友達どうしで楽しむツールとして『FFTCG』で遊んでいます。

――今回の「L3構築」も調整は1人回しかオンラインでということでしたが、普段から大会に向けての調整はこういったやり方が多いのでしょうか?
MGO:大会に向けて調整する時は、デッキを1人でいくつか作ってそれを1人回しで対戦させて、という形で行なうことが多いです。もちろん対人戦で練習することもあるので、そういった時はDiscordを活用したり、以前はハリガイさんのホームであるお店にお邪魔したりもしていました。

――個人的な話ではあるのですが、僕はどうも1人回しが苦手なので、1人回しをどんなことを考えながら行なっているか教えていただきたいです。
MGO:1人回しを行なうのは、主にデッキの感覚をつかむためですね。

僕のやり方は、自分が使うデッキと仮想敵のデッキを向かい合わせてプレイしていく方法です。

もちろん手札は見えてしまっているんですが、こういう状況だったらどうするかなというのを自分のなかで見つけていく感じで、対戦をするというより、対戦のなかで発生するシチュエーションやそこに至るまでの流れを見ている感じでしょうか。

それを見て、このデッキだったらこういう動きが強そうだとか、このデッキではこのカードは必要なさそうだなとか、そういった感覚を確かめています。

今回【12-110L】《ネオエクスデス》imageを使ううえで「バックアップが並ばずフォワードを出しあう消耗戦になる」というのも、こうしたゲームの流れを確認していくなかでわかってきたことでした。

その結果【12-069H】《ボーゲン》imageや【12-071R】《闇の王》imageなどコストが軽く手札がない状態でも引いたターンに展開できるフォワードの重要度が高いという理解を得て、それぞれ3枚ずつ採用するという結論に行き着きました。

大まかなデッキのコンセプトは決まっていますが、細かいカードの採用や入れ替えはそういったデッキの1人回しのなかから決まっていく感じです。

――環境初期ということで「スタンダード構築」に熱を入れるプレイヤーも多い中、MGOさんはいつにも増して積極的に「L3構築」に取り組まれたように感じます。

MGO:「Opus XII」環境は「SHOP MASTERS」も開催されるので意識が「スタンダード構築」に向いている方も多いですが、僕の住む群馬では「SHOP MASTERS」の開催もだいぶ先ということもあり、個人的には今回の「第20回自宅名人戦」が直近の大会だったのでこの大会に焦点を合わせて調整に取り組んでいました。今回優勝できた要因も、そうしたモチベーションの高さが一つの理由だったかもしれませんね。

――ありがとうございました!

 

◆おわりに
今回は「Opus XII」環境初の「L3構築」の大会となった「第20回自宅名人戦」で優勝したMGOさんへのインタビューでした。

新環境最初の大会とは思えないほどのやり込みぶりで、納得の優勝だなと感じさせるお話を聞くことができました。

とはいえ「Opus XII」環境も始まったばかり。
これからの「L3環境」はどんなメタゲームになっていくのか、注目していきたいですね。

今後の自宅名人戦のスケジュールはこちらをご覧ください。

次回は12月20日(日)に「スタンダード構築」で開催されます。(受付は当日12:45まで)

2020年最後の「自宅名人戦」ということで、僕も今年1年の総決算として優勝目指して頑張りたいと思います。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!