【FFTCG】新しいカジュアル対戦フォーマット「ベストチョイス戦(仮)」を考える

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週は「Opus XI」環境をもっと遊び尽くすべく、編集部で考えた「新しいカジュアルフォーマット」を紹介します。

◆はじめに
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。

先日、次のブースターパック「Opus XII ~クリスタルの目覚め~」の発売日が11月6日(金)に決まったことが発表されました。

発売は約3か月後ということになりますが、「Opus XI」の発売からは既に4か月近くがたっており、オンラインイベント「自宅名人戦」が定期的に開催されていたこともあって「『Opus XI』は遊びつくしたよ」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

『FFTCG』にはスタンダードL3といった構築戦以外にもシールドブースタードラフトなどのリミテッド戦がありますが、こちらはある程度プレイヤーを集める必要があり、昨今の新型コロナウィルスの影響もあって気軽に友達と集まって遊ぶ、というのが少し難しい状況です。

そこで今回の記事ではオンライン上でできる1対1の新しい対戦フォーマットを考えてみようと思います。編集部で考えたフォーマット案を提示しますので、この記事を読んでいただいた方には、ぜひ「〇〇にしたほうがいいんじゃない?」とか「そのルールだと〇〇というカードが強すぎるよ」といった意見をいただければと思います。
もしくは「友達とこういう遊び方をしているけど楽しいよ!」というものがあればぜひ教えてくださいね。

それでは、さっそく始めていきましょう。

◆新フォーマット案「ベストチョイス戦」(仮)
今回、提案するフォーマットのルールはとてもシンプルです。

毎ターンのドローフェイズのドローで好きなカードをサーチしてよい

これだけです。

誰もが、新しいデッキを組んだときはその感触を試すため「初手がこうで、これを引いてきたら〇ターンでコンボが決まって……」といった理想的な展開のシミュレーションをするかと思いますが、そのモードでそのまま対戦するイメージです。

『FFTCG』はコストを支払ってカードをキャストしていくゲームですが、コスト専用のカードはないため「何をコストにして、何をキャストするのか」の選択が非常に重要です。
ここにさらに「毎ターン引いてくるカードはランダム」という要素が加わることで、対戦に奥深さを与えつつも同時にプレイヤーを悩ませ、そしてミスを誘発させるポイントになっています。

ならば、ドローのランダム性をなくして「選択」に集中することで、

・デッキに必要なパーツは何なのか/逆に、実は不要なカードが入っていないかということを浮き彫りにできるかも
・デッキのフルパワーをぶつけられるので、ベストな回りをしたときのデッキのポテンシャルをはかれるかも
・相手にもベストな対策カードを使われやすくなることで、デッキの脆い部分や弱点がわかるかも

といった効果に期待できるかなと考えました。

今後、状況が落ち着いたらまた「MASTERS」や「名人戦」といった構築戦の大会が開催されていくと思いますが、それに向けた一種の変則的なトレーニングとして楽しめれば、というのがベストチョイス戦(仮)のコンセプトです。

◆ベストチョイス戦(仮)はどんなゲームになるのか?
次に、このフォーマットだとどんなデッキが考えられそうかということですが、思いつくのはバックアップが少なめになり、そのスロットに1枚投入の局地戦用カードが入るという構築です。

必要であれば毎ターンバックアップを引いてこられるので、バックアップの投入枚数をおさえることができるでしょう。以前から【1-129C】《ギルガメッシュ》imageを使うデッキなどではバックアップを極端に切り詰めた構成がありましたが、このフォーマットでは普通のデッキもバックアップを減らせそうです。

もちろんあまり減らしすぎて、たとえば5枚とかにしてしまうと相手がちょっとだけバックアップをブレイクする手段を入れていたときに困ったことになるので、8枚くらいが適正になるかもしれません。

バックアップに関しては5枚並べたあともたとえばコストにするためにサーチするとか、あるいはEXバーストを持つものを残しておくなどすれば無駄にはならないでしょう。

また、通常の構築だとバックアップはサーチ能力を持ったものが重宝されますが、このルールでは毎ターン好きなカードを引けるので選択基準も少し変わるかもしれませんね。

【5-059R】《セミ・ラフィーナ》imageと【5-091H】《星の神子》imageが早いターンに確実にそろう、などはこのルール特有の強そうなアクションに思えますが果たしてどうなのでしょうか。

次はコンボデッキです。
属性とCPの問題を考えなければ先攻1ターン目は好きなカード1枚、後攻1ターン目は好きなカード2枚を手札に加えて始められるので、コンボデッキも非常に組みやすくなるでしょう。もちろん返すターンで(デッキに入れていれば)相手も対策カードも引けるので、そのターン中に勝ってしまうコンボがなければいいのですが【1-135L】《ゴルベーザ》imageなどには用心が必要かもしれません。

後手であれば初手に何もなくても【1-135L】《ゴルベーザ》imageと、【1-135L】《ゴルベーザ》imageをブレイクゾーンに置くカードを両方サーチできるのですぐに仕掛けられます。
先手の場合もたとえば【10-008L】《ザンデ》image+1コスト+3コストといった展開を狙うのは容易でしょう。

また【3-095R】《ヤン》image+【11-064L】《アーシュラ》image+《モンク》のコンボも、フォワードとバックアップをバランスよく展開できていいかもしれません。

そして、もしかしたらコンボデッキよりも強くなりそうなのが『WOFF』や「忍者」などの集めることで爆発的な展開力を手にするタイプのデッキです。

たとえば『WOFF』デッキなら、ある程度体勢が整ったらそこからは毎ターン【10-020L】《レェン》imageと『WOFF』のフォワードが現れますし、仮に【10-020L】《レェン》imageを3枚除去されたとしても【10-127H】《シトラ》image+【10-068C】《クーシー》imageで一瞬で戦線を再構築できます。

「忍者」デッキでも必ずベストなタイミングで【11-045H】《エッジ》imageが現れて一気に展開、という流れが実現できます。

これに対抗するために対策カード、たとえば【1-107L】《シャントット》imageなどを入れておく。するとその対策の対策カードを入れるようになり、その対策の対策の対策の……となっていくと意外とバランスが取れているのではないか? と考えています(これは、大きな見込み違いの可能性もあります)。

そして、実際にスタンダードのデッキ2つで試しにゲームをしてみました。
このルールだと対策カードがいろいろ必要になるので、「対戦デッキ」を使ったりL3構築などで遊ぶよりは全カードが使えるスタンダードのほうがよさそうです。

使用デッキは「第13回自宅名人戦」から、優勝したよっしーさんの「火氷」と4位に入賞したケンビさんの「火単イフリート」をお借りしました。

先攻は「火氷」、1ターン目のドローは【4-026H】《ガストラ帝国のシド》imageをチョイス、手札にあった【8-005C】《エドガー》imageとあわせてまずは2属性のバックアップをそろえつつ、手札に【4-048L】《ロック》imageを。残る1枚の手札は【4-038L】《セリス》imageです。

▲「火氷」の定番トリオもさくさくそろいます。

後攻の「火単イフリート」は、相手がフォワードを出してきたら【6-010H】《朱雀のルシ セツナ》imageをサーチしようと思いましたが、バックアップのみだったので【11-001R】《イフリート》imageと【8-007C】《黒魔道士》imageをサーチして【11-001R】《イフリート》image2枚をコストに【8-007C】《黒魔道士》imageと【1-003C】《赤魔道師》imageをキャスト。バックアップをそろえつつ【9-002H】《イフリータ》imageへの布石を打ちます。

▲毎ターン好きなカードを引けるので、特定のカードをブレイクゾーンに集めるのも難しくありません。

続くターン「火氷」側の選択肢は、

・バックアップをサーチして3~4枚にしておく
・【9-014L】《ネール》imageと何かをサーチしてキャストする
・【4-038L】《セリス》imageは少しもったいないので【11-027R】《カダージュ》imageと何かをサーチしてバックアップを凍結させつつ手札も補充する

といったところ。
今回は【11-027R】《カダージュ》imageのルートを選ぶことにしてドローは【11-027R】《カダージュ》imageとコスト用の【4-026H】《ガストラ帝国のシド》image。相手のバックアップを凍結させつつ手札に【11-040C】《ヤズー》imageを加えます。

▲必ず仲間がかけつけてくるので、こういったいわゆる「システム系」のフォワードの価値は高まりそうです。

これで【11-027R】《カダージュ》imageが倒されたら、次のターンは2コストバックアップとそれのコスト用カードをサーチし、さらに【4-038L】《セリス》imageで再びバックアップにプレッシャーをかけつつ【4-048L】《ロック》imageをキャストする準備をし、もし【11-027R】《カダージュ》imageが生き残った場合は【11-040C】《ヤズー》image+追加のバックアップと動くプランです。

バックアップを1枚凍結させられてしまった後攻の「火単イフリート」側は少し悩みどころ。展開しつつ【11-027R】《カダージュ》imageを対処しようということで1枚投入の【10-131S】《エース》imageをサーチ、バックアップを3枚にしながら【11-027R】《カダージュ》imageを除去します。

▲1枚投入の局地戦用カードも状況に応じて引いてこられるので、スロットの許す限り柔軟にカードを入れておくのがよさそうです。

これに対して「火氷」側は【9-008C】《カイエン》image。さらに【4-038L】《セリス》imageも出すか少し迷いましたが、ここで1枚バックアップを凍結させても【6-010H】《朱雀のルシ セツナ》imageをキャストされてしまうのでやめました。

「火氷」が一度力をためる選択を取ったので少し余裕ができた「火単」は【11-004C】《クー・チャスペル》imageでバックアップを4枚に。いつでも【6-010H】《朱雀のルシ セツナ》imageをキャストできるようにします。

これに対して「火氷」側は【4-048L】《ロック》image。手札を奪いつつ除去を誘います。
「火単」はこれを【7-005C】《イフリート》imageで除去してブレイクゾーンに《イフリート》をためつつ出方をうかがいます。
これに対して「火氷」側はさらに【4-048L】《ロック》imageと続けて……

というのが「ベストチョイス戦(仮)」の序盤の展開になりました。

試しにプレイしてわかったことは、生半可な攻めではなかなか相手の守りを突破できないということです。
通常の構築以上にヘイスト持ちのフォワードの価値が高そうで、また、逆に普段あまり使われていない「フォワード化できるモンスター」などを使うのがいいのかもしれないとも思いました。【6-030C】《軍用クァール》imageなどが候補になるかもしれません。

もう1つは、お互いのフルパワーをぶつけるというルール上、どうしても長期戦になるのでデッキアウトを見越したシステムが必要になるかもしれません。
たとえばデッキ切れでは負けにならず、1ダメージを受けてデッキをリフレッシュする、といったようなルールですね。

◆皆さんもぜひ『FFTCG』のカジュアルな新ルールを考えてみてください!
今回は『FFTCG』の新しい遊び方であるベストチョイス戦(仮)のお話をしました。
まだ思いついたばかりのフォーマットなので、きっとツッコミどころもたくさんあると思います。ご指摘などがありましたらどんどんお寄せください。

いただいた意見をもとに編集部内でも対戦して、ルールを固めていきたいと思います。

それではまた、次回の記事でお会いしましょう。

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