【マジック:ザ・ギャザリング】「基本セット2021」収録 新カードプレビュー! 《長老ガーガロス》

◆はじめに 皆さん、こんにちは。 カードゲーマー編集部の編集(川)と申します。 今年も『マジック:ザ・ギャザリング』の基本セット発売の季節が近づいてきました。「基本セット2021」7月3日(金)に発売されます! 今回、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストさまからプレビュー企画としてカードをいただいたので、ここではそれを紹介します。 また、7月31日(金)発売の「カードゲーマーVol.53」でも『マジック:ザ・ギャザリング』の記事をお届けします。 こちらもぜひチェックしてみてくださいね。 それでは、さっそく新カードのお披露目に参りましょう。  


  ◆「基本セット2021」より緑の神話レアクリーチャーを紹介! カードゲーマー公式webでプレビューする「基本セット2021」のカードは神話レア《長老ガーガロス》です! 5マナで6/6というサイズは《恵みのスターリックス》や《ニヴ=ミゼット再誕》、《破滅を囁くもの》といったクリーチャーたちと同等で、スタンダードで唯一無二というわけではありませんが十分にゲームを決める力を持つ数値です。 そしてトランプル警戒到達という3つの能力により攻防にスキなく運用することができます。 特にトランプルにより《大釜の使い魔》や《太陽の神のお告げ》のトークンなどでのチャンプブロックを許さないのは、現在のスタンダードでは明確なメリットと言えます。 また、守りの面でも警戒と到達により《長老ガーガロス》を無視するのは非常に困難です。たとえ《エンバレスの宝剣》を装備されたとしても、そう簡単には突破されないでしょう。 さらに《長老ガーガロス》には、攻撃やブロックのたびに3/3のトークン3点のライフ、もしくはカード1枚をもたらしてくれる能力がついています。警戒により攻撃時とブロック時の両方で能力を誘発させる機会がある点がうれしいところです。 実際には《長老ガーガロス》がアンタップ状態なのに相手が攻撃してくることは稀でしょうから、相手の攻撃を牽制しつつ、こちらの攻撃時にアドバンテージを取るというかたちになりそうですね。 攻撃のたびにドローやライフ回復ができる大型クリーチャーというと《自然の怒りのタイタン、ウーロ》がすぐ思い出されますが、警戒とブロック時にも誘発する能力のことを考えれば《長老ガーガロス》も決して負けてはいません(土地をプレイすることはできませんが)。 もちろん、《長老ガーガロス》は戦場に出たときに誘発する能力を持たないため、たとえば返しのターンに《エルズペス、死に打ち勝つ》で追放されてしまったり、《時を解すもの、テフェリー》で手札に戻されてテンポを失ってしまったりすることもあるでしょう。 しかし、「基本セット2010」で登場し、今回「基本セット2021」での再録も発表された《悪斬の天使》や、その直系である「ドミナリア」の《黎明をもたらす者ライラ》などのように盤面に残ることで継続的にアドバンテージを稼いでくれるクリーチャーは、戦場に出たときの能力がなくても「除去されたら次のを出せばいい。1体残れば勝ち」の精神で4枚投入されたり、赤単などのアグレッシブなデッキへの対策としてサイドボードに控えていたりと、なんだかんだで活躍するものでした。 現在のスタンダードでいえば、「灯争大戦」の《永遠神ケフネト》なども、戦場に出たときの能力はありませんが、次ターン以降に得られるアドバンテージを買われて採用されていましたね。 《長老ガーガロス》は伝説のクリーチャーではないので重ねて引いてもどんどん出していけますし、細かいポイントですが攻撃やブロックが成立した時点で誘発するので、絆魂持ちクリーチャーで回復したいのに戦闘ダメージを与える前に相手のクリーチャーを生贄に捧げられてしまってライフを得られなかったというようなこともありません。 1回でも攻撃やブロックができればトークンやカードといったライフ以外のアドバンテージも獲得できるため、思ったよりも除去による損を気にせずプレイしていけるカードなのではないでしょうか。 ◆相性のいいカードや運用法を考える 《長老ガーガロス》は1枚で能力が完結しているカードなので、いかにこのカードを生き残らせ、たくさん戦闘に参加させるかが大切になりそうです。 手っ取り早く考えられるのは相手の除去手段を奪う手札破壊です。序盤に《苦悶の悔恨》や《思考消去》で相手の対抗策を失わせてから《長老ガーガロス》を出すというのがオーソドックスながら強力な使い方になりそうです。

「スゥルタイ(ゴルガリ)ミッドレンジ」の構成で、手札破壊→《ウーロ》→《長老ガーガロス》という展開は強烈そうです。

また、高パワーのトランプル持ちということを活かすなら《クオーツウッドの壊し屋》と組むのもおもしろそうです。

5マナクリーチャーで重複してしまいますが、デッキ内のトランプル持ちクリーチャー全体とシナジーのある《クオーツウッドの壊し屋》と、単体でも強くて《クオーツウッドの壊し屋》がいればさらに強力になる《長老ガーガロス》はどちらもいわゆる「マスト除去」なので、相手の除去が追いつかなくなるかもしれません。 赤と組む場合は《アクロス戦争》などもおもしろい選択肢になりそうです。 4マナで《アクロス戦争》、5マナで《長老ガーガロス》と動けば、IIの効果である攻撃強制をより有効に使えるでしょう。相手のクリーチャーをブロックして討ち取りつつトークンを生み出して返すターンには9点パンチ! さらにトークンorライフorドローという流れが決まれば気持ちよさそうです。

◆おわりに

「基本セット2021」収録の《長老ガーガロス》のプレビューをお届けしました。

いわゆる「出し得」のクリーチャーではありませんが、押している場面ではトークン生成によってすみやかに勝利を引き寄せ、劣勢の状況ではライフ獲得によって敗北を遠ざけ、五分の盤面では追加ドローで優勢に立つという、あらゆるシーンで大きな仕事を果たしてくれるカードではないかと思います。

最後にお知らせとなりますが、カードゲーマー編集部では『マジック:ザ・ギャザリング』の書籍を製作しており、「基本セット2021」の発売日である7月3日(金)には「マジック:ザ・ギャザリング 基本セット2021 公式ハンドブック」を発売します。 「基本セット2021」収録のカードをイラスト違いのものなども含めてすべて掲載し、各カードについて真木孝一郎さんによるレビューと構築とリミテッドでの5段階評価をお届けします。

公式ハンドブックはカードショップさまなどでもお買い求めいただけますが、こちらより各ネット書店さまでもお求めいただけます。ぜひお手に取っていただければと思います。

これ以降も「基本セット2021」のカードは各メディアさまやプロプレイヤー、配信者の皆さんなどによって公開されていきます。こちらもお楽しみに!

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