《幽玄の撃退者 モルドレッド・ファントム》の能力が判明!変化する【シャドウパラディン】の速度に注目!

『カードファイト!! ヴァンガード』の記事連載。今回は発売されたばかりの「幻馬再臨」をフィーチャーした記事をお届けします。

みなさまこんにちは。『ヴァンガード』ライターの神田一です。7月18日に開催された戦略発表会では、アニメの新シリーズや2019年シーズン後半のクラン収録スケジュールなどが公開されました。
新主人公は、過去の新田新右衛門(シン店長)!
使用デッキは、なんと【ジェネシス】!
などなど、驚きの発表がたくさんありました。

こちらの詳細は、発売中の「カードゲーマーvol.47」でも特集しています!ぜひチェックしてくださいね。

さて今回取り上げるのは、8月10日に発売されたばかりの「幻馬再臨」

先日の「週刊ヴァンガ情報局」で、ついに目玉カード《幽玄の撃退者 モルドレッド・ファントム》の能力が公開されましたね!
以前ご紹介した500円デッキ「ブラスター・ダーク」との相性がいい!と言われていましたが、納得の強さです。
今回は「幻馬再臨」で強化される【シャドウパラディン】デッキの方向性について、考察していきます。

 

◆新生【シャドウパラディン】のキーカード

まず「幻馬再臨」の収録カードの中から注目カードをピックアップしてみましょう。

《幽玄の撃退者 モルドレッド・ファントム》
雀ヶ森レンの“分身”である《ブラスター・ダーク》を強化する能力を持ちます。

1ターンで複数のイマジナリーギフトを得て、複数の攻撃ラインを強化することができます。
“フォースⅠ”と“フォースⅡ”のどちらを選ぶかで動きが変わってきますが、それはまた後ほど。

また《モルドレッド》の大きな特徴として、再ライドが不要という点は挙げておきたいですね。
【シャドウパラディン】の切り札となるG3は、これまで再ライドが必要でした。つまり、フィニッシュが1ターン遅かったのです。
しかし《モルドレッド》の場合、後攻ならG3にライドしたタイミングで即座に決められます
先攻の場合でも、相手がG2のうちにギフトを増やせば、押し切れる可能性は十分にあるでしょう。
この“速度”を活かした戦略の組み立てやデッキ構築ができるといいですね。

《虚空の撃退者 マスカレード》
G2の《マスカレード》は、山札を見てキーカードを探しにいく能力を持ちます。

味方の退却は例によって《髑髏の魔女 ネヴァン》などを使ってまかなえばOKでしょう。
先攻でライドした時には、退却させるリアガードがいないので純粋に1枚カードが増えますね。

それにしても、ほぼ無条件・ノーコスト13000のアタッカーというのは【シャドウパラディン】のブーストが5000ばかりだからという調整でしょうか?
単体でアドバンテージを稼ぎにくいカードとはいえ、他のG2アタッカーを過去にするテキストだと思いました。つよい(語彙力)。

このデッキで合わせて使いたいのがスーツの騎士ことG1の《無常の撃退者 マスカレード》。

キーカードの《ブラスター・ダーク》を復活コールさせる能力。復活コールした時にも《モルドレッド》でギフトを得られます。つよい。
《ブラスター・ダーク》にライドした場合、ソウルブラストでドロップに置けば、この能力で再利用が可能です。

ブースト時にパワー+3000のテキストは《希望の火 エルモ》という前例がありますが、これもスタンダードにおける最高峰の数値です。
鎧を着ていない状態でこの強さ……ちなみに《マスカレード》のイラストは、G1が鎧を装着する前、G2は装着した後らしいです。
G1のイラストにある鎖は、全身に巻き付くと鎧に変化するとのこと。(よく見ると鎖がまとっているオーラは、G2《マスカレード》の鎧と同じ色ですね!)

◆フィニッシュターンを早めよう!

「幻馬再臨」で強化される【シャドウパラディン】のデッキは、これまでのデッキより1ターン早く勝てるようになると考えています。
再ライドが必要だった《ガスト・ブラスター・ドラゴン》とは異なり、特に後攻の場合は初回のライドでゲームを終わらせられるはず。

たとえば、後攻の3ターン目、

《モルドレッド》にライドしフォースⅡを得る
   ↓
《ブラスター・ダーク》を2体コールし、3面にフォースⅡを配置

これで、クリティカル2のアタックが5回となります。そのまま押し切ることも不可能ではないでしょう。
必要な《ブラスター・ダーク》は2枚と多いですが、そこは2種類の《マスカレード》がサポートしてくれます。

相手のダメージに余裕があって速攻ができない状況であれば、ギフトはフォースⅠにするのもいいですね。
G1《マスカレード》などでギフトを増やせば、再ライドなしでもパワーがどんどん上がります。
元々防御力の高いフォースクランなので、ある程度の長期戦にも耐えられる自力があるのはありがたいですね。

ロングゲームになった場合のフィニッシュ手段は、これも公開されたばかりの《デンジャーランジ・ドラゴン》でしょう!

ギフトアイコンと再ライド用の能力を持っている“大砲”で、特にフォースⅠとの相性がいい完全ガード封じが光ります。

これまでの【シャドウパラディン】と比較すると、明確な速攻の動きが可能になったのは大きな変化です。
後攻の動きが特に強いので、たとえばミラーマッチの場合は戦略的ライドスキップも必要になるかもしれません。
これまでのスタンダードは明確に先攻有利の環境でしたが、後攻で強い能力を擁する【シャドウパラディン】は、環境を覆す可能性があると考えています。

◆500円デッキ「ブラスター・ダーク」と組み合わせるのもオススメ!

6月に発売した500円のスタートデッキ「ブラスター・ダーク」には、デッキ名の通り《ブラスター・ダーク》が4枚収録されています!

《モルドレッド》を軸としたデッキを構築する場合は、キーカードとなる《ブラスター・ダーク》を4枚入れたいですね。
スタートデッキからの改造案は以前も記事にしましたが、デッキのベースになるカードや他の優良カードが収録されているセットも紹介していますので、チェックしてみてくださいね。

『カードファイト!! ヴァンガード』スタートデッキ2種発売! ビギナー向けの改造案を紹介!!

◆終わりに

「幻馬再臨」の収録カードは、もちろん「カードゲーマーvol.47」でも特集しています。
個人的には【むらくも】の新たなカード群「特務忍獣」が気になりました。デッキ構築は難しそうですが、最大出力は高そうです!
こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。

次回のコラムでは「幻馬再臨」で強化されたデッキを紹介いたします。
それでは、8月も楽しい『ヴァンガード』ライフを!