【ルールコラム】ちょっと複雑な『FF-TCG』のルールをクイズ形式で解説! Part.4

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今回は開発課・荒井によるルールコラム「Opus VIII」編をお届けします。


皆さん、こんにちは、ホビージャパンゲーム開発課の荒井です。
新ブースターパック「Opus VIII」も発売され、いよいよ新シーズンの「MASTERS 2019」がスタート!
これから全国各地を回っていきますので、ぜひ平成最後のカードゲームと令和最初のカードゲームは『FF-TCG』で遊んでいただきたいところですね。

さて、公式大会に出るとなると事前に予習しておきたいのが、ルールに関するあれこれです。今回のブログでは、クイズ形式で送るルール解説コラムの最新版をお届けします!

◆過去3回のコラムはこちらからどうぞ!

よく見たら、最後に書いたコラムが「Opus V」発売後だったので1年近く更新が空いてしまっておりました……。今回はそれ以降に追加された「Opus VI」以降のカードを中心にお届けしていきます。

では早速いってみましょう!

Q1. 召喚するということ
あなたは【6-010H】《朱雀のルシ セツナ》imageのオートアビリティで【8-015H】《バハムート》imageをサーチした。【8-015H】《バハムート》imageにはバックアップから生み出されるCPでしか召喚できないという制限があるが、【6-010H】《朱雀のルシ セツナ》imageによって召喚することは可能か?

(正解は下へスクロール!)

























正解:できる

「Opus VIII」では、召喚できるコストやタイミングに制限がある召喚獣がいくつか登場しました。そのぶん、同コストの召喚獣よりも強力な効果を持っていますので、うまく使っていきたいですね。そういった制限のある召喚獣を、アビリティを経由して使うことはできるのか? というのがこの問題です。
これがOKな理由は、【6-010H】《朱雀のルシ セツナ》imageは「コストを支払わず召喚できる」効果だからです。そもそもコストの支払い自体が発生しません。つまり、【8-015H】《バハムート》imageが持つ「コストを支払う際の制限」も無視できるということです。

 

Q2. 続・召喚するということ
あなたは相手のターン中に【3-081C】《召喚士》imageのアクションアビリティを使用した。手札には自分のターンでしか召喚できない【8-032R】《シヴァ》imageがあるが、これを召喚することは可能か?

























正解:できない

Q1と似た問題ですが、こちらは真逆の回答になりました。なぜなら【3-081C】《召喚士》imageもまた「コストを支払わず召喚できる」効果だからです。
そう、この行為はアビリティを間に挟んではいますが、手札から普通に使ったときと同様に「召喚している」ことに変わりはないのです。当然、なんらかの理由で「召喚できない」場合はそれに従わなくてはいけないということですね。

 

Q3. そのフォワードは誰のもの?
あなたは【8-124C】《忍者》imageのアクションアビリティを使用し、対戦相手の【4-133C】《バイキング》imageのコントロールを奪った。その後、【6-041L】《リノア》imageによって【4-133C】《バイキング》imageを除外した。その後、【4-133C】《バイキング》imageはどちらのコントロールでフィールドに戻るか? そして、【4-133C】《バイキング》imageのオートアビリティによってカードを引けるのはどちらのプレイヤーか?


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正解:対戦相手のコントロール下でフィールドに戻り、お互いカードを1枚ずつ引く

「Opus VI」以降、何種かコントロール奪取系カードが登場しました。ここで覚えておいてほしいのは、ルール的にはその時点でそのカードをコントロールしている「コントローラー」と、もともとそのカードを所持していた「オーナー」は明確に区別されているという点です。コントローラーはゲームの状況で移動することがありますが、オーナーが変わることはありません。

それを踏まえたうえでこのシチュエーションを詳しく解説していくと、まず【6-041L】《リノア》imageによって【4-133C】《バイキング》imageが除外され、この「フィールドを離れた」時点で【4-133C】《バイキング》imageがフィールド上で持っていたあらゆる情報が一度リセットされます。たとえばパワーが変動していたとか、ヘイストを得ていたというのがカードの持っていた情報ですが、そこにはコントロールが移っていたという情報も含まれます。
そして、それらの情報がリセットされたことによって【4-133C】《バイキング》imageは本来のオーナー(対戦相手)のコントロール下でフィールドに戻ります。そして「フィールドに出たとき」のアビリティで対戦相手が1枚引くことになります。

では、もうひとつの「フィールドを離れたとき」のアビリティはどちらが引くことになるのか? このような「アビリティが解決したときに、既に発生源となったカードがフィールドにいない」場合は、そのカードがフィールドを離れる直前の情報を参照するというルールがあります。ですので、カードを引く権利は直前にコントロールしていたあなたにある、ということですね。

 

Q4. フィールドに戻ってみたら
対戦相手は【7-056H】《ドルガン》imageをコントロールしており、そのアビリティによってあなたの【4-145H】《クラウド》imageと【8-006L】《クラウド》imageが除外されている。その後【7-056H】《ドルガン》imageがブレイクされた場合、2枚の《クラウド》はどうなるか?

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正解:2枚同時にフィールドに出て、ルールによって2枚ともブレイクゾーンに置かれる

【7-056H】《ドルガン》imageと【8-056R】《デスゲイズ [IX]》imageは、いずれも一時的な除去能力を持っています。これらのカードがフィールドから離れると、除外されていたフォワードは一斉にフィールドに戻るのですが、同じタイミングで複数のフォワードが出るので「一般兵アイコンを持たない同名のカードを出せないルール」に引っかかることもあります。

このような場合はそもそも出せないようにも見えますが、出すこと自体は可能です。同名カードの配置制限は「すでにフィールドにあるカードと同名のカードを出そうとすることができない」ものであり、実は同時に出てくることを制限してはいないのです。
そのため、2枚同時に戻ってきますが、その直後にルールによるチェックが入り、2枚ともブレイクゾーンに行ってしまいます。たとえば同じような状況で、光属性のフォワードが2体戻ったような場合も同様です。

ちなみに、もしすでにフィールドに【8-143S】《クラウド》imageがいるような場合は、どちらも戻ってこられず除外されたままです。この場合は「すでにフィールドにあるカードと同名のカードを出そうとすることができない」制限に引っかかるというわけですね。

 

Q5. 続・フィールドに戻ってみたら
対戦相手は【7-056H】《ドルガン》imageをコントロールしており、そのアビリティによってあなたの【5-158S】《イダ》imageと【8-139S】《リセ》imageが除外されている。その後【7-056H】《ドルガン》imageがブレイクされた場合、この2枚はどうなるか?

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正解:2枚同時にフィールドに出て、どちらもフィールドに残る

Q4と似た問題ですが、やっぱり真逆の回答になりました。
【8-139S】《リセ》imageのアビリティは「一方が先にフィールドにいる状態で、もう一方がフィールドに出ること」を制限するもの。なので、同時に出てくること自体は問題ありません。ここまではQ4の《クラウド》と同じですね。
Q4との違いは同名カードではない(イダ=リセと扱うものではない)ため、出たあとにルールによるチェックが入らないことにあります。そのため、同時に出るという条件さえクリアしてしまえば、この2枚が共存することも可能なのです。

 

Q6. “アタック中”とは
あなたは【5-118L】《ラムザ》imageとフォワード1体、さらに【8-022R】《ロールスパイダー》imageをコントロールしており、【5-118L】《ラムザ》imageのパワーは7000である。ラムザがアタックしたとき【5-118L】《ラムザ》imageがパワー10000以上で得るオートアビリティは発動するか?

(正解は下へスクロール!)

























正解:する

【8-022R】《ロールスパイダー》imageのアビリティはアタック中にだけパワーが+3000される、というもの。そのターン中とは書いていないので、アタックが始まった瞬間に増え、終わった瞬間に戻ります。じゃあ+3000されるのはどこから? というのがこの問題のポイントです。
こういった細かいルールは通常のルールブックではなく総合ルールに記載されています。

「10.1.2.アタック指定ステップ」の項目を順に見ていくと、

10.1.2.4 アタック中のフォワードになる(要約)
10.1.2.5 アタックしたときのアビリティが誘発(要約)

と書いてありますね。つまり10.1.2.4でアタック中となり+3000されて10000以上になり、ここで条件を満たしたのでアビリティを得ます。そしてその後の10.1.2.5で「アタックしたとき」のアビリティが誘発するわけです。
イメージ的には「アタックしたとき」と「アタック中になる」のタイミングは同じようにも思えますが、実はルール上ではしっかり分かれていたのですね。

 

Q7. 0と1000のあいだに
あなたは【8-116R】《シャマンド》imageを、対戦相手は【8-004R】《イロハ》imageをコントロールしている。対戦相手が【8-004R】《イロハ》imageのアクションアビリティを使用した場合、あなたのフォワードが受けるダメージはいくつ?

























正解:2000または0

正解が2つになってしまいましたが、これは「適用する順番によって結果が異なる」というパターンです。
【8-004R】《イロハ》imageの与える1000ダメージは、イロハ自身のフィールドアビリティによって代わりに1000増えます。一方、【8-116R】《シャマンド》imageは1000ダメージを代わりに0にします。

このような「代わりに」と書かれた効果は置換効果と呼ばれ、この例では「1000ダメージを与える」という行為に対して2つの置換効果が重なりました。こういった場合は「その効果で影響を受ける側が、適用する順番を決定する」というルールがあります。この場合に影響を受けるのは、ダメージを受けるシャマンド側のプレイヤーです。

イロハの+1000から適用するとダメージが2000になるため、シャマンドの「1000を0にする」という条件を満たさなくなり、そのまま2000ダメージが与えられます。
一方、シャマンドを先に適用するとまず1000が0になります。ここでポイントとなるのが、このゲームにおいて「0になる」と書かれている場合は「ダメージそのものがなかったことになる」ということです。なんとなく0になったあとイロハで+1000されて1000ダメージになりそうな気がしますが、そもそもダメージ自体が消滅したことで上乗せもできなくなり、0のままというわけです。

このように適用する順番しだいで2つの結果があるわけですが、適用順を決めるのはあくまで受ける側ですので、よほどのことがない限りは0ダメージにすることを選択することでしょう。

◆ルールは友達! 困ったときはジャッジに質問を!

「Opus VI」以降のカードを使った、さまざまな場面でのルールの解釈についてお話ししました。
結構マニアックなシチュエーションもあったかと思いますので、全問正解できなかったとしてもお気になさらず。

『FF-TCG』を遊ぶうえで、あの物量の多い総合ルールを隅から隅まで覚えておく必要はありません。公式のイベントであれば必ずジャッジがいますので、わからないことがあればジャッジを呼んでもらえれば問題なし!
なんだか難しそうだなーと気後れすることなく、お気軽に遊びに来ていただければと思います。

ではまた!

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