【FF-TCG】「名人戦」氷単の手札破壊戦略は滅びず ~北信越予選優勝者インタビュー~

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今回は先週開催された「第2期名人戦」北信越予選を《プリン》ギミック入りの氷単で優勝したたまごまんさんのインタビューをお届けします。

◆はじめに

みなさん、こんにちは。『FF-TCG』プレイヤーのたるほです。

「第2期名人位決定戦」への出場権を求めて全国を行脚していますが、先週末は金沢で開催された「第2期名人戦」北信越予選に参加してきました。
「第2期名人位決定戦」の出場権をかけ、昨年の日本代表プレイヤーである閣下さんにオススメしてもらった「氷単」で挑んだ大会でしたが、今回の優勝者のたまごまんさんと、同じく名古屋勢のVANさんに連敗をしてしまい結果は2勝2敗。またしても「第2期名人位決定戦」の出場権を逃してしまいました。

最後の希望は2月10日に開催される東京予選を残すのみですが、あきらめず挑戦していきたいと思います。

ここでは「第2期名人戦」北信越地区で優勝されたたまごまんさんにインタビューをしましたので、その模様をお届けします。

たまごまん
名古屋のプレイヤー。さまざまなデッキを考案しブログやSNS上で発信するデッキビルダー。
「Opus VII」環境では新機軸の手札破壊型「氷単」を構築し「第2期名人戦」北信越予選優勝を勝ち取った。『FF』シリーズではイヴァリースの世界観が好きで、お気に入りのタイトルは『ファイナルファンタジータクティクスA2 封穴のグリモア』。
たまごまんというプレイヤー名だが卵は苦手。

 

◆環境意識を逆手にとった手札破壊型「氷単」に迫る

――「第2期名人戦」北信越予選大会、優勝おめでとうございます。
たまごまん:ありがとうございます。

――今回使われた「氷単プリン」ですが、昨年末に開催された「第2期名人戦」東海予選では2位、そして今回は優勝ということで、「Opus VII」環境における「氷単」のひとつの答えといえるデッキかと思います。このデッキはどういった経緯で生み出されたのでしょう?

氷単プリン:「第2期名人戦」北信越大会 優勝

カードNo. カード名 枚数
フォワード(23枚)
【7-034L】 《セフィロス》 3
【5-029L】 《オーファン》 3
【4-025H】 《ウーマロ》 2
【6-027L】 《クジャ》 3
【3-036H】 《シド・オールスタイン》 1
【3-033L】 《ジェネシス》 3
【1-195S】 《セラ》 2
【7-042H】 《ラスウェル》 2
【1-033C】 《アルガス》 1
【6-033H】 《スコール》 1
【7-129H】 《ガルデス》 2
バックアップ(17枚)
【1-057R】 《ラーグ公》 3
【5-031H】 《ギルバート》 3
【2-037R】 《ジル・ナバート》 2
【3-044C】 《ハル》 2
【4-034R】 《シド [WOFF]》 2
【7-025H】 《クー・チャスペル》 2
【7-134S】 《皇帝》 2
【1-107L】 《シャントット》 1
召喚獣(3枚)
【5-032H】 《グラシャラボラス》 3
モンスター(7枚)
【7-026R】 《グレムリン》 1
【4-043C】 《プリン》 3
【7-081C】 《プリン》 3

たまごまん:「Opus VII」環境になって「氷単」の手札破壊戦略の要だった【5-040C】《呪術師》【5-034C】《ゲスパー》imageが禁止カードに制定されました。これにより氷属性のデッキの使用率が下がり、手札破壊を苦手としていたゲームスピードが遅めのどっしり構えるタイプのデッキが増えるのではないかと予想しました。そういったデッキに対して構えた手札を2枚奪える【7-034L】《セフィロス》imageが効果的だろうと考え、手札破壊を軸としつつも既存の型とは異なる「氷単」を作ろうとしたのがこのデッキのスタートになります。

――「もう手札破壊デッキはいないだろう」とみんなが考えそうなところを逆手に取るのが狙いだったわけですね。

たまごまん:はい。それで【5-040C】《呪術師》【5-034C】《ゲスパー》imageに代わるものはないかと公式サイトのカード検索機能で「手札を捨てる」で探していると【4-043C】《プリン》imageが目につきました。そして、この【4-043C】《プリン》imageが「Opus VII」で収録された【7-081C】《プリン》imageをサーチできることに気づき、【4-043C】《プリン》imageで手札のアドバンテージを稼げば【7-034L】《セフィロス》imageなどコストが高いカードを軸にしても安定してコストを捻出できるのではないかということで《プリン》ギミックを搭載した手札破壊型の「氷単」が誕生しました。

▲【7-081C】《プリン》imageの登場により【4-043C】《プリン》imageは同名カードをサーチするアビリティを使える回数が増え、強化されました。

――デッキリストを見ると、確かに全体的にコストが重いカードで構成されています。そうなると現在の環境でもよく見られる【5-062L】《ディアボロス》imageに対してスキが生まれるのではという印象を受けますが、このカードのことはどう考えていましたか?

たまごまん:【5-062L】《ディアボロス》imageを採用するデッキで代表的なものは今の環境でいえば「土風」「水風」「風単」などですが、いずれのデッキも動き出すのはバックアップがそろう中盤戦以降です。そのため、序盤から手札を捨てさせてバックアップを並べられない展開を強いることで、【5-062L】《ディアボロス》imageを効果的に使わせなくすることで対策できると考えました。また、このデッキはほとんどのカードがフィールドに出た段階で仕事を終えているか、あるいは【7-129H】《ガルデス》imageのように除去されることで効果がするカードなので仮に除去されても被害が少ない構成になっています。

――「氷単」ではおなじみといえる【4-038L】《セリス》imageと【4-048L】《ロック》imageなどの強力なカードが採用されていない点も目を引きます。

たまごまん:彼らを採用しなかった理由は、感覚の問題になってしまうのですが一言でいうと「しっくりこなかった」からです。【5-040C】《呪術師》と【5-034C】《ゲスパー》imageが禁止になる前の環境で【カテゴリ(VI)】のカードを採用した「氷単」を使っていたのですが、他のプレイヤーのようにうまく使えなかったんです。

「氷単」では、序盤から手札2枚をコストに【4-038L】《セリス》imageや【3-033L】《ジェネシス》imageをプレイしたり、【4-026H】《ガストラ帝国のシド》imageからサーチしてきた【4-048L】《ロック》imageをそのまま手札2枚をコストにプレイするといった「思い切ったプレイング」が求められるときがあります。しかし、自分にはそういった思い切りのいいスタイルがあまり合わず、手札をしっかり管理して取捨選択するスタイルの方が合っていると感じました。【7-034L】《セフィロス》imageもずっと【4-043C】《プリン》imageでアドバンテージを稼いだ中盤以降に相手が温存している主力の手札を捨てさせるカードだと考えていて、序盤に出すプレイングを覚えたのも「第2期名人戦」東海予選の後でした。

――相手に選択を迫るより、質のいい手札を確実に削るための手札破壊という考え方なんですね。デッキのなかでほか目を引くカードとしては【4-025H】《ウーマロ》imageが気になります。

たまごまん:このデッキはコストが重いカードが多いため、序盤は相手にイニシアチブを取られることも少なくありません。そのときに相手の攻勢を押しとどめるためのEXバーストが【6-027L】《クジャ》imageと【7-134S】《皇帝》imageだけでは少し心もとないので「EXバーストを持っていて、序盤から出せるいいカードはないか」と公式のカード検索で探してみたところ【4-043C】《プリン》imageをサーチできるこのカードにたどりつきました。

実際に使ってみると、バックアップ2枚からパワー9000の無視できないフォワードが出てくるため相手はこれに対処せざるを得ず、こちらはその間にサーチした【4-043C】《プリン》imageでアドバンテージを稼げる非常に強力なカードでした。【4-043C】《プリン》imageがちょうどバックアップ2枚で無駄なくプレイしてサーチまでできるカードである点も好相性です。また【4-025H】《ウーマロ》imageは「氷単」が苦手だったパワー8000のフォワードに対しても効果的です。

――【1-195S】《セラ》imageはカードの選択肢が増えたり、強力な《セラ》が追加されたりと見る機会が減った印象のカードです。

たまごまん:【7-034L】《セフィロス》imageを使ううえでアタック時のオートアビリティを誘発させるため、追加で手札破壊ができるカードを重要視していました。このデッキでは【4-043C】《プリン》image、【5-031H】《ギルバート》image、【5-032H】《グラシャラボラス》imageが3枚ずつと【1-033C】《アルガス》imageが1枚で入っていて、ここに何を加えるべきかと考えていました。

オートアビリティで手札を捨てさせるカードには【5-036L】《皇帝》imageがありますが、このデッキではバックアップの【7-134S】《皇帝》imageを非常に重要なカードだと考えていてカード名が重複する【5-036L】《皇帝》imageは採用できなかったため、若干のパワー不足を感じましたが【1-195S】《セラ》imageの採用することにしました。【1-033C】《アルガス》imageの増量も考えましたが、奇数コストのフォワードやアクションが少ないことと【6-126R】《レイラ》image【4-133C】《バイキング》imageへのブロッカー性能の高さから【1-033C】《アルガス》image1枚、【1-195S】《セラ》image2枚というかたちにしました。

――氷属性の代表的なカードといえば「氷単」で【1-192S】《シド・レインズ》imageが採用されていないのも気になります。手札破壊のオマケもあってこのデッキとは相性がいいように思えますが、なぜ採用に至らなかったのでしょう。

たまごまん:【7-042H】《ラスウェル》imageの枠はもともと【1-192S】《シド・レインズ》imageでした。ただ、このデッキには【4-038L】《セリス》imageがいないため組み合わせて除去する方法が少なく、1枚でも除去として機能しやすい【7-042H】《ラスウェル》imageの方がデッキに合っているんじゃないかということで彼に枠を譲りました。

――【7-042H】《ラスウェル》imageと【1-192S】《シド・レインズ》imageは共存できるカードとも思いますが、どちらもではなく【7-042H】《ラスウェル》imageのみに絞ったんですね。

たまごまん:東海予選の直前に「第2期名人戦」関東予選で2位だったちょーぎょーじさん(※関東のプレイヤー。「Chapter」時代から活躍する古豪)と調整する機会があったのですが、その時に対戦した「土単」の【7-077L】《ノクティス》imageが非常にやっかいで、これを意識したカードを何枚か搭載したいと考えました。【1-095R】《エナ・クロ》imageが出ていなければ1枚で【7-077L】《ノクティス》imageを倒せるのは【1-192S】《シド・レインズ》imageにはできない仕事だったので、このデッキでは【7-042H】《ラスウェル》imageを複数採用するという選択をしました。

――たしかに「氷単」を使う上で【7-077L】《ノクティス》imageは避けては通れない課題です。

たまごまん:先ほど【7-134S】《皇帝》imageを重要視していたと話しましたが、その理由も同じで、それだけ「氷単」を使ううえで【7-077L】《ノクティス》imageは強く意識した1枚です。

――フォワード以外のカードも見ていきたいと思いますが【7-026R】《グレムリン》imageもこれまでほぼ上位デッキに持ち込まれたことのないカードですよね。

たまごまん:【7-026R】《グレムリン》imageは最初3枚で考えていたんですが、調整をしていくなかで手札破壊に対応して手札をすべて使い切られたり、フォワード化したあと手札に戻されて再度フォワード化を要求されたりと思っていたよりプランどおりに運用できないリスクがあることがわかったので枚数を減らし1枚の採用になりました。しかしフォワード化できたときのスペックは高いですし【4-025H】《ウーマロ》imageからサーチできるフォワードということでポテンシャルは高いと感じています。

――手札破壊がコンセプトで、かつ高コストフォワードを使うデッキということで、EXバーストもある【3-036H】《シド・オールスタイン》imageは相性のいいカードだと感じますが、これはなぜ1枚なのでしょうか。

たまごまん:まず、コストの重いカードがもうたくさん入っているという理由が1点。それと【7-034L】《セフィロス》imageを出していると相手はなかなか手札を0枚にしてくれないのではと予想していたため、実はあまりデッキと相性がよくないのではと思ったというのが1点です。しかし東海大会、北信越大会と【3-036H】《シド・オールスタイン》imageが活躍するシーンはとても多かったので、増やしてもいいのではないかと思っています。デッキに1枚ずつ入れているカードは、強ければ増量を考えているカードなので「相手が手札をなくさないようがんばっても、その上からしっかり手札を0にできるか」ということを見きわめて調整していきたいですね。

――今までインタビューをしてきて「氷単」を使われている方はバックアップの構成に悩まれる方が多い印象でした。たまごまんさんのレシピには【ジョブ(一般兵)】のバックアップが採用されておらず、ブレイクゾーンに置けるのも【4-034R】《シド[WOFF]》だけと、かなり思い切った構成だと感じます。バックアップの選考基準について教えてもらえますか。

たまごまん:個人的に強いと思っている氷属性の【ジョブ(一般兵)】のバックアップは【1-048C】《導師》imageと【5-030C】《学者》imageで、これらは採用候補には上がりました。しかし、今回のデッキではどちらもデッキの構成と相性がいいわけではなく、それであれば多少重複するリスクがあったとしても固有のカード名を持つものだけにしたほうがいいだろうと考えてこのような構成になっています。

【4-034R】《シド [WOFF]》は能動的にブレイクゾーンに置けるという柔軟性ももちろんありますが、【7-081C】《プリン》imageをフィールドに出す手段を用意したいということで採用しました。【7-081C】《プリン》imageのアタックやブロックに3CPを要求するアビリティは手札破壊によるリソース削りと相性がよく、ゲームの最終盤では詰めの手段となります。今日も2回使う機会があって十分な活躍をしてくれました。

――3CPでサーチ能力を持つバックアップが採用されていないのも珍しい構成に思います。

たまごまん:【1-057R】《ラーグ公》imageと【5-031H】《ギルバート》imageが3枚ずつで、さらに7コストの【1-107L】《シャントット》imageまで採用しているので奇数コストのバックアップをこれ以上入れられませんでした。ただ【7-034L】《セフィロス》imageが軸のデッキなので、可能であれば【1-204S】《ジェシー》imageを入れたいというのが本音です。

――【1-107L】《シャントット》imageはデッキとの相性もよく、サーチしてきた【7-081C】《プリン》imageからスムーズにプレイもできる理にかなったカードですが、こちらも初期段階から採用を決められていたんですか?

たまごまん:これは本当に思いつきで、東海予選の1週間ほど前に「土属性のCPが確保できるなら入れてしまえばいいのではないか」と軽い気持ちで入れただけなんですが、実際対戦してみると【3-033L】《ジェネシス》imageなどを嫌がった相手がフォワードを複数プレイしてくる展開になることが多かったため、非常に効果的な1枚でした。

――私も北信越予選でたまごまんさんとマッチングされたとき、デッキに【1-107L】《シャントット》imageが入っていることを知ったうえで対戦しましたが【1-107L】《シャントット》imageの恐怖でフォワードの展開を嫌った結果、キーカードを捨てさせられてしまう展開になってしまい「やられたな」と感じました。

たまごまん:東海予選、北信越予選を通して改めて強さを確認したカードなので可能なら増やしたいと思っているのですが、バックアップは先ほども話したように結構ギリギリのバランスなのでどうしようかなと思っています。

――カードパワーで押し切る印象を持っていましたが、繊細なバランスのもとに成り立っているデッキなんですね。

たまごまん:ただ、まだ試せていないこともあります。【7-129H】《ガルデス》imageを1枚【6-130L】《ニーズヘッグ》imageにして【6-041L】《リノア》imageを絡める構成はどうかという意見をもらっていて、それもおもしろそうだと感じています。このデッキならば【6-130L】《ニーズヘッグ》imageのコストも【4-043C】《プリン》imageのもたらすアドバンテージでまかなえそうですし。

根本的な問題として僕が【6-041L】《リノア》imageを3枚持っていないというのがあるのですが(笑)、【4-043C】《プリン》imageの稼ぐアドバンテージを軸に手札破壊と高コストカードを運用していくこのデッキはまだまだ研究の余地があるんじゃないかと思っています。

 

◆スクラップ&ビルドとフィードバックによる、名古屋流デッキ構築術

――たまごまんさんは、普段はどんな環境で『FF-TCG』を遊ばれているんですか。

たまごまん:名古屋では毎週日曜日に公認大会が開催されているので、休日はショップに集まることが多いです。今日2位になったぱっつぁん、権利を獲得したVANは高校時代からの友人で、今日もみんなで来たのですが、全員で結果を残せたのはうれしかったです。

――みなさん一緒に『FF-TCG』を始められたんですか?

たまごまん:僕はVANの誘いで「Chapter II」の頃に始めたんですが、近所にカードショップがありそこで遊んでいたゲームの1つが『FF-TCG』で、これまで遊んだカードゲームで一番おもしろいと感じて、今まで続けています。

――もともと『FF』シリーズはお好きだったんですか?

たまごまん:『FF』シリーズはイヴァリースの世界観が好きで、タイトルでは特に『FFTA2』が気に入っています。「Opus」シリーズに入ってからとのことで描きおろしのイラストも多くて、カードゲームプレイヤーとしてだけでなく、ファンとしてもうれしく思っています。

――「名人位決定戦」の翌日に開催される「8周年記念ファンフェア」では、これらのイラストを手がけた伊藤龍馬さんのサイン会もあるので楽しみですね。たまごまんさんは自身のブログなどでデッキアイディアを発信されていますが、デッキ構築のプロセスはどのようなものなのでしょうか。

たまごまん:「これを使いたい」というカードがあればなんでも使います。かつて、東京のひれひれさん(※「Chapter」時代から各種イベントで結果を残しているプレイヤー)という方がツイッターで「デッキを組んで崩してを繰り返して、そのなかから生き残ったデッキが強いデッキ」というお話をされてたんですが、本当にその通りだと思っていて、僕もデッキを組んで崩すまでが一番楽しいと思っています。ぱっつぁんも「普通に強いデッキは他のプレイヤーが組んでくれるからいいや」といって好きなデッキを「おもちゃ箱」と称して組んでいますし、VANも「こういうメンバーが集まっているのが名古屋勢らしいね」と話していました。

――皆さん仲がいいですね。「デッキを調整して勝つ」というよりは「『FF-TCG』を楽しむ」ことがメインなんですね。

たまごまん:そうですね。もちろん直前の大会で勝ち残ったデッキを組んで対戦したりはしますが、あまり調整という感じではないかもしれません。僕は調整するときはSkypeを使うことが多いです。コーレアさんという方が作ったLINEグループがあるんですが、メンバーが20名以上いて対戦相手を募集すると必ず誰かとマッチングできて対戦環境には事欠かないので、お世話になっています。

――普段遊ぶメンバーとはまた違ったコミュニティがあるんですね。

たまごまん:僕もそうですが、いつも遊んでいるメンバーはいくつかのコミュニティを持っているので、そこで得たものを持ち帰ってきて、各々が持ってない意見やアイディアを教えてくれます。それらを肉付けして新しいデッキができあがることも多いです。

――いろんな意見を吸収して共有することがたまごまんさんのデッキビルダーとしての力の源なんですね。最後に、「第2期名人位決定戦」に向けて一言いただけますか。

たまごまん:そうですね、「Chapter」時代から大きな大会の本戦に参加してきて、いつも思うような結果が残せず苦い思い出があるのですが、今回は変則的で僕好みなフォーマットなのでベスト8、いや優勝目指してがんばりたいと思います!

――ありがとうございました。

◆終わりに

「第2期名人戦」北信越予選で優勝されたたまごまんさんへのインタビューでした。
飽くなき探究心でデッキの可能性を模索するビルダー魂を感じ、僕も新しいデッキ作りにトライしたくなってしまいました。
「名人位決定戦」でもどんなデッキを持ち込んでくるのか期待が高まります。

「第2期名人戦」もあとは東京予選を残すのみとなりました。
「名人位決定戦」出場権獲得に意気込んでいる方も多いのはないでしょうか?
僕も最後のチャンスにかけて全力で挑もうと思いますので、参加される皆さんよろしくお願いします!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!