「MASTERS2018」千葉大会のデータを大公開! カオスなメタゲームを読み切ろう!

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今回は4月1日に開催された「MASTERS2018」千葉大会でのデッキや属性の分布、カードの使用率といったデータを公開。さらに「MASTERS2018」神戸大会とボストンで開催された「CRYSTAL CUP」の結果を受けてのオススメデッキを紹介します。

 

◆はじめに

『FF-TCG』公式記事連載をご覧の皆さん、こんにちは!
ホビージャパンゲーム開発課、愛澤です。

「Opus V」発売から3週間ほど経ちましたが、新環境は楽しんでいただけていますでしょうか。
どんなデッキが強いのか、そして強いデッキを倒すにはどういうデッキがいいのかといった、いわゆる“メタゲーム”が生まれていない「MASTERS2018」千葉大会と「MASTERS2018」神戸大会では、プレイヤーの皆さんが思い思いに組んだ多彩なデッキが活躍する結果となり、非常にうれしく思っています。

さて、今回は「MASTERS2018」千葉大会での使用デッキや使用カードのデータを皆様にお届けします。このデータがさらに次の環境を読む手がかりとなれば幸いです。
記事の最後には「MASTERS2018」神戸大会とボストンで開かれた「CRYSTAL CUP」の結果から、次の環境で活躍できるかもしれないデッキも合わせて紹介するので、そちらもぜひ仮想敵などにお役立てください。

◆「MASTERS2018」千葉大会メタゲーム考察:属性編

では、まず「MASTERS2018」千葉大会ではどのようなデッキが使われていたのか見ていきましょう。

「MASTERS2018」千葉大会 使用デッキ分布

デッキタイプ プレイヤー数
水単 9人
火氷 5人
風雷 5人
風単 4人
氷単 4人
火単 4人
水雷 4人
風水 4人
土水 4人
土雷 4人
火雷 3人
土単 3人
火風 2人
氷風 2人
水単タッチ火 2人
風土 1人
氷水 1人
氷雷 1人
火水 1人
氷風土 1人
土単タッチ風 1人

参加者65名で開催された「MASTERS2018」千葉大会で、もっとも高い使用率を誇ったデッキは「水単」でした。
しかし使用率は9/65で14%にとどまり、これは選択されたデッキの多様さを物語っています。
「水単」より使用率の低いデッキになると最多で5人の「火氷」デッキと「風雷」デッキの2つで、これらが同率2位。
それ以下となると使用率としてはほぼ変わらない人数となります。

デッキタイプの傾向もさまざまで、1位の水単はいわゆるコントロール系のデッキに分類されますが全体のデッキ選択としては自分から積極的に攻撃をしかけるビートダウンと呼ばれる戦略のデッキも多く、使用率2位、3位のデッキはいずれもビートダウン系のデッキに分類されます。

一般的にカードゲームでは新カードが追加されて環境が変わったときはコントロールデッキの構築は難しく、ビートダウンデッキが勝ち上がりやすいとされています。これは、コントロールデッキはビートダウンデッキの攻撃力がわからないと適切な対策を立てにくく、ベストなカード選択ができないからです。それでも「水単」の使用率がトップだったのは、それだけ「Opus IV」までの環境における「水単」の強さを信頼しているプレイヤーが多く、かつ「Opus V」の新カードも強い、これでいけると判断された結果ではないかと思います。

続いて属性別の使用率も出しておきましょう。
これは「水単」なら水属性に+1人、「水雷」なら水属性、雷属性にそれぞれ+1人としたデータです。

「MASTERS2018」千葉大会 属性使用率分布

属性の種類 使用者
25人
19人
18人
17人
14人
14人

「水単」に限らず全体の属性使用率では水属性の選択が25名ともっとも多く、何らかのかたちで水属性のカードを投入したデッキとの対戦がやや多く発生していたということになりますが、それでも選択率にそれほど大きな差はなく、大会では毎ラウンド違うデッキと対戦したという方も多いのではないでしょうか。

▲光と闇を除いた属性別の使用率を表したグラフ。こうして見るとすべての属性が大きな偏りなく使われていたことがわかります。

では、予選ラウンド後の決勝ラウンドではどのようなデッキが勝ち残ったのかというと……

FINAL FANTASY Trading Cardgame 『MASTERS 2018 千葉』 トーナメントレポート

「氷単」2名、「水単」(デッキ構成は大きく異なります)2名、「風雷」1名、「土風」1名、「火雷」1名、「水雷」1名という結果でした。
こうして見ると、すべての属性がトップ8に勝ち残っていますね。

さて、ここまでのデータを見ると、まんべんなく各属性が選択されているので、正直なところ「特定の属性・デッキタイプへの対策を図る」というのはかなり困難な感じがします。
もちろん、今後のトーナメント参加に向けて研究されている方のなかには、上記のデータや「MASTERS2018」千葉大会、「MASTERS2018」神戸大会、「CRYSTAL CUP」などの結果を受けてデッキ作成のきっかけを得た方もいらっしゃるかもしれませんが、せっかくなのでもう少しデータを皆様に提供していきます。

◆「MASTERS2018」千葉大会 メタゲーム考察:カード編

次にお見せするのは「MASTERS2018」千葉大会で使用頻度の高かったカードです。
「Opus V」のどんなカードが使われていたのかを端的に表す結果となっており、今後の各種大会でもよく見かけることになるでしょう。自分の組んだデッキがこれらのカードにやられてしまわないかはよくチェックしておくといいと思います。

「Opus V」収録カード使用率ランキング

1位【5-062L】《ディアボロス》 41枚


2位【5-068L】《ヤ・シュトラ》 40枚

3位【5-126L】《暗闇の雲》 37枚

4位【5-133H】《ビスマルク》 31枚

5位【5-099H】《イルーア》 29枚

6位【5-029L】《オーファン》 23枚

第7位【5-132R】《バデロン》 21枚

第8位【5-135L】《ポロム》 20枚


第9位【5-148L】《ヴァン》 19枚

第10位【5-044C】《背徳の皇帝マティウス》 18枚

使用率の1位と2位は風属性のレジェンドカードとなりました。属性使用率19人に対して41枚と40枚という選択率は、風属性を見たらほぼ複数投入されていると考えていい数値でしょう。

他にも注目のカードとしては使用率第4位にランクインした【5-133H】《ビスマルク》があげられます。低コストの召喚獣ながら便利な選択肢を持つ、強力な召喚獣です。
大会では【1-177R】《ユウナ》と一緒に使い、バックアップを1枚だけ残しておいて手札を【5-133H】《ビスマルク》のみにすることで、なにも行動できないと思った相手の意表を突く動きが印象的でした。
唯一コモンで10位にランクインした【5-044C】《背徳の皇帝マティウス》も1コストなので、「Opus V」はこれまでよりも軽いコストで戦闘に干渉する手段が増えたと考えられそうです。上記のカードは、今後のトーナメントシーンでも間違いなく目にするカードなので、デッキを組む際だけではなく対戦中も意識しておくといいでしょう。

◆オススメデッキ紹介

最後に、メタゲームを考察するためのデータだけでなく、「Opus V」環境オススメのデッキを一つ紹介して締めたいと思います。
今回のデッキのコンセプトは「直近の優勝デッキに対して有利なデッキを組もう!」です。

直近の優勝デッキは「MASTERS2018」千葉大会の「氷単」、「MASTERS2018」神戸大会の「土単」、そして「CRYSTAL CUP」の「土氷」の3つです。
これを見ると今は氷属性と土属性が勝ち上がっていると言えるでしょう。「MASTERS2018」千葉大会でも予選ラウンドを全勝したのは「土風」デッキでした。

さて、ズバリ氷属性と土属性の共通する強みは「4コストフォワードの充実」です。

▲どちらもその属性でエースとなる4コストのフォワードを採用しているのがポイント。

【5-062L】《ディアボロス》により5コスト以上のフォワードはブレイクされてしまいますし、パワーの低いフォワードは【3-130R】《カイナッツォ》などで一掃されてしまいます。
そこで結果的に4コストでパワーがしっかりあるフォワードを採用していたデッキが勝ち残ったのではないかと考えられます。

では、4コストのフォワードをもっとも簡単に、かつ軽いコストでブレイクできるカードは何でしょうか。

答えはこれです。

そしてこの2枚のカードを軸に生まれたデッキがこちら。

雷単モンスター

カードNo. カード名 枚数
フォワード(23枚)
【1-125R】 《オニオンナイト》 2
【1-211S】 《リグディ》 2
【2-097H】 《アルシド》 3
【2-098L】 《異才のアモン》 1
【2-099L】 《イデア》 3
【4-098H】 《アスール》 2
【4-102R】 《黒のワルツ3号》 2
【5-099H】 《イルーア》 3
【5-108L】 《ゼムス》 3
【5-145L】 《ヴァン》 2
バックアップ(17枚)
【1-121C】 《赤魔道師》 3
【1-150R】 《ルールー》 2
【2-106R】 《グラミス》 2
【5-102C】 《学者》 2
【5-103R】 《ガリークランのシド》 1
【5-114C】 《砲撃士》 2
【5-120C】 《ルイゾワ》 2
【5-162S】 《アルフィノ》 3
モンスター(8枚)
【4-106C】 《ドラゴン》 3
【4-111H】 《ベヒーモス》 2
【5-106R】 《黒騎士》 3
召喚獣(2枚)
【4-114L】 《ライディーン》 2

 

序盤は【5-106R】《黒騎士》を展開しつつ【5-099H】《イルーア》でアタックしていき、中盤は【2-097H】《アルシド》からの展開と除去を狙います。長期戦になったときは【5-108L】《ゼムス》で戦力を供給し続ければリソースの差で勝てるでしょう。

また、このデッキを支える影のキーカードとして【4-098H】《アスール》があげられます。

【4-098H】《アスール》モンスターをフィールドに戻せるアビリティを持っているので、序盤からモンスターをブレイクゾーンに置きつつ彼を積極的に出していきましょう。
フィールドに残ると強力なアビリティを持っていることが多い氷属性と土属性の3~4コスト帯のフォワードを徹底的にブレイクしていき、自分は除去されにくい、あるいは除去されてもすでに一仕事終えているフォワードたちを展開していくのが狙いです。

「雷単」デッキで強化されたポイントはほかにも【2-106R】《グラミス》のサーチ先として【5-145L】《ヴァン》を手に入れたことも大きいです。今までの【2-097H】《アルシド》サーチのみに留まらず、あらゆる状況で活躍してくれます。

終盤は【2-099L】《イデア》や【4-114L】《ライディーン》など、より強力な除去を繰り出して相手のエースとなるフォワードをブレイクし、攻勢を止めない動きを意識して攻め切りましょう。

◆終わりに

というわけで今回は「Opus V」初の大会「MASTERS2018」千葉大会のデータと、直近の大会結果を意識して構築したオススメデッキを紹介しました。
今回紹介した内容以外にも、「こんなことを知りたい!」というご意見をお待ちしております。

また、『FF-TCG』関連の情報は新たに開設された『FF-TCG』公式アカウントでぜひチェックしてみてください。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

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